若返りホルモン「DHEA」の効果とは?
若返りホルモンによるアンチエイジング
主に女性を中心に、早い人では20代~30代から始めているアンチエイジング対策。
アンチエイジングと言うと、しみやシワなどお肌ばかりに意識が行ってしまいがちですが、そもそもアンチエイジングは、年齢を重ねても若々しい身体を維持するための抗老化対策の総称ですので、いつまでも健康でいるためにも、男女問わず常にアンチエイジングを心がける必要があります。
でも、実際にどのようなことをすればいいの?
そう疑問を感じる方も少なくありません。
アンチエイジング対策には運動や食事のほか、身体の内部から抗老化を行う様々な方法があり、記憶力を維持するサプリメントを摂取したり、顔のシワのためにヒアルロン酸注射をしたりするのもアンチエイジングの一環です。そんな中で、昨今特に注目を集めているのが、
“若返りホルモン”と呼ばれているDHEAです。
この記事では、そもそもDHEAとはどのような成分なのか?、そして若返りホルモンと呼ばれる由来やアンチエイジング対策への活用方法などについてご紹介していきます。
DHEAって一体なに?
あまり聞きなれないかもしれませんが、DHEAとは「デヒドロエピアンドロステロン」と呼ばれる主に副腎から分泌されるホルモンのことです。
DHEAは、男性ホルモンであるテストステロンや女性ホルモンのエストロゲンをつくる材料として知られていますが、その他にもなんと50種類以上のホルモンの材料となっていることからホルモンの母(マザー・ホルモン)とも言われています。
そんなDHEAの働きについてご紹介します。
≪DHEAの主な効果≫
・免疫力を高める
・インスリンの働きを助ける
・筋力を維持する
・代謝を高める
・ストレスに対抗する など
この他にも、動脈硬化や糖尿病、肥満予防などとも関係するともいわれており、様々な病気の予防や改善に役立つほか、老化との関連性も認められており、アンチエイジングの指標としても考えられています。
いつまでも身体の健康に維持し、そして若く保つためにはこのDHEAの働きが欠かせませんが、実際にこのDHEAを増やして、働きを活発化させるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
そんな若返りホルモンによるアンチエイジング対策をご紹介します。
DHEAを分泌する副腎の働きを活発化する!
DHEAの分泌量は、思春期に高まり20代が最も高く分泌されます。そして、30代から減り始め、40代での分泌量は20代の頃に比べて半減してしまいます。
40代ともなると、ただでさえこのDHEAの分泌量が半減してしまうのに、この副腎が何らかの原因で疲労してしまうとさらに分泌量が減ってしまうので、常に副腎の働きを活発化させることがアンチエイジング対策のひとつであると言えます。
≪副腎を元気に保つ3つのポイント≫
1、食生活を整える
良質なたんぱく質や脂質、食物繊維を意識して摂取しましょう。
副腎の疲労回復には、ビタミンCやビタミンEなども効果的なのでオススメ。なお、血糖値を急激に上げてしまう食事は副腎に負担になりますので、早食いや甘い物の摂りすぎなどに注意しましょう。
過去記事▼「血糖値の上昇を抑える食事の摂り方で太りにくい体質を目指す」でも血糖値を上げない食事について取り上げていますので、そちらも合わせてご参考ください。
2、質の高い睡眠をとる
良質な睡眠はホルモンバランスを整えます。
徹夜続きなどで体内リズムが崩れると、ホルモンバランスに影響が出て副腎の働きにも悪影響を与えます。DHEAの分泌量にも左右しますので、日頃から規則正しい生活を心がけ、少なくとも6時間前後の睡眠を取れるようにしましょう。
睡眠の質については過去記事▼「睡眠は時間よりも質が重要と言われる要因は?」でも取り上げていますので参考にしてください。
3、ストレスを溜めない
DHEAは「抗ストレスホルモン」とも呼ばれ、ストレスととても大きく関係があります。現代社会において、ストレスは切っても切り離せないのが現実ではありますが、極力ストレスを溜め込まないようなストレス解消法を見つけるようにしましょう。
ストレス発散には軽い運動やストレッチが特にオススメで、当コラムでも▼「ストレスは万病の元?!毎日続けるお手軽簡単ストレッチ」で、簡単ストレッチをご紹介しておりますのでぜひお試しください。
いかがでしたでしょうか?
若返りホルモンDHEAの働きを活発化することにより、アンチエイジング対策はもちろん、身体の健康を維持するためにもホルモンの働きが重要であることが再認識できたのではないかと思います。
規則正しい生活やバランスの取れた食事など、長い間継続するのが難しいのが現実ですが、アンチエイジング対策は日々の積み重ねがとても重要なので、今日からでも無理のない範囲でチャレンジしてみましょう!