よく聞く乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の働きの違いについて

よく聞く乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の働きの違いについて

腸内は整腸チーム「善玉菌」vs有害チーム「悪玉菌」のせめぎ合い

普段、日常生活を送るうえで欠かせないのが食事と睡眠。
10代や20代などでは、食事や睡眠の重要性を感じることなく、単に「お腹が空いたら好きなものを食べる」「眠くなったら寝る」という認識かもしれませんが、30~40代ともなると

やはり健康に気を使い始める年代

単に好きなものだけ食べたり、寝れる時に寝るといった乱れた食生活や不規則な生活習慣では良くないという意識が高まってくるのではないかと思います。ただ、仮に乱れた生活習慣であっても、慢性的な寝不足であっても

体は元気だから問題ない!
差し当たって体調に変化はないから大丈夫!
食欲もしっかりあるし・・・

と油断しがちで、実際には偏った食事や脂っこい食べ物、ジャンクフードなどによって腸内環境は悪化の一途を辿り、知らず知らずに慢性的な便秘になったり、肥満や大腸がんなどのリスクを高めてしまうのです。

過去記事「▼腸内環境は大丈夫?悪玉菌を増やさないための生活習慣とは」でもご紹介しておりますが、人間は食事を取ることで、必要な栄養素を体内に吸収し、不要なものを便として排出しています。胃で消化された食べ物を栄養素として吸収したり、便として排泄したりしているのが腸の働きで

・腸の働きを活発化させて環境を整えるのが善玉菌
・腸内で腐敗物質や有害な毒素の産みだすのが悪玉菌

大きく分けるとこの2つの腸内細菌が活動でしているのです。
その他、日和見菌というどっちつかずの細菌もおりますが、身体への影響度が大きいのがこの2つの腸内細菌で、厄介なことに人体へ悪影響を及ぼす悪玉菌の割合が

加齢と共に自然と増えてくる

傾向にあるのです。

こうしてみると、嫌でも善玉菌を増やして悪玉菌を減らしたい!というのが本音ですが、今回は、その腸の健康維持に欠かせない「善玉菌」にフォーカスし、

代表的な善玉菌の種類やその働き

についてご紹介していきます。
毎日の食事という日常生活に密着したトピックでもあり、特に中高年以降は悪玉菌が増えやすい、つまり糖尿病や肥満、大腸がんなどのリスクが嫌でも高まってしまうことを避けるためにも、主な善玉菌の働きをしっかりと理解しておくようにしましょう。
                               

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太りにくい体にするために腸内環境を整えよう!

乳酸菌?ビフィズス菌?代表的な善玉菌の種類とその働き

乳酸菌?ビフィズス菌?代表的な善玉菌の種類とその働き

善玉菌と聞けば、乳酸菌やビフィズス菌などの腸内細菌が最もメジャーです。
もっと掘り下げて言えば、ビフィズス菌も乳酸菌の一種であり、主に下記のような細菌が腸内環境を整えるために一生懸命働いています。

≪代表的な善玉菌の種類≫
・乳酸菌
・ビフィズス菌
・アシドフィルス菌
・フェカリス菌 ほか

人間には約10種類の善玉菌が存在すると言われており、その数なんと約10兆個!
まぁ、10兆個と言われてもピンと来ないと思いますが、実はそのほとんどがビフィズス菌で占めており、腸内細菌における善玉菌の種類の割合は

ビフィズス菌:98~99%
乳酸菌:1%程度
その他の善玉菌:1%

と言われておりますが、善玉菌の大半を占めるビフィズス菌は大腸のみに存在し、逆に乳酸菌は小腸に住んでいることから、それぞれで役割が異なることは言うまでもありません。身近な例で言えば、ちょっとお腹の調子が悪かったり、便秘気味、下痢気味という状況であれば、

大腸に住むビフィズス菌を積極的に摂る

ことを心掛けると良いでしょう。整理しますと

ビフィズス菌:大腸→主に整腸効果を高める働き
乳酸菌その他:小腸→主に免疫力を高める働き

といった役割を担っており、これら善玉菌の働きによって、腸内を悪玉菌が活動しにくくなる弱酸性にすることで悪玉菌の増殖を防いでいるのです。ただし、

悪玉菌がすべて「悪」か?!

というとそういう訳ではなく、悪玉菌には食事のよって摂取した魚や肉などのタンパク質を分解して腐敗させ、便として排出させるという役割を担っています。つまり、腸内環境においては、単に善玉菌を増やせば良いわけではなく、

腸内細菌を理想の割合に保つ

ということが肝要で、その割合は「善玉菌・悪玉菌・日和見菌=2:1:7」となることは、過去にもご紹介したとおりです。腸内の細菌数の割合を毎日調べられるアプリでもあれば便利なのですが・・・

お腹の調子などと照らし合わせ、毎日意識するよう心掛けたいところです。

▼善玉菌に関する関連記事
腸内環境を整えるとどうなるの?得られる効果とその方法

悪玉菌の増加が与える体への悪影響・デメリットを知ろう

悪玉菌の増加が与える体への悪影響・デメリットを知ろう

関連記事でもご紹介しているように、理想の腸内細菌の割合については「善玉菌・悪玉菌・日和見菌=2:1:7」となりますが、最も比率が多い日和見菌については、善玉菌が活発な時は善玉菌の働きを助け、悪玉菌が活発な時は悪玉菌側に味方するといった厄介な腸内細菌です

生まれたての赤ちゃんの便が無臭なのは、その腸内環境のほとんどがビフィズス菌で占められているからなのですが、母乳から離乳食になるにつれ、大人と同じような腸内細菌の割合に近づいていくため、便にニオイが付くようになってきます。

上述のとおり

加齢と共に腸内における善玉菌の働きも低下し

ウェルシュ菌やブドウ球菌などの悪玉菌の働きが活発してくるのに伴い、日和見菌も悪玉菌側につきやすくなってしまいますので、

中高年以降の腸内環境は嫌でも悪玉菌優位な状態になりやすい

ということを念頭に置いておく必要があるのです。

過去記事でも何度か取り上げておりますが、悪玉菌優位な腸内環境においては、便秘や便臭の悪化、腸の働きの低下による免疫低下、肌荒れのほか太りやすくなったり、大腸がんなどの疾病リスクが高まるなど、様々なデメリットが生じます。

日常生活における腸内環境の変化は、お通じの調子の変化くらいで、

身体への影響があまり実感できない部分

ではあるため、多くの方が「善玉菌を増やそう」という意識に乏しいのが実情かもしれませんが、実は中高年以降は特に意識したいところで、近年の日本国内における
部位別で見たがん死亡数は、男性で肺がんが最も多い一方、

女性は大腸がんが最も多い

ということも無視できない事実と向き合う必要があります。
(男性は胃がんに次いで大腸がんが3番目に多い)

※出典:日本対がん協会「がんの部位別統計」
https://www.jcancer.jp/about_cancer_and_knowledge/がんの部位別統計

いかがでしたでしょうか?
腸内環境における細菌比率の最適化とも言える「腸内フローラ」。
これを機に、腸内環境の健全化に対する意識を高めてみてはいかがでしょうか?

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