実は肌には負担になっている毎日の入浴習慣NG行動
今流行りの「浴ケア」入浴は肌にとってメリットばかりなの?
一日の疲れをリセットする入浴。
毎日の楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?
また、旅と言えば温泉、疲れた心身を癒すリラクゼーションとして温泉を趣味にされている方にとっては、入浴剤などお風呂グッズを充実させて、自宅で温泉気分を楽しんでいるといったことも珍しいことではありません。
皆さんもご存じのとおり、入浴の効果においては
1、一日の疲れをリセットする
2、体を温めて質の高い睡眠を得やすくする
3、リラックス効果を高めて自律神経を整える
4、入浴剤などで保湿や潤い効果を高める
など、さまざまなメリットがあることは、皆さんもよくご存じのとおりで、さらには入浴時の発汗によってデトックス気分を味わえたり、新陳代謝や免疫力のアップが期待できるなど、
体の健康という観点で入浴はいいこと尽くし
という認識をお持ちの方が多いのも事実。
確かに発汗は最高のデトックスとも言われますし、普段から運動習慣のない現代社会のサラリーマンにとって、入浴がせめてもの発汗の場と言っても過言ではありませんので、何もしないよりかは確かに発汗することは良いことなのですが、
入浴って本当にメリットばかりなの?
という疑問が生じてもおかしくありません。
例えば、長時間の入浴によって発汗できる一方、お風呂上りにそれ以上に水分を取ってしまって余計に太ってしまったり、顔がむくんでしまったり・・・、はたまた肌が乾燥しやすくなってしまったりと、
入浴の仕方によっては決してメリットだけではない
という点も覚えておく必要があります。
今回は、そんな身近な癒しツールでもある入浴におけるデメリットと、特に肌の負担になっている入浴習慣のNG行動についてピックアップ。良かれと思って習慣としてきた入浴時の行動が、
実は肌や体の負担になっていた・・・
ということのないよう、入浴のメリットを最大限引き出せる正しい入浴方法についてご紹介していきます。ご自身の入浴時の行動を見直し、みずみずしい素肌をキープするための正しい入浴習慣を身につけましょう!
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一日の締めくくりとも言える入浴。
単に一日の体の汚れをキレイに洗うためだけではなく、仕事の悩みや家事・育児の疲れをリセットし、安眠を促すことで翌日の活力につなげるといった効果を期待しての毎日の習慣でもあります。
一方、入浴においては、そのお湯の温度によって肌の乾燥を招きやすく、
あまり熱い湯温での入浴は肌荒れやかゆみの原因
となることもあります。
例えば、寒い冬にお湯で洗い物をし続けると手が荒れやすくなるように、人間の皮膚は、おおむね体温より低い32℃~35℃程度が適温とされていることから、特に顔などの肌が敏感な部位においては、
40℃以上の熱いお湯を当て続けると肌荒れの原因となる
場合があるのです。
また、シャワーなどの水圧にも気を付けたいところで、高い湯温・強い水圧でシャワーを浴び続けてしまうと、肌に必要な皮脂までもを洗い流してしまい、セラミドなどの角質層内の天然保湿成分が流れ出てしまうことで
肌のバリア機能を低下させしまう
ということにもなりかねません。
もちろん、このバリア機能が低下することで肌が荒れやすくなったり、乾燥しやすくなったりしますので、入浴後にしっかりと保湿することが重要。また、熱すぎる湯温での長時間の入浴は、
知らず知らずに自身へのストレスになっている
という点も忘れてはならない要素。
日頃の運動習慣などにマラソンなどの長距離走を取り入れている方も多いかと思いますが、実は長時間の有酸素運動はコルチゾールというストレスホルモンの数値が上昇、血糖値や血圧を上昇を招いてしまうように、熱いお風呂に我慢して入ることは、
ストレスにつながるほか、血圧など身体への負担も大きい
という点に留意する必要があります。
心身の疲れのリセットのための入浴が逆にストレスの原因になってしまっては本末転倒ですよね。もちろん、ストレスが肌荒れの原因にもなりますので、
・42℃以上の熱い湯温での入浴は避ける
・長時間の入浴は避ける
・顔に直接シャワーを当て続けない
これらを心掛け、肌など身体への負担を掛けずに上手にストレスを解消したいところです。
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温泉などの「しっとり」は一時的なもの・入浴後は徹底した保湿を
でも、温泉などは実際に入浴後に肌がしっとりするんだけど・・・
確かにそのとおりですね。
全国の温泉には、その泉質によってさまざまな効果・効能があるのも事実。温泉に浸かったあと、肌がしっとり・すべすべに感じることも多いかもしれませんが、必ずしもメリットばかりではないのです。
長い時間お湯のに浸かることで皮膚が水分を含み、肌はしっとり潤ったような状態になります。ただし、水分を最大限含んだ皮膚からは、
肌の潤いを保つ天然保湿成分なども徐々に流れ出てしまう
ほか、入浴後に身体が冷まされて乾燥することで、皮膚の水分や脂分が抜けてしまいさらに乾燥が進みやすくなります。言うなれば、皮膚がカラッカラの状態になってしまうことになるのです。また、乾燥した皮膚は、
乾燥しているほどかゆみを生じやすくさせるため
いくら温泉でスベスベになったとしても、その効果は限定的になってしまうのです。
上記のような状況は、特に湯温が高く、長時間お湯に浸かっているほど症状が出やすいため、入浴後はすぐに肌の保湿ケアを行う必要があるのです。もちろん、入浴後のケアだけでなく、体の洗い方や使うボディソープなどにも気を使う必要があり
1、目の粗い網ボディタオルなどでゴシゴシ洗わない
2、乾燥肌用や低刺激な石鹸やボディソープを使う
3、髭剃りやムダ毛処理などは特に乾燥を引き起こしやすい
という点に留意し、入浴後はより入念に保湿ケアを行う必要があります。
肌の乾燥が慢性化してくると、特に中高年以降は
乾燥小じわや毛穴開き、目のたるみやほうれい線など老け顔の原因
となってきますので、たかが保湿ケア・されど保湿ケア!という気持ちでしっかりとケアする必要があるのです。
いかがでしたでしょうか?
体の疲れやストレスの解消・デトックス気分を味わうための身近なツールでもあるお風呂。そのお風呂の入り方次第では、体に負担をかけ、お肌の調子を悪化させることもあるということを知るきっかけになったのではないでしょうか?
特に身体の機能が衰える40~50代以降の中高年においては、しっかりと保湿ケアを習慣化させ、いつまでもみずみずしい素肌をキープしたいものです。