美容効果に優れているローズヒップの効果効能とは?
ローズヒップと聞くと、真っ先にローズヒップティーを思い浮かべるほど、広く馴染みの深い植物ですが、実際にローズヒップが何か?というと、実際に詳しく知らない方が多いのも事実です。ローズヒップとは、ヨーロッパノイバラという名前のバラ科の植物で、花が咲いた後につける赤色の果実です。ちなみに、ローズヒップの「ヒップ」は果実を指す言葉であり、お尻とは関係ありません。
なお、ローズヒップから作られる食品としては、綺麗な赤味と酸味が特徴のローズヒップティーが有名ですが、このローズヒップには高い美容効果や風邪予防などに効果があると言われており、主に女性を中心に飲用されているのはご存知のとおりです。この記事では、実際にローズヒップには、どのような栄養素が含まれ、どのように健康や美容に効果的なのかを具体的にみていきましょう。
美肌効果が高いと言われる”ゆえん”
ローズヒップの実は、スーパーなどで広く売られている訳ではないので、ハーブティーとしての馴染みはあっても、実自体を直接食べたり、料理に使ったりすることはあまりなく、そのほとんどがハーブティーなどとして販売されています。
ローズヒップティーにも程よい酸味があるように、ローズヒップの実自体にもビタミンCを豊富に含んでいることから、一言で言うと「酸っぱい実」です。ビタミンC以外の栄養素としてもビタミンAやビタミンEも豊富に含まれており、特にビタミンCにおいてはレモンの約20倍もビタミンCが含まれると言われています。
このビタミンCは、健康や美容には欠かせない成分で、特に美容という観点ではお肌のシミの原因となるメラニンが作られるのを抑制、抗酸化作用やターンオーバーの促進にも必要な栄養素の一つです。メラニン抑制による美白、そしてアンチエイジングや新陳代謝による美肌効果と、ビタミンCはお肌にとって何より重要な栄養素であるがゆえに、ローズヒップの高い美容効果が支持されていると言っても過言ではありません。
もちろん、美肌をキープするためのUVケアなどはもちろん必要ですが、日頃の栄養バランスも考慮して、体の中から美容効果を高めることを心がけるようにしましょう。
知らないと損?!ローズヒップを上手に摂取する方法
上記のとおり、ローズヒップにはビタミンCなどが豊富に含まれるほか、ベータカロチンや鉄分などの栄養素もたくさんの含まれています。また、ローズヒップティーは、お湯を注ぐとばバラ色の綺麗な色になり、リラックス効果やホルモンバランスを整えてくれることでも知られています。鉄分もほうれん草より多く入っていますので、生理などでの貧血解消にも役立つ女性には本当に嬉しいハーブですよね。
その他にも、牛乳より豊富に含まれるカルシウムや、水溶性食物繊維の一種であるペクチンを多く含んでいることから、お腹の調子を整えたい時にも有用です。
ただし、ローズヒップティーなどはこれらを栄養素を手軽に摂取できる食品のひとつですが、ローズヒップの栄養素がお茶としてそのまま抽出される訳ではありません。また、加熱等によって栄養素そのものが壊れてしまう可能性もあります。ビタミンC自体は、熱湯程度の加熱ではさほど影響はありませんが、せっかくならローズヒップの栄養素を効率的に摂取したいのが本音!ちょっとした飲み方の工夫ひとつで、このローズヒップの恩恵を存分に受けることができます。
お茶にする場合、ローズヒップの実を潰してからお湯を注ぎましょう。エキスの浸出が早くなります。また、お湯を注いだあとの茶殻となっているローズヒップも、捨てずに食べるようにします。実はこの出がらしに相当量の栄養素が残っており、中でもビタミンCは多く残ったままになっています。捨ててしまってはもったいないのです。
でも出がらしを食べるの・・・?
そうなんです!
でもそのままでは味はイマイチですので、食べにくい場合は蜂蜜をかけたり、煮詰めてジャムに入れたり、ヨーグルトと一緒に食べたりと、色々と工夫して独自のレシピを作ってみましょう。