意外と知らない?鉄分不足が引き起こす貧血の症状と対策

意外に知らない?鉄分不足が引き起こす貧血の症状と対策

意外に知らない?鉄分不足が引き起こす貧血の症状と対策

多くの女性が一度は体験したことがある「貧血」によるめまいや立ちくらみ。
生理のある女性は特に鉄分が不足する鉄欠乏性貧血になりやすく、厚生労働省における国民健康・栄養調査においても、20~40代女性の約20%が鉄欠乏性貧血、さらに

同年代女性全体の約65%が「隠れ貧血」

であるということが明らかになっています。

※出典:厚生労働省・平成30年国民健康・栄養調査
https://www.mhlw.go.jp/content/001066884.pdf

隠れ貧血においては、過去記事「▼更年期世代に多い「隠れ貧血」と日常的な鉄分補給の心がけ」でもご紹介しているとおり、めまいや立ちくらみといった典型的な貧血症状がなかったとしても、

血液内の赤血球と酸素量が不十分な状態

を指すものであり、言うなれば「症状がまだ出ていない貧血」に過ぎず、他の疾病によく言われるような「〇〇予備軍」などとは少々程度が異なります。生理は習慣的起こり、それに伴い貧血も起こりやすいため、多くの女性が「貧血も習慣的なもの」と捉えがちですが、貧血による弊害はめまいや立ちくらみに限らず

思考能力の低下、無気力・倦怠感、肌荒れ、むくみ

など、知らずしらずのうちに無意識的なパフォーマンス低下を招き、生活の質の低下に至ることも少なくありませんので、自覚症状に乏しかったとしても日常的な貧血対策の重要性を意識し、対策を講じることが大切です。

貧血のメカニズムや原因においては、「▼めまいやフラつきを感じたら要注意!覚えておきたいすぐ効く貧血対処法」の記事で詳しく説明していますが、生理に伴う出血はもちろん、ホルモンバランスの変化、栄養不足によるヘモグロビンの低下などが挙げられます。ただし、貧血が鉄分不足であることは多くの方がご承知である一方、貧血が

脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを内包している

ということはあまり知られておらず、さらには脳への酸素供給が低下することによる脳細胞の損傷リスクなどがあることも理解しておく必要があります。

この記事では、そんな貧血を起因とした様々な疾病と、貧血の直接的原因となる鉄分不足への対策、日常生活における心構えなどをご紹介。特に女性に多い「無理なダイエット」などによる貧血以外の影響などについても詳しく見ていきましょう。

女性だけじゃない!鉄分不足が引き起こす心血管系疾患リスク

鉄分不足が引き起こす心血管系疾患リスク

繰り返しとなりますが、貧血は血液内のヘモグロビンが不足することで、脳に必要な酸素が十分に行き届かなくなることで、めまいや立ちくらみが起こる、というのが基本的なメカニズムです。そのヘモグロビンが不足する主な要因が鉄分不足であり、慢性疾患による貧血や血液の病気以外の貧血においては、

基本的に鉄分不足を解消することがポイント

であることは言うまでもありません。

日常生活のなかで鉄分が不足しやすい背景には、

1、肉・魚といった動物性タンパク質の摂取不足
2,鉄分を含まないファストフードなどが中心の食生活
3,ダイエットやヴィーガンなど偏食傾向

などが挙げられ、特に健康やダイエットを意識して野菜中心の食生活においては、鉄分の吸収率が動物性食品とくらべて極端に低いため、どうしてっも鉄分が不足がちになります。上述のとおり、鉄分が不足することで酸素運搬能力が低下し、必要な酸素が様々な器官に行き届かなくなるため

・脳梗塞など脳細胞にダメージを受ける可能性
・全身に酸素を送ろうと心臓が過剰に動いて心不全のリスク
・網膜の血管も酸素不足となることで視覚機能の低下
・めまいや立ちくらみを起因とした転倒によるケガや外傷
 など

端的に言えば、鉄分不足が脳梗塞、脳卒中などのリスクを高め、さらに心不全・心筋梗塞などの疾病リスクも高めるということになります。多くの女性が、習慣的に貧血症状に見舞われることで「たかが貧血」という意識が強まってしまう傾向にありますが、貧血は全身の必要酸素量が不足し、体の機能が低下している状態でもありまますので

疲れやすさや倦怠感、やる気の低下なども

鉄分不足による貧血が原因の可能性もあるということを認識する必要があります。

もちろん、鉄分不足による心血管系疾患リスクは女性に限った話ではありません。男性は、女性と比較すると鉄欠乏性貧血の割合が低い傾向にありますが、男性の貧血の場合、

胃潰瘍や大腸がんといった消化器官系からの出血

といった大きな病気が進行している可能性もあるため、めまいや倦怠感、血色が悪いなどの貧血のような症状がある場合は、早めに専門医の受診を心掛けるようにしましょう。

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健康診断オールAでも脳卒中!?貧血と脳疾患の関連性

貧血と脳疾患の関連性

貧血が引き起こしかねない様々な疾患について見てきましたが、冒頭でお伝えしたような「隠れ貧血」においては、これといった自覚症状がない貧血に該当する人も多いので、言わば

常時心血管系の疾患リスクを抱えている

ということも言えるのです。

特に加齢によって様々な機能が低下し始める40~50代においては、仮に毎年実施している健康診断(特定健康診査)で特に問題がなかったとしても、脳卒中をはじめとする何かしらの脳疾患を引き起こす可能性はゼロではありません。

貧血と脳疾患の直接的な因果関係はありませんが、中高年以降ともなると生活習慣のなかで、高血圧や糖尿病、高コレステロール、喫煙、飲酒など、動脈硬化などを背景とした脳卒中リスクが高まります。動脈硬化が進行すると、

血管が硬くなることで血液の流れが悪くなる

つまり、血液が十分な酸素を運べなくなって貧血症状が出やすくなるだけでなく、心臓への負担が増えることで心不全のリスクも高まってしまうのです。貧血と脳疾患の直接的な因果関係がなくとも、貧血と動脈硬化にはいくつかの関連性があり、貧血が動脈硬化のサインとなるケースも珍しくありません。

ちなみに健康診断における血液検査の主な項目については

1,ヘモグロビン
酸素を全身に運ぶ役割を担う赤血球内のタンパク質がヘモグロビン。
正常値は、男性で13.1~16.3g/dL、女性で約12.1~14.5g/dL
男性で13g/dL、女性で11g/dL以下の場合に貧血と診断されます。

2,赤血球数
全身に酸素を運搬し二酸化炭素を回収。赤血球の主成分がヘモグロビン。
血液中に含まれる赤血球の数を数値化し、男性で400~539万個/mm、女性で360~489万個/mm
こちらも、基準値より少ない場合は貧血と診断されます。

3,ヘマトクリット値
一定量の血液中に含まれる赤血球の容積の割合を示します。
男性で38.5~48.9%、女性で35.5~43.9%
基準値より低い場合は、貧血の可能性があります。

4,MCV/MCH
MCVは1つの赤血球に対する容積、MCHは1つの赤血球に含まれるヘモグロビン量を示します。
MCVの基準値が78~101fL、MCHが28~34pg
値によって貧血の種類が変わってくるほか、基準値内でも貧血が疑われる場合もあります。

以上を踏まえ、男性の貧血においては胃潰瘍や大腸がんといった大きな病気が潜んでいる可能性を疑うこと、女性もまた長期的に鉄分が欠乏することで脳卒中など脳疾患のリスクを高める可能性を認識しておく必要があります。貧血が一時的な症状だからといって軽視するのではなく、健康診断での血液検査の各項目の値を定期的に確認し、

主に生活習慣や食習慣の改善を心がける

ことで、貧血症状に多い鉄欠乏性貧血を回避する心構えが重要です。
また、中高年以降は高血圧や糖尿病などを背景に動脈硬化のリスクも高まり、必然的に貧血気味になりやすいため、飲酒・喫煙はもちろんのこと、習慣的な有酸素運動によって、血管を柔らかく保つということも意識するようにしましょう。

健康的な血管の維持

ということをテーマに、適度な運動習慣を実践していきましょう。

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