女性に嬉しい!大豆イソフラボンの様々な魅力と働き
豆乳や豆腐に多く含まれる大豆イソフラボン。
美容や健康にいい聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、その大豆イソフラボンが美容にいいと言われている理由や、大豆イソフラボンの様々な働き、効果についてお伝えしていきます。
大豆イソフラボンと女性ホルモンの関連性
早速ですが、この「イソフラボン」とは植物性ホルモンといわれる物質の一つ。
そして、このイソフラボンの成分の構造が人間の女性ホルモンに似ていて、体内に入ると女性ホルモンと同じような働きをすることが知られています。大豆はそのイソフラボンが含まれている代表的な食品。なので、よく「大豆イソフラボン」と言われているんですね。
では、女性ホルモンがどんな働きを持っているかはご存知でしょうか?
女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があり、女性として生まれるとこのエストロゲンが早くから働き始めます。そして、思春期に卵巣が発達し始めると、もう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンと共に分泌量は増加していきます。その後、成熟期を経て、更年期に向けてエストロゲンの分泌量はだんだんと減少していきます。
多くの女性が体感するように、女性の機能である月経のコントロールや健康維持、心身的にも影響を与えるのが女性ホルモン。その中でもエストロゲンの主な働きは、乳腺の発達、脂質の代謝制御、母性本能とも呼ばれる女性らしい感情などを司りますので、
女性らしさを維持するためにもとても重要な成分
であることは言うまでもありません。
ただ、残念なことに個人差こそありますが、多くの女性が40歳を過ぎたころから徐々に卵巣機能が衰え、やがて閉経を迎えます。そして体内のエストロゲンが急に減少することでホルモンバランスが乱れ、様々な不調を感じるようになります。
これが更年期です。
更年期につきましては、また別の記事で詳しく取り上げますが、年齢を重ねるごとに女性ホルモンが減少してしまうことは避けられないこと。女性らしい身体を保ち、愛情深い心を育むエストロゲンと同様の働きをする「大豆イソフラボン」は、そうした女性のための頼もしい味方と言っても良いのではないでしょうか?。
大豆イソフラボンの一日摂取目安と効果的な摂り方
上記でご紹介したように、女性ホルモンの一つであるエストロゲンと同様の働きをする大豆イソフラボンは、女性らしさを維持するためにも積極的に摂った方が良いと考えてしまいますが、大豆イソフラボンには効果的な摂り方と注意点があるんです。
大豆イソフラボンは、普段から食している日本食で多く用いられる食材に含まれるので、比較的容易に食事に取り入れることができます。
・豆腐
・納豆
・味噌
・おから
・湯葉など
大豆を使った食品に多く含まれます。
昔から日本の食事は、女性の健康を応援してくれる食事なんですね。最近は、大豆を使ったメニューは粗食としても人気が高く、大豆料理を中心に出すオシャレなレストランも出てきていますね。
女性にとって綺麗の味方!と思える大豆イソフラボンですが、他の栄養素と同様に摂り過ぎはもちろん、そればかりに偏ってしまっては意味がありません。エストロゲンが過剰に分泌されると、女性ホルモンと関連性の高い乳がんや、子宮関連の疾病リスクが高まるとも言われておりますので、多く摂取すれば良いというものでもありません。
なお、大豆イソフラボンについては、平成24年に農林水産省および食品安全委員会、厚生労働省から「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」が発表され、長年の日本人の食生活の統計から、「大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値70~75mg/日(大豆イソフラボンアグリコン換算値)」と設定していますので参考にされると良いでしょう。
≪出典:大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A(厚生労働省)≫
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0202-1a.html
≪主な大豆製品の大豆イソフラボンの含有量≫
豆腐150g(半丁):約40mg
納豆45g(1パック):約35mg
豆乳200g(1パック):約40mg
こうして見ると、推奨されている摂取目安量70~75mg/日を摂るのは、それほど難しいものではなく、無理せず続けられることが分かりますね。毎日のルーティンで、朝に豆乳と納豆を食べるなど、効率的に続けられるよう心がけましょう。
サプリメントの活用方法と留意点
大豆イソフラボンは大豆製品に多く含まれるため、豆腐や納豆などの日本食が中心の食生活であれば一日摂取目安は無理なく摂れますが、現代社会においては肉料理などを中心とした欧米型の食事が多いため、どうしても大豆イソフラボンは不足気味になる傾向にあります。
そんな時には市販のサプリメントを活用する方法もあります。
もちろん、食事として豆腐や納豆を食べた日にさらにサプリメントを摂る必要はありませんが、外食ばかりで気がつけば大豆製品なんてまったく食べていないという方や、40歳代で更年期を意識されている方などは、体内で吸収しやすい大豆イソフラボンが含まれるサプリメントを活用すると良いでしょう。
ただし、上述の「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A(厚生労働省)」では、
「妊婦、乳幼児、小児は、大豆イソフラボン含有のサプリメントは摂取しないこと」
と指摘しています。
あくまで、大人の女性が日々の食事にプラスアルファして摂取すると良いサプリメントなんですね。農林水産省のウェブサイトでも数々の大豆イソフラボンに関するQ&Aに回答しており、大豆イソフラボンをサプリメントで摂るなら、1日の上限は30mg/日(大豆イソフラボンアグリコン換算値)と設定しています。
≪出典:大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A(厚生労働省)≫
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_daizu_qa/
規定量を守り、大豆イソフラボンを効率的、継続的に摂るよう心がけましょう。