その口臭ケア効果ある?口臭対策はニオイの元と原因を突き止めること
ちゃんとケアしても臭う!中高年からの不快な口臭の主な原因
中高年以降ともなると、男女問わず体の様々な箇所のニオイが気になってくるのが現実で、個人差こそあれど50代半ばから多くの方が発するようになるのが加齢臭。皮脂成分が酸化が原因の加齢臭は、枯草のような独特の臭いが特徴ですが、
それと同等レベルでを発しやすくなるのが口臭
加齢臭など体が発するニオイは、服などである程度カバーできるかもしれませんが、口臭は直接大気に触れていることや、会話や食事という日常的な動作によって常に口を開くことから、「多くの方が神経質になる体のニオイの代表」と言っても過言ではありません。
口が臭いと聞くと、どうしてもタバコを習慣的に吸うオジサマ的なイメージを持ってしまいがちですが、もちろん喫煙も口臭原因のひとつではあるものの、
中高年の口臭においてはホルモンバランスの変化が大きな要因
でもあり、過去記事「▼女性ホルモンの減少が原因?!中高年女性の口臭原因とその対策」でもご紹介したとおり。全国調査でも、口臭測定スコアの基準値を超えた人の割合は、男性8.3%に対して女性は17.9%と
圧倒的に女性の方が口臭リスクが高い
というのが事実ですので、中高年以降はこうした現実を踏まえた口臭対策を心がけていく必要があります。とは言え、
自分はしっかり歯磨きもケアもしてるから口臭とは無縁
と考えてしまいがちで、食後には必ず歯磨きやマウスウォッシュを欠かさないことから、口臭に対してはあまり意識していない人も少なくありません。繰り返しとなりますが、口臭原因は口腔内だけに留まらず
・唾液の分泌が減少して起こる生理的口臭
・ニオイの強い食事や飲酒などによる口臭
・ストレスや心因的要因による口臭
・ホルモンバランスの変化による口臭
・食べカスや舌苔、歯周病など口腔内要因の口臭
などが挙げられますので、いくら歯磨きを入念に行っていたとしても臭うものは臭いますし、特に虫歯や歯周病などが顕著化する中高年においては、
様々な要因を背景に口臭リスクが非常に高い世代
ということが言えるのです。
今回は、そんな口臭リスクにさらされる中高年のための口臭対策として、自身の口臭原因の把握のポイントと、その原因に合わせた口臭対策についてご紹介。昨今では日常的にマスクをしている人も多いことから、他人に嫌がられたり、指摘されたりすることも少なくなってきているかもしれませんが、
40代後半ともなれば口臭があって当たり前
くらいの認識を持って、習慣的に口臭対策を行うくらいの意気込みがあった方が良いのかもしれません。そんな中高年世代におけるニオイの元と原因を突き止める方法について詳しく見ていきましょう。
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とある感冒薬のテレビCMに
「あなたの風邪はどこから?」
「あなたの風邪に狙い撃ち」
といったキャッチコピーがありますが、口臭対策の基本もまさに
あなたの口臭はどこから?
であり、「口臭対策=歯磨きの徹底」といった固定観念を払拭することから始まります。基本的に歯磨きなどで抑制できる口臭は、口腔内に残る食べカスなどが分解・発酵される際に発せられるメチルメルカプタンなどの口臭ガスを減らすという点では効果がありますが、
果たしてあなたの口臭原因はそれが原因なの?
と言われると、自身では特定するのが難しいのが実情です。
「口臭=歯磨き」という固定観念から、歯磨きしてるのに口臭が収まらない、常に口臭がキツイのではないか?という心理に陥ってしまうのが「心因性口臭」であり、本当は臭わないのにクサイと思い込んでしまう状態を医学的には「自臭症」と呼びます。口臭の厄介な点は
原因が分からないのにひたすら歯磨きをしてしまうこと
と言っても過言ではありませんが、実は口臭原因の究明においては医療技術が進歩しており、専門の医療機関での検査となりますがガスクロマトグラフィーと呼ばれる特定の口臭測定器を使用し、
口臭成分をの種類や濃度を測定する
ことで口臭原因が特定できるようになっているのです。
もちろん、それには病院での受診が必要になりますので、個人レベルで口臭の原因を特定するのは難しいかもしれませんが、口臭が気になるようでしたら闇雲に歯を磨いたり、マウスウォッシュをするのではなく、まずは原因を特定することが重要だということを認識しておくようにしましょう。
上述のとおり、口臭要因については口腔内・口腔外それぞれで可能性があり
■口腔内要因
・虫歯・歯周病など
・ちゃんと歯磨きできていない
・口の中の乾燥
・唾液の量が少ない
■口腔外要因
・運動不足
・習慣的なタバコやお酒
・胃や消化器系の疾患
・糖尿病や肝機能の疾患
などが挙げられますので、可能性がありそうな要因をひとつずつチェックしていくことで、ある程度原因の絞り込みができるかもしれません。
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更年期女性に多いホルモンバランスの変化が口臭原因の場合も!?
口臭においては、単に口の中だけが原因とは限らないという点、口臭対策には原因の特定が重要であることをご紹介してきましたが、中高年が発しやすい口臭という点にフォーカスすると、
加齢による体の変異を背景とした口臭
については、なかなか対策が取りにくい部分があります。
一般的によく言われる「ドブ臭」は、主に口の中の食べカスが発酵される際に発せられるメチルメルカプタンが原因であるのに対して、中高年、特に女性の更年期においては、ホルモンバランスの変化によって自律神経が乱れ、その結果として
唾液の分泌量が減少して口臭が起きやすくなる
ため、冒頭でご紹介した生理的口臭に該当しますが、ニオイの特徴としては腐った卵のような臭気で、メチルメルカプタンとは違った硫黄化合物特有のニオイがあります。ホルモンバランスの変化においては、口の中の乾燥だけでなく
免疫も低下させることで口腔内の雑菌が増えやすくなる
という傾向もありますので、言わば「口臭がきつくなること自体を避けることが難しい」と言っても過言ではありませんが、対策の基本としては
・歯磨き等で口腔内を清潔に保つ
・小まめな水分補給で口内を乾燥させない
・会話や食事で口を積極的に動かす
などで、唾液の量が減少しないよう意識することが大切です。
40~50代の中高年世代においては、それまでまったく健康を維持して病院にかかることがなかったとしても、老化が顕著化すると共に、体のいたるところでネガティブな変化が生じてきます。虫歯や歯周病も同様に、これまで歯が痛くなるようなことがなかったとしても
歯科医で精密検査をしたら虫歯だらけ
なんてことも珍しくありませんので、中高年からの口臭対策においては
・口腔内を定期的にメンテナンスすること
・胃や腸など消化器系の健康を保つこと
・口腔外要因となる糖尿病などの生活習慣病を避けること
・そのためにも適度な運動を習慣づけること
これらを意識した生活習慣を心がけることが肝要です。
暗中模索的な口臭対策を卒業するためには、まずは自身の口臭と向き合って、その原因を突き止めることから始めてみましょう!
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