慢性的な野菜不足は青汁や野菜ジュースで補える?

「分かっていても改善しにくい」慢性的な野菜不足の問題

普段、当たり前のように食べている一日三食の食事。
食事の内容については個人差は大きいものの、改めてサラリーマンの日々の食事を振り返ってみると

朝食:パン・卵・ソーセージ
昼食:ファストフードや弁当
夕食:ご飯+肉料理・酒の肴

上記は一例に過ぎませんが、基本的に三食の食事のなかに野菜がほとんど含まれていない傾向にあります。中高年以降ともなると、胃の消化機能の低下などによって、さすがに食事の量も質も若い頃とは異なってくるとは思いますが、

やはり野菜の摂取量が明らかに足りてない

というのが実情です。

過去記事「▼あまり実感の沸かない野菜不足は体に症状や悪影響が出るもの?」でもご紹介している通り、野菜不足においては、便秘や肥満、肌荒れのほか疲れやすくなったりするため、多かれ少なかれある程度の自覚症状はあるはずなのですが、

野菜不足は分かっていてもなかなか改善しにくい

というのが本音で、野菜中心の食事にしよう!と考えるのであれば、相当な強い意志を持って食事の質の改善に取り組まなければなりません。

一般的な30~50代のほとんどが日中は仕事をされており、昼食はコンビニ弁当やファストフードといった外食に依存することが多く、夜もまた同じ傾向にあることが窺えます。これは、多くの方で夕飯が一日の最後の食事となり、今日も一日よく頑張ったから、

せめて夕飯くらいは好きなものを食べよう!

という気持ちが働きやすいことも影響しているかもしれませんが、食事制限ダイエットと同じように「分かっていても改善しにくい」というのが本音で、積極的に野菜を摂るには

意識の改善と食生活の環境を改善することが重要

であることは言うまでもありません。

そこで今回は、分かっていてもなかなか改善できない野菜を多く摂る食生活の改善策のひとつとして挙げられる「市販の野菜ジュースや青汁」にスポットを当て、こうしたお手軽な製品が

果たして本当に野菜不足の足しになるの?

という点について詳しく見ていきたいと思います。

皆さんのなかでも、既に野菜不足を意識してこうした補助食品を取り入れている方は多いかもしれませんが、それで十分な栄養素がしっかり摂れているのか?、摂取している気になっているだけかも・・・という可能性もありますので、こうした疑問をこの記事で紐解いていきましょう。

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野菜嫌いはジュースや青汁などで必要栄養素を補える?

手軽に購入できる野菜不足に対する補助食品の代表と言えば野菜ジュースや青汁。
野菜ジュールなどは、野菜だけでなく果物などもミックスすることによって各段に飲みやすく加工されており、またお手頃プライスであることから、

毎日の習慣にするのにも適していると言えます!

人間が生活するうえで水分補給は必ず行いますので、それを野菜ジュースや青汁に置き換えるだけでも、必要な栄養素を多少なりとも補助していることは間違いありませんが、食べるべき野菜の種類という観点では、

野菜ジュースや青汁ではすべての栄養素をカバーすることができず

例えば青汁であれば、大麦若葉やケールなどが主な原材料となりますので、それらに含まれる食物繊維やマグネシウムなどは摂れますが、ビタミン類は豊富に含まれる訳ではありません。逆に野菜ジュースの場合は、ビタミン類のほかリコピンやβカロテンなども補うことができるものもありますが、飲みやすいように糖分が多く含まれている製品もあるので注意が必要です。

過去記事「▼野菜不足と言われるけど実際にどのくらい不足してるか検証してみた」でもご紹介しておりますが、「1日の野菜の摂取量目安は350g」という前提でお話をしますと、青汁でも野菜ジュースでも摂取量目安は満たせるかもしれませんが、

必要な栄養素が摂れているかどうかは別の話

製品の謳い文句として「1日分の野菜が摂れる」と書かれたものもありますが、栄養価の話ではないという点は念頭に置いておくべきでしょう。つまり、製品への加工の過程のなかで、ビタミンCなどの栄養素は失われやすいため、

青汁や野菜ジュースでもほとんど補えていない

という点が挙げられるほか、仮に一日何本も飲んでもカロリーオーバーとなりやすく、パフォーマンス的にもあまり効率的ではありません。こうした飲料は、あくまで「補う」のが目的であり、

野菜に置き換えられるものではない

という点を認識し、一日三食の食事で摂れなかった、ないしは不足気味な栄養素を野菜ジュースなどで補う、という意識付けが大切です。

野菜ジュースや青汁を習慣化することは感心できますが、それで「野菜は十分に摂っている」と考えてしまうのはナンセンスかもしれません。

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苦手な野菜は好きな食べ物と一緒に調理して美味しく食べる!

野菜を食べることが好きな人であれば、野菜のある食生活はそれほど苦になることはありませんが、お子様のように野菜が全般的に嫌いな人もいれば、特定の野菜だけは食べられない、調理すれば食べれるけど調理が面倒・・・などなど

野菜を食べるための環境を整えるまでがたいへん

という点も野菜を食べない背景にあるのが実情です。
特に野菜が苦手という方にとっては、その時に我慢して食べたとしても習慣的に続けることはとても難しく、例えば「運動嫌いな人に毎日10km走れ」と言っているようなもの。ただし、食においては

「調理」によって食べやすく味を変えることができる

ので、嫌いな野菜も工夫次第で美味しく習慣的に食べることができるようになります。
また、自身の好物と合わせて食べることによって、苦手な味わいを中和させることもでき、煮たり炒めたりすることで食感も変えることができることはご承知のとおり。

例えば、独特な苦みのある夏野菜の定番ゴーヤ。
ゴーヤを生サラダで食べるには、野菜好きな人でも少々ハードルが高いかもしれませんが、皆さんもよくご存じのゴーヤチャンプルーであれば、豚肉の旨味も相まって美味しく食べられるようになります。

また、多くの野菜が手軽に摂れるのがカレー。
特に夏場などは「野菜たっぷりカレー」などとネーミングされるように、様々な野菜との相性が良く、一緒に煮込むことで苦手な食感なども和らげてくれますので、

普段あまり食べない野菜をたくさん入れて煮込んでしまうのがポイント

そのほかにも、キャベツやニラが多く摂れる肉野菜炒めや、白菜たっぷりキムチ鍋、豚汁やビーフシチューやクリームシチューなども野菜との親和性が高い代表的な料理で、いずれも多少の手間はかかりますが、しっかりと野菜が摂れるという点ではオススメのレシピと言えるでしょう。

いかがでしたでしょうか?
日常的な野菜不足における対策のひとつとして、野菜ジュースや青汁などで補うという点は決して意味がないわけではありませんが、重要なのは一日で摂取する野菜の量ではなく

それを食べることによって摂取できる栄養素

ということですので、市販のドリンク類だけではどうしても不足してしまうほか、特定の栄養素に偏ってしまったりと、やはりしっかりと野菜を食べることが何より重要なのです。野菜不足を補うという点では有効ではありますが、

必要な栄養素がしっかりと摂れているか?

という点を再認識し、しっかりと野菜を食べることで必要な栄養素を確保する、という点を日々心掛けるようにしましょう!

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