睡眠は時間よりも質が重要と言われる要因は?

睡眠

慢性的な睡眠不足は今や国民病?

1日最低でも6時間は睡眠を取ろう!
そんな風に心掛けていても、結局寝るのはいつも深夜1時・2時。朝は6時には起きなきゃ会社に遅刻しちゃう・・・そんな生活を強いられている社会人は珍しくありません。勤勉な日本人の性格から言っても、睡眠時間を犠牲にしてでも残業をしたり、仕事から解放されれば睡眠時間を削ってでも遊びたい!というのが本音かもしれません。

週末の休みに寝溜めをすれば大丈夫!という人も少なくはありませんが、年齢と共に寝溜めそのものができなくなり、自然と朝起きてしまうようになって来ますので、やはり身体の健康のためにも睡眠時間は毎日しっかりと確保する必要があります。

そんな現代社会においては、おおよそ5人に1人の成人が不眠症や過眠症など何らかの睡眠障害を抱えていると言われます(厚生労働省のデータ)。もちろん、自覚がない人も多いとは思いますが、慢性的な睡眠不足は日本の国民病と言っても過言ではないくらい寝不足な傾向にあります。先進国と比較しても日本の睡眠時間平均は、平均7.3時間で韓国に次いで最短だというデータもあります(出典:OECD社会指標 http://www.oecd.org/els/soc/42707429.pdf)。

とは言え、睡眠不足だからといって急に睡眠時間を確保することは難しいのが現実。
このページでは、睡眠時間ではなく睡眠の質についてスポットを当ててみました。睡眠は、時間が足りていれば身体の休息は十分か?と聞かれると決してそうではありません。睡眠の質を高め、「今日はグッスリ寝れた~」という満足感を得るための、睡眠の知識をご紹介していきます。

レム睡眠とノンレム睡眠を理解しよう!

レム睡眠

質のよい睡眠とは、スッキリと目覚めることができ、ぐっすり寝たという満足感が得られる眠りのことを指します。睡眠には、浅い眠りの状態である「レム睡眠」と、深い眠りの状態である「ノンレム睡眠」があることは周知の通りで、その状態が交互に訪れ、リズムよく睡眠をとれることが「質のよい睡眠」とされています。

入眠後は、まず浅い眠りのレム睡眠がおとずれ、時間と共に深い眠りノンレム睡眠になります。浅い眠りのレム睡眠は身体を休めており、深い眠りのノンレム睡眠は脳を休めています。この2つの睡眠は一晩に大体4回~5回程度繰り返され、はじめはノンレム睡眠が長いのですが、明け方に近づくにつれノンレム睡眠は短くなります。

明け方のレム睡眠は、目覚めの準備をしており、すっきりした目覚めのために体が準備しているとされ、この2つの睡眠の働きが上手くとれていると、たとえ6時間の睡眠でも疲労回復がされ、心も体も軽い状態でスッキリと目覚めることができるのです。

また、睡眠においては身体や脳の休息以外にも、成長ホルモンによる細胞の修復という重要な役割もあります。下記で詳しくご説明いたしますが、睡眠不足による肌の不調などは、就寝中に行われる成長ホルモンの働きが十分でなかったことが考えられます。

睡眠の質を左右するメラトニンとコルチゾール

人が眠くなるのはメラトニンというホルモンの働きです。
メラトニンは体温、脈拍、血圧を低下させて、眠りを誘う作用があります。脳深部の松果体という部位から分泌されますが、目に入る光の量が関わっており、光の量が減るとメラトニンが分泌されます。ですので、夜になると暗くなるためにメラトニンの分泌量が増え、体温を下げて眠りに誘ってくれるのです。

また、起床の準備をする働きがあり、ストレスに反応して分泌されるコルチゾールは、寝ている間のエネルギー供給に一役買っています。長ければ8時間、食事をせずに横たわっていても翌朝動くことが出来るのは、このコルチゾールが脂肪を燃焼してエネルギーをつくり、肝臓のグリコーゲンを分解してブドウ糖を生成、血糖値を上げ、体が起きる準備をしてくれるからです。コルチゾールは体内の目覚まし時計のようなホルモンとも言えるでしょう。

もちろん、睡眠の質を左右させるのはこうした成分だけではありません。
近年特に指摘されているのが、パソコンやスマートフォンの画面から発せられるプルーライトによる体内時計のリズムの乱れ。その他にも枕が合っていないなどの寝具の問題。手や足先の冷えによる寝つきの悪さなど、もちろん個人差はありますが、ぐっすりと熟睡できる環境が整っていないということも考えられます。

朝起きた時に「あ~よく寝た!」という満足感を得るためには、睡眠のメカニズムを知ることはもちろん、布団や枕などのハード面、そして就寝前の入浴や身体をリラックスさせるなど、様々な要素が絡み合ってきます。ちゃんと寝てるのにどうもスッキリしない・・・とお悩みの方は、一つひとつ課題点を洗い出し、何が不足しているのかを見直すようにしましょう!

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