美肌・美容効果が高いと知られる全国の温泉・泉質とは
女子必見!泉質によって異なる様々な温泉効果
たまの休日、ちょっと出かけるなら…やっぱり温泉!
寒い冬はもちろん、季節を問わず身体の芯まで温まる温泉で、心と身体をリフレッシュさせることは日常生活におけるストレス解消にも効果的であり、その他にも様々なメリットがあることも幅広く知られています。
世界屈指の温泉大国でもあるニッポン。
温泉に行くとなると、主に場所的な要素で温泉地を選ぶことが多いのではないかと思いますが、みなさんはどのような温泉がお好みでしょうか?
・湯温が熱めの温泉
・乳白色や茶褐色のにごり湯
・とろみのある泉質の温泉 など
温泉地によって、その泉質は千差万別ではありますが、温泉の種類や泉質までこだわって行く温泉を決めているという方は、意外と少ないかもしれません。
温泉の好みやこだわりには当然個人差がありますが、例えば
・秋田県の乳頭温泉のお湯は乳白色
・群馬県の伊香保温泉のお湯は茶褐色
・熊本県の玉名温泉はとろとろとした触感のお湯
といったように、温泉のお湯には色や匂いのほか、肌に触れた時の感覚など、泉質個々に様々な特徴があります。そして、温泉の効果については疲労回復から慢性的な皮膚病、神経痛など、泉質の種類によってその適応症(温泉に入ることで良化が期待できる症状)もさまざまですが、今回ご紹介するのは、
美肌・美容効果を期待できる温泉・泉質
にフォーカスし、その泉質の種類や全国における代表的な定番温泉地をご紹介していきます。特に女性においては、女友人同士で温泉に行くことも決して珍しくはありませんが、単に温泉でストレス解消やリフレッシュするだけでなく、美肌・美容効果も得られるという温泉を選べば、まさに一石二鳥。
行く先々の温泉における泉質を知ることで、自然と美意識も高めることができるのです。
今回は、そんな全国各地の温泉の泉質、そして泉質別にみる適応症について詳しく見ていきましょう。
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意外と知らない!美容・美肌に効く泉質あれこれ
全国の温泉における泉質を知るうえで、まずはじめに大切なのが温泉の分類です。
温泉のお湯に溶けている成分の種類や含有量によって
・単純温泉
・硫黄泉
・二酸化炭素泉
・塩化物泉
・炭酸水素塩泉・・・など
延べ10種類程度の泉質に分類されます。
これらの分類は、「お湯1kgにつき特定の成分が規定上含まれていること」という基準で分類されており、特に美容・美肌に効果的と言われる泉質は、
炭酸水素塩泉・塩化物泉・硫黄泉
などが挙げられ、温泉に入ったあとで肌のスベスベ感を実感できる泉質はもちろん、血行が良くなることで代謝能力が高まる、ストレスが解消されホルモンバランスが整うといった心理的効果も作用するのです。
もちろん温泉は薬ではないため、治癒目的のものではなく、泉質における効能も上記でご紹介した「適応症」で表されますが、
温泉地では「美人の湯・美肌の湯」などと紹介
されるように、特に上記で挙げた泉質の温泉などは、様々な美容効果が期待できるので、美肌・美容目的で温泉地を訪れる際には、炭酸水素塩泉や塩化物泉、二酸化炭素泉や硫黄泉といった泉質の温泉を選ぶのが必須!と言っても過言ではないでしょう。
今回オススメする美肌・美容に効果的なそれぞれの泉質について、軽くご紹介していきます。
≪炭酸水素塩泉≫
「美肌の湯」の代名詞的な泉質のひとつ。
肌の表面をスベスベ、かつ滑らかに整えてくれ、湯上りは心地よい清涼感と爽快感が得られます。
≪塩化物泉≫
肌をしっとりと保温してくれる特徴の塩化物泉。
海水の成分に似ているため、海に入ったときのようなベタツキ感がありますが、肌に付着した塩分が汗の蒸発を防ぎ、湯上りの後も肌の潤いを保つ効果が期待できます。
≪硫黄泉≫
ゆで卵のような独特な匂いが特徴の泉質。
殺菌力が高いことで、アトピー性皮膚炎や慢性湿疹などが適応症に指定されています。しもやけや乾燥による肌荒れなどにも効果が得られるとされています。
これらのように、全国の温泉には様々な泉質があり得られる効果も様々。
泉質の異なる温泉が複数ある場合には、酸性泉で肌の角質をキレイに取り除き、塩化物泉で肌をしっとりと仕上げるといった
温泉をハシゴする贅沢な入り方
もできちゃうのです。
こうしたことも考えながら、温泉地を選ぶと期待以上のものが得られるかもしれません。
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美肌・美容効果が高い全国の温泉地
ここまで見てきた通り、泉質によって期待できる美肌・美容効果は様々だということが分かりました。でも、
実際に美肌に効果的な泉質の温泉はどこにあるの?
と疑問を持たれる方も多いと思います。
そこでこの章では、公益財団法人中央温泉研究所と温泉評論家と称されるの藤田聡氏によって選出された日本三大美肌の湯をご紹介いたします。ちなみに、中央温泉研究所は、日本国内の温泉成分などを調査する指定機関で、半世紀以上に渡り、数多くの温泉地で泉質を調査してきた機関です。
※出典 公益財団法人「中央温泉研究所」
http://www.onken.or.jp/
≪日本三大美肌の湯≫
嬉野温泉(佐賀県):ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉
トロトロしたお湯が特徴的な嬉野温泉は、肌の角質を滑らかにしてくれると定評のある温泉。ナトリウムが多く含まれているため、保湿化粧水のような効果を期待できます。嬉野温泉の源泉で作られた湯豆腐も絶品と評判。
斐乃上温泉(島根県):アルカリ性単純温泉
サラリとしたクセのない泉質が特徴で、湯につかると肌はツルツルとした感覚を実感できます。入浴後は角質層が柔らかくなるので、入浴後の保湿ケアを忘れずに行うようにしましょう。斐乃上温泉以外にも、亀嵩温泉や佐白温泉といった美肌効果が高い温泉が多数あります。
喜連川温泉(栃木県):ナトリウム塩化物泉
全国でも珍しい硫黄・鉄分・塩分を含んだナトリウム塩化物泉。湯の色は、朝はエメラルドグリーン、夜は乳白色に変化し、硫黄臭や辛い塩味といったような個性的な泉質。肌あたりも優しく入浴後もしっとりとする泉質が特徴です。
いかがでしたでしょうか。
このように泉質の特徴を知ることで、目的に応じて温泉地を選ぶということができ、ストレス解消以外や美肌・美容以外にも、様々な温泉の楽しみ方を増やすことができるのです。
この機会にぜひ、泉質の知識を身につけ、温泉旅行を人一倍楽しめるようにしましょう
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