アンチエイジングホルモン・エストロゲンを味方に!
女性らしいカラダの基礎となるホルモン「エストロゲン」
丸味を帯びた身体や乳房の形成する女性のためのホルモン「エストロゲン」。
これまでの記事でも、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの働きは、何度か取り上げてきましたが、特にエストロゲンにおいては加齢に伴って分泌量の減少が顕著で、30代後半から40代以降においては、自律神経の乱れや更年期障害など、様々な身体の変調に見舞われる女性が多いのはご承知のとおりです。
そもそもホルモンとは、人間の身体の様々な機能を調整したり制御したりする物質で、ビタミン・ミネラルのように食べ物から摂取できるものではないため、
普段の生活のなかではあまり意識することがなく
その働きやどのように分泌されているか?などは知られていないのが実情。
例えば、興奮した時に分泌されるアドレナリンは脳で分泌されますが、食後の血糖値の急上昇を抑制するインスリンはすい臓で作られたりと、ホルモンは脳や身体の様々な器官で作られており、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンも同様なのです。
女性が女性らしくあり続けるためには、この2種類の女性ホルモンの分泌量のバランス重要で、特にエストロゲンにおいては女性らしさを形成する以外にも
肝臓や皮膚などの機能を保護する働き
もあるため、エストロゲンの分泌量減少は単に加齢による自律神経の乱れや更年期障害を招くだけではなく、様々な健康リスクを高めてしまう可能性もあるのです。
今回は、そんな女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」にフォーカスし、その働きはもちろんのこと、
加齢によるエストロゲンの分泌量減少を抑制する生活習慣や食生活
などをご紹介していきます。
上記でもご紹介したように、ホルモンについては食べ物などで直接摂取するわけではありませんので、分泌される器官の働きを維持することが大切。加齢による機能の低下は避けられない部分ではありますが、急激に機能を低下させないための生活習慣や食生活についてもご紹介していきます。
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実は美肌を保つ効果も?!エストロゲンの様々な働きを知ろう
加齢に伴うエストロゲンの減少による身体の変調については、過去記事「▼40代から増える女性の高血圧!知っておきたい原因と対策」なども合わせて参考にしていただきたいところですが、そもそもエストロゲンなどの女性ホルモンは、どこで分泌されているのでしょうか?
それは脳から指示を受けた卵巣で分泌されます。
女性らしい身体の形成するエストロゲンは、思春期の頃から分泌量が多くなり、個人差ことありますが30代でピークに達し、40代以降は急激に分泌量が減少します。また、その分泌を指示している脳は、
ストレスの影響を受けやすい
ことから、過度なストレスにさらされていると早い段階でエストロゲンの分泌量が急激に減少してしまうことも珍しくありません。例えば極端な食事抑制などのダイエットは、自身でストレスを感じていなかったとしても、身体には相当のストレスが掛かっておりますので、生理不順や体調不良などにつながってしまうのです。
またエストロゲンについては、
肌や髪の潤いを保つ役割も担っており
すなわちエストロゲンの減少は、見た目の加齢にも大きく関わってくるのです。
エストロゲンは女性らしい身体を作るホルモンであるため、女性ならではの「みずみずしい肌やつややかな髪」といった部分にも影響を及ぼし、特に更年期からのエストロゲンの急減少によって、
・肌のしわやシミが増えたり
・髪にボリュームがなくなったり
などといった「女性らしさ」の部分が衰えやすくなってくるのです。
つまり、いつまでも若々しい肌や潤いのある髪を維持するためにもエストロゲンの働きをキープさせることが大切。ただし、残念なことに
このエストロゲンの分泌を増やすことはできず
加齢と共に減少の一途を辿るのみとなりますので、いかにして分泌量を減らさないか、卵巣の機能を健康的に保つか、そしてエストロゲンの分泌を指示する脳にストレスを与えないか、といったアンチエイジングを考えるのが、最も有効な対策なのです。
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加齢に伴う分泌量減少を抑制する生活習慣と摂取したい栄養素
エストロゲンに限らず、ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れの大きな要因はストレスです。
その他、生活習慣や食生活の乱れなどもホルモンの分泌に影響を与えますが、基本的に
それらが要因となって身体にストレスを与えている
という点を考慮し、規則正しい生活習慣、良質な睡眠、バランスの取れた食事、そして適度な運動を習慣的に行うことなどが、ストレス軽減となり、脳を正常に機能させる要因となることを念頭に置く必要があります。
現代社会においては、様々なストレスに見舞われます。
特にエストロゲンの分泌が減少する40代などは、家庭環境や子供の成長、金銭的な問題から夫婦関係まで、様々な問題やストレスが生じる年頃であり、まったくストレスがなく、平穏な毎日を過ごせるという人はほとんどいないのが実情です。また、
ストレスを解消したくでも自分の時間が持てない
という女性も多いことでしょう。
そんな女性にオススメなのが、食生活の面からのアンチエイジングです。
上述のとおり、エストロゲンなどの女性ホルモンは食事から直接摂取するものではありませんが、過去記事「▼女性に嬉しい!大豆イソフラボンの様々な魅力と働き」でもご紹介したように、
エストロゲンと大豆イソフラボンは分子構造が似ている特性
があり、別名「植物性エストロゲン」とも呼ばれています・
大豆イソフラボンを多く含む納豆や豆腐、豆乳などの大豆飲料や味噌などは、エストロゲンの働きを助けてくれる食品なのです。潤いのあるみずみずしい肌や髪を維持するためには、
・エストロゲンの分泌を指示する脳にストレスを与えないこと
・エストロゲンの分泌減少を補う大豆イソフラボンの摂取を心掛けること
この2点が、エストロゲンを味方にして女性らしさを維持する秘訣と言っても過言ではないかもしれません。また、納豆や豆腐などの大豆由来食品は、良質なたんぱく源であり、カルシウムも豊富に含むので、筋肉をつけたい方などにもオススメな食材で、最近では
ちょっと小腹が空いた時におやつ替わりに納豆を食べる
という方も増えつつあります。
このように、生活のなかに自然に植物性エストロゲンを摂取する習慣を付けることで、エストロゲンの分泌量減少を抑制できるほか、自分の時間が取りにくい主婦の方でも簡単に美肌キープの対策が取れるようになるでしょう。
もちろんそれだけでなく、ストレスを感じさせない生活習慣も心掛けて下さいね!
※参考文献
厚生労働省:大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0202-1a.html