カロリー制限だけのダイエットが失敗する本当の理由
もっともシンプルで基本的な痩せ方がカロリー制限
30代~40代にかけては、誰しも加齢による体質の変化が気になる年代ではありますが、特に身近な身体の変化として挙げられるのが
体型の変化です
例えば、ズボンやスカートが入らなくなったり、ホックが閉まらなくなったりと、男女問わず中年太りやメタボを意識するようになる傾向にあります。
そこで多くの方が体型維持を意識するようになりますが、現代社会においては習慣的に運動をすることが難しいうえ、
栄養のバランスを考慮した規則正しい食生活を続けるのも困難なため、もっともシンプルな方法のひとつでもある
食事の量を抑えたカロリー制限
を試す方が多いのではないかと思います。
もちろん、空腹感を堪えて食事の量を抑えることは容易なことではありませんが、継続のしやすさという観点では、
ウォーキングやジョギングのように天候に左右されることもありませんし、逆に食費を抑えることができるというメリットもありますので、
手軽に行える方法であることは間違いありません。
では、実際にカロリー制限だけで痩せることができるの?
と言うと、実は意外と失敗している方も多く、一時的に体重は落ちてもすぐに戻ってしまったり、逆に前以上に体重が増えてしまうケースも珍しくないのです。
カロリー制限とは、
1日の摂取kcal < 基礎代謝を含めた消費kcal
というシンプルなものですので、まずはご自身の基礎代謝を知り、そして消費するカロリー量以上に食べ過ぎないよう心掛ければ良いのですが、
それでもなかなか痩せれなかったり、体型的な変化を実感できないことも多くあるのです。
そんな、食事を抑えたカロリー制限には落とし穴やデメリットなどを再検討してみましょう。
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リバウンドによって以前より太る可能性も?!
上述のとおり、カロリー制限は食事から摂取するカロリーを抑えることが大前提となりますので、
空腹に対するストレスが溜まりやすい
傾向にあると言えます。
また、ご飯やパン、揚げ物といった腹持ちが良い食品ほど高カロリーで、逆にサラダなど消化の早い食べ物ほど空腹になりやすいので、
摂取するカロリーを日常的に抑えるのも決して容易ではありません。
また、カロリーを意識しすぎるばかりに
栄養のバランスが崩れやすい
という点も否定できません。
日常生活においては食事やお酒の誘いであったり、空腹やストレスのなかでの仕事ともなると、
業務に支障を来たしかねないという懸念もありますので、思っている以上にカロリー制限は容易ではないのです。
また、過去記事「血糖値の上昇を抑える食事の摂り方で太りにくい体質を目指す」でも取り上げてたように、
摂取カロリーだけではなく、食事による血糖値の上昇という点も留意する必要があります。特に食事の量を抑え、空腹を我慢した状態であると、
ちょっとした食事でも血糖値が急に上がってしまい
血液中の糖分が脂肪として蓄えられやすくなり、結果として太りやすい体質を生んでしまうことになります。
また個人差こそありますが、せっかく食欲が低下する夏場に痩せたとしても、食欲が旺盛となる秋から冬に掛けて太りやすくなり、
・夏場に低下した食欲が秋冬で一気に戻る。
・夏前の体重以上にリバウンドしてしまう。
ということが起こりやすい傾向にあります。
そんなに量を食べていないのに太りやすくなった・・・
というのは、無理な食事制限や計画性の乏しいカロリー制限が原因だったりするケースが非常に多いのです。
設定期間が短すぎたり、期間限定では失敗しやすい
男女問わず、カロリー制限などを始めるきっかけとしては
衣替えをしたら去年の服が入らなくなった
もうすぐ同窓会があるから
失恋した・・・
など、色々な背景があるかとは思いますが、何より短期間での急激な食事制限などは身体への負担も大きく、
一時的に体重が減っても太りやすい体質を作りやすいので、長い目で見ると失敗しやすいのが現実。
・3週間で○kg痩せる
・1ヵ月後までに○kg痩せる
などの短期間でのカロリー制限や、同窓会などのイベントが終わったら食事制限も終了、といった期間限定のカロリー制限は、
リバウンドを生みやすいことは言うまでもありません。特に基礎代謝が低下していく30代後半や40代以降は、
徐々に身体を慣れさせて長期的・計画的に
が鉄則ですので、短期的な体重目標を立てるのではなく、最低でも半年~1年越しの計画を立て、
徐々に食事の量を減らして身体を馴らしながら、そのペースをキープすることがリバウンドを防ぐ正しいカロリー制限の方法だと認識しておきましょう。
恐らく、多くの方が経験しているカロリー制限ですが、
一番痩せたときの体重を今でも維持している人は少ない
というのが実情ですので、無理をせずゆっくりと身体を馴らしていくことを心掛けるようにしましょう。
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