口臭がキツイ?!磨きやマウスウォッシュだけで解消できない口臭原因とは?
意外と臭うかも?歯磨きだけでは安心できない口臭ケア
ニオイには敏感な傾向にある日本人。
毎日の入浴によって常に清潔に保つ習慣のある日本人にとって、特に体臭や口臭といったエチケットに関しては、世間の目も比較的厳しい傾向にあるのが実情です。でも、ニオイって加齢やいびきと同様に、
自分では気付きにくく厄介・・・
汗臭さなどの体臭においては、ある程度自分でも気付くことができるかもしれませんが、口臭においては自分でそのニオイを判断することは困難。そして、そのニオイは
会話する相手に対して直接不快感を与える
ため、日常生活に悪影響を及ぼすといっても過言ではありません。
極端な例かもしれませんが、口臭が原因で学校でイジメにあったり、友達同士で変な噂を立てられたり、夫婦関係が険悪になったりと・・・、口臭は自分ではなかなか気付きにくいだけに、問題も長期化しやすいのも事実。他人が指摘してくれれば良いのですが、
こうしたデリケートな問題は指摘しづらい
という文化もありますので、そうした観点からも体臭以上に口臭問題は厄介なのかもしれません。
そこで今回は、この厄介な口臭問題にフォーカスし、歯磨きやマウスウォッシュなどの口臭ケアだけでは解消できないお口のニオイについてピックアップ。
「自分は大丈夫!」という人ほど自身の口臭に気付いていない
という場合も多く、口腔内意外の原因によって実はニオイを発しているケースなどについてご紹介していきます。
特に中高年以降、老化現象によって様々な部分で身体の変化がみられるなか、当然口臭ケアも歯磨きだけでは対処しきれなくなってくるのです。そんな中高年以降の歯磨き以外の口臭・口腔内ケアについて見ていきましょう
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実はこれも口臭原因?!5つの主な口臭要因とニオイの種類
何事も問題を解消・解決するためには、その問題の原因を追究することが重要。
ひとえに口臭と言っても、そのニオイの原因が掴めなければ、いつまで経っても問題解決には至りません。例えば他人から口臭を指摘された場合、多くの人が歯磨きの頻度を増やしたり、マウスウォッシュなどでケアしようとしますが、
原因がそこじゃなければ口臭は解消されず
いつまでも相手との険悪ムードが続いてしまい、それがストレスとなって口臭以外の健康リスクも高まってしまうかもしれません。口臭問題を解決するためには、まず口臭の種類と原因を知ることが重要。他人に口臭を指摘された際には、厚かましいかもしれませんが
ニオイの種類まで聞くくらいの気概さ
があっても良いのかもしれません。
まずは、代表的な口臭原因とニオイの特徴について見ていきましょう。
1、外因的口臭
こちらは、餃子や焼肉などニオイのキツイ食べ物を食べた後に発する一時的な口臭要因。食べたものが胃で消化され、血液を経由して呼気として吐き出されるため、基本的に歯磨きなどでは抑制できない口臭。
時間とともにニオイはなくなりますが、口臭に敏感な方はニンニクやニラなど臭いのキツイ食べ物を避けるようにしましょう。
2、生理的口臭
寝起き時や空腹時、緊張している時などに口腔内の唾液分泌量が減少することで発する口臭要因。
口の中が乾燥することで細菌が増えてニオイを発しますが、歯を磨いたり食事をしたりして唾液量が増えるとニオイは弱まります。
過去記事「▼いびきや口臭の原因は口呼吸?!口呼吸の弊害とは?」でも取り上げていますが、就寝中の口呼吸によって口腔内が乾燥し、それが寝起きの口臭の原因となりますので、いびきと口臭は密接な関係にあるといっても過言ではありません。
3、病的口臭
身体における何らかの病的要因によって引き起こされる口臭で、虫歯や歯周病が主な原因。
よく言われるドブ臭といった不快な腐敗臭が特徴です。その他の主な病的要因としては
・便秘:腐った卵のようなニオイ
・糖尿病:甘酸っぱいニオイ
・気管支炎:甘いニオイ
・肝硬変:アンモニア臭
などが挙げられ、特に女性に多い慢性的な便秘は、口臭の大きな要因となりますので、便秘がちの人は口臭を発するリスクが高い傾向にあります。
4、ストレスによる口臭
口腔内における唾液の分泌量はストレスによって大きく変化し、過度な緊張などのストレス状態が続くと、口内の細菌が増えて口臭の原因となります。そのストレス要因が解消されればニオイは弱まりますが、口臭を感じることがストレスとなり、そのストレスがいつまでも解消されずに口臭要因となってしまうケースもあります。
5、ホルモンバランスの変化
特に更年期前後の女性に多いのがホルモンバランスの変化による口臭。
こちらは、2番の生理的口臭に含まれる要因となりますが、生理中や妊娠中、閉経前後などは、ホルモンバランスが急激に変化したり、イライラなどのストレスによって唾液の分泌量が減少して口臭の原因となります。
こうして見ると、歯磨きやマウスウォッシュだけでは解消できないことが理解できると思いますので、まずは自身で心当たる口臭要因を解消していくことが重要なのです。
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根深い口臭問題は口腔ケアだけでなくトータルケアを心掛けよう!
これらのように、自身の口臭の要因が掴めていないなか、単に歯磨きの頻度を増やしても口臭が解消できるわけではなく、逆にちゃんとケアしているのに口臭が収まらないといったストレスから口臭を悪化させるだけでなく、
メンタル面で不安定になってしまう
というデメリットも・・・
もちろん口臭の大きな原因は、歯周病や虫歯といった口内要因が大半を占めますので、口内環境の健康を保つためにも、歯磨きやマウスウォッシュだけでなく、口腔内検診や入れ歯やインプラントのメンテナンスなど、定期的に歯科医の診断を受けるなどして、
不安要素を取り除くことも効果的な口臭対策
と言えるでしょう。
その他にも、飲酒や喫煙、運動不足による中年太り、偏食による便秘といった生活習慣にまつわる部分も口臭原因につがりやすい要素ではありますので、歯磨きなどの口臭ケアに限定せず、
生活習慣そのものを見直して口臭原因をなくす
ということを心掛ける必要があります。
一方、上記でご紹介した生理的口臭などにおいては、病的口臭とは異なり治療の必要もありませんが、自身で口臭を気にしすぎるあまり、
ニオイがあると思い込んでしまうケース
も少なくありません。特に中高年以降の女性においては、閉経によって情緒不安定になりがちで、それが進行しすぎると過度に口臭を気にしすぎてしまう自臭症といった心の病に陥ってしまうリスクもあります。
このようなメンタル不安に陥らないよう、昨今では
VSC濃度測定による口臭測定
※VSC(Volatile Sulfur Compounds):口臭の原因物質のひとつである揮発性硫黄化合物
を行っている歯科医などもあります。
自身の口臭を数値化することで、口臭対策の必要性の有無はもちろん、はっきりとした口臭原因を掴む手がかりにもなり、当然のことながらストレスや不安要素を取り除くきっかけにもなります。
口臭は恥ずかしい
という考えがストレスに直結し、そのストレスがさらに口臭を悪化させる要因ともなりますので、そうした心理的不安を取り除くため、自身の口臭が思い過ごしであることを知るためにもこうした検査や測定を活用する方法もある、ということを知っておくと良いでしょう。
いかがでしたでしょうか?
口臭が気になっている方は、まずその口臭の原因を探ることから始め、歯磨きなどの口内ケアはもちろん、同時に普段からの生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?