それって誤飲(ごいん)?誤嚥(ごえん)?
こんにちは。リフレ健康食品相談窓口の岡﨑です。
今年の節分以来、煎り豆に凝りだした我が夫。
おやつ用に国産品をネットで取り寄せてポリポリかじっているのですが、突然せき込み「ウッ、誤飲だ!」と。
(…だんな様、それは誤嚥です)
誤飲と誤嚥。
似たような言葉ですが、誤飲は食べられない物を食べてしまうことで乳幼児に多く、誤嚥は食べたものが気管に入ってしまうことで、飲み込む機能が衰えた高齢者に多くなります。
誤飲について厚生労働省発表の2018年度の統計によると、
小児の誤飲
1位:タバコ
2位:医薬品・医薬部外品
3位:食品類(魚の骨、大きい飴玉、アルコール飲料など)
となっています。
いずれも大人の注意不足が原因です。
もしもサプリメントを子供が誤飲したときには、まず気道をふさいでないかを確認してください。
苦しそうにしていたら子供の口に指を入れてかき出したり、背中をたたいて吐かせます。
呼吸に乱れがないようでしたら、残っている粒数からどの程度飲んだか予測し、乳幼児はすぐに受診してください。
小学生以上で数粒でしたらほとんど問題ありませんので、水を多めに飲ませて様子をみます。
しかし多く飲んでいたり、いつもと様子が違うときには、すみやかに受診してください。
先日健康相談室に、「サプリメントの乾燥剤を飲み込んでしまった!」という70代男性のお客様からの問い合わせがあり、驚きました。
リフレのサプリメントの袋の中には、25mm×40mmのビニール袋に包まれた乾燥剤が入っています。
表面に「乾燥剤 食べられません」という記載があるので、ビニール袋を破って中の顆粒状の乾燥剤を飲んでしまったということでした。
ビニール袋は気道や胃腸などの消化管をふさいでしまうこともあるので、飲んでいなかったことに胸をなでおろしました。
中身の乾燥剤は「シリカゲル(二酸化ケイ素)」という毛細孔に水蒸気を吸着させるタイプで、医薬品や食品に広く使われています。
科学的に安定していて、誤飲しても消化吸収されません。
お客様には、この乾燥剤は便と一緒に出ていく成分なので安心できることと、水を多めに飲んで、もしも普段と違う症状があったら受診するようにお願いしました。
高齢者の誤飲にも注意が必要ですし、乾燥剤の形状についても考えさせられる問い合わせでした。
さんざんせき込んだ主人の鼻から、豆のかけらが出てきました。
やっぱり、誤嚥です。
リフレ健康相談窓口 管理栄養士・登録販売者 NR・サプリメントアドバイザー
岡﨑登希子