頭痛の原因は低気圧?知っておきたい気象病について
その頭痛、季節の変わり目に起きていませんか?
現代社会においては、日常的にパソコンやスマートフォンを見る時間も長くなり、眼を酷使する傾向が強まりつつありますが、それに合わせて目の疲れや肩こり、それに伴う頭痛など、程度の違いはあれど様々な症状でお悩みの方が多いのではないでしょうか?
特に頭痛においては、何らかの原因はあれどハッキリとした原因は解明されておらず、こめかみの部分が痛む人もいれば、頭全体が痛むケース、後頭部がズキズキと痛むケースなど、様々な症状がみられるのが実情。
定期的に頭痛に見舞われる頭痛持ち
という方も身の回りにはたくさんいるかもしれません。
頭痛が起こる主な要因としては、ストレスや疲れ、寝不足や寝すぎた、飲酒や喫煙など、人によって要因は様々で一概に言えない部分でもありますが、心臓のリズムに合わせてズキズキと頭が痛み、日常生活においても影響が出やすいのが特徴です。
頭痛持ちには主に女性が多く、月経や排卵といったホルモンバランスの変化や出産や更年期といった体質の変化なども頭痛の要因となる場合があるようですが、そんな様々な要因のなかでも近年注目されているのが
天気や気候の変化を要因とした頭痛
です。
季節の変わり目などによる頭痛においては「風邪でも引いたかな?」と勘違いしてしまう部分もありますが、これら体調不良は決して気のせいではなく、気象病として古くから認知されている症状なのです。
梅雨時期になると昔骨折した古傷が痛む
などと聞いたことがあるかもしれませんが、これらも頭痛と同様、気温や気圧が要因とされている症状の一つなのです。今回の記事では、そんな気象病による頭痛とその対策やケア方法についてご紹介いたします。
近年注目されている季節要因の気象病
雨が降ったり、季節の変わり目などに不調を感じる方は決して少なくありません。
その不調の症状は、頭痛やめまいをはじめ、倦怠感やイライラ、古傷の痛みや関節痛など様々で、これら不調の総称が気象病なのです。
気象病のメカニズムは明確に解明されておらず、諸説あるようですが、
気圧の変化に対して脳が反応できていない
ことで、平衡感覚のズレからめまいや頭痛を誘発したり、自律神経の乱れなどによって不調を来すケースもあるようです。特に気象の変化によって突発的に起こる片頭痛は、自律神経のひとつである交感神経が気圧の変化によって興奮し、血管が拡張することによって神経が刺激されるというメカニズムです。
よって、季節要因の片頭痛の対応としては、身体が温まって血管が拡張するマッサージや入浴ではなく、
・酔い止めの薬を飲む
・後頭部やこめかみ部分を冷やす
といった方法で症状が和らぐ場合がありますが、これにも個人差がおおいに影響します。
こうした痛みは慢性化することが多く、痛みによって仕事や勉強に集中できなかったりと、日常生活に支障を来すものの、
他人にはなかなか理解してもらいにくい
という傾向があるのも事実。
一人で悩まず、症状や痛みが治まらない場合には専門の医療機関に相談することをオススメします。
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女性に多い気象病による頭痛とその対策
上記でご紹介したように、気温や気圧の変化によって交感神経が刺激されることによる突発的な頭痛ですが、実際にこうした症状の多くは圧倒的に女性が多く、男性においては頭痛ではなく、関節痛などが多い傾向にあります。
全体的な傾向では、特に梅雨時期に体調不良となるケースが多いようですが、低気圧時に痛みが出るのか、はたまた高気圧時なのか、湿度が高い時、低い時は人それぞれ。
自身の痛みがどのような天候・気象時に出るのかをチェックしておく
ことで、痛みに準備しておくことができます。
現状では、気象病による対処は自律神経を整えることが重要となるので、
・睡眠をしっかりと取る
・規則正しい生活リズムを維持する
・タバコや飲酒を控える
上記のように日常生活を見直し、過度なストレスを感じないよう心掛けましょう。
季節要因とした突発的な頭痛や身体の痛みは、予防以上に日常的なケアによって緩和するさせることに重きを置き、症状が軽減できるケア方法を自身で見つけておくことが重要です。
冒頭でご紹介したような後頭部を冷やすなどの対処も、人によっては逆に入浴などで体を温めて、リラックスする方が緩和する場合もありますので、自身で
どのような気象条件で頭痛の症状が出るのか?
を記録しておき、頭痛がでる条件下においては飲酒などをせずに早めに就寝するなど、自身で対処法を見出しておくと、こうした気象病とも上手に付き合うことができるようになるでしょう。
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