ストレスが原因で便秘?便秘にオススメなストレス解消方法とは
辛く憂鬱な便秘の原因は単に水分不足だけではない?!
体調の変化や不安・悩みといったメンタル状態の変化の影響を受けやすい胃腸。
・明日は失敗が許されない大事な商談がある
・今日は朝から重要なプレゼンが・・・
・今日は自分が出場するコンクール当日
こんな不安や緊張は、現代社会においてはごく日常的なイベントであり、不安や緊張が高まるほど、食事が喉を通らなかったり、お腹の調子が悪くなったりするのは、誰でも経験があるのではないかと思います。
もちろん、個人差が大きい部分でもありますので、お腹の調子にはまったく影響がでない人もあれば、お腹がゆるくなる人、便秘気味になる人もいるといった具合。
極度に緊張するとお腹が「きゅ~」っとなる
のは、みな同じかもしれませんが、便意については人それぞれで、その緊張の元となる不安材料が取り除かれると自然に収まるのが一般的です。こうした症状自体は決して病的なものではありませんが、近くにトイレがない状況でお腹が痛くなったり、便秘続きでお腹が張って苦しいといった状況は、
日常生活の質を低下させてしまう
のも事実ですので、できることなら常にお腹の調子は整えておきたいところ。
多少の緊張や不安があっても胃腸の調子に影響がでないような強いメンタルが欲しいというのが本音ではないでしょうか?
今回はそんなメンタル面での影響を受けやすい胃腸に焦点を当て、
特に影響の大きいストレスを原因とした便秘
についてそのメカニズムと解消法を掘り下げて見ていきたいと思います。
便秘というと、筋力の弱い女性に多い傾向にあるのはご承知のとおり。
女性はそもそも食べる量も男性より少なく、便を押し出す筋力も弱いことから便秘になりやすい傾向にありますが、便秘の要因は単にこれらだけでなく、
・水分の摂取不足
・偏食やダイエット
・不規則な生活習慣
・運動不足やストレス
といった様々な要因が影響してきますので、決して女性だけの問題ではありません。今回は、主にストレスを起因とした便秘のメカニズムや解消法についてご紹介していきます。
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その便秘の原因・実はストレスによる過敏性腸症候群(IBS)かも?
上記でも軽く触れましたように、便秘は特に女性に多く、逆に男性は下痢気味になる傾向にあるようですが、便秘になる主な要因は、偏った食事や慢性的な運動不足、無理なダイエットなどが挙げられます。
便秘の対策としてよく知られているのが
・腸内環境を整えて善玉菌を増やす
・ごぼうなどの食物繊維を多く摂る
・水分を多めに摂るよう心掛ける
・腸が煽動する運動を日常的に取り入れる
といったことが主な便秘対策となりますが、冒頭でもお伝えしたように、これらはストレスを起因とした便秘に対しては力不足。
ストレス要因を排除しないと便秘が解消されない
と言ってしまうと元も子もありませんが、事実規則正しい生活、栄養バランスの取れた食事をしていたとしても、便秘で悩んでいる方が多いのも実情です。過去記事「▼慢性的な便秘の3つのタイプとその改善策」でもご紹介しておりますが、
便秘の定義は3日以上便が出てない状態
となりますので、3日以上便がでないような日常生活であれば、食事や栄養バランスの見直し、摂取水分や飲み物自体の見直し、運動プログラムの見直し、そして日常生活におけるストレス度合いの見直し、という点を今一度再考してみる必要があります。
特に日常生活におけるストレスというと、皆さんの認識では
周りの人に対してイライラすることが多い
仕事や家事ばかりで楽しみがない
不安や心配が多く気持ちが落ち着かない
などがストレスとして挙げられますが、実は身体の様々な箇所に何らかの影響を及ぼすストレスのなかには、ストレス解消のための行動が逆にストレスになっていることも珍しくありません。例えば、
運動のしすぎで体が疲労困憊
ストレス発散のための買い物で金欠
やけ食い・やけ酒
こうした、事後に罪悪感を伴うようなストレス発散は、かえって逆効果になることも。
そうしたストレスの蓄積によって、常に胃腸に負担が掛かるような状態になると、下痢や便秘など
便通異常の症状を伴う過敏性腸症候群(IBS)
になりやすくなるということを覚えておく必要があります。
過敏性腸症候群は特に病的要因があるわけではなく、またはっきりとした原因や対処なども分かっていないのが現実ですが、その症状によって便秘型・下痢型・混合型などに分類されるため、ストレスを背景とした過敏性腸症候群が、慢性的な便秘を引きおこしている可能性も十分あるのです。
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ストレス性便秘に効果的なストレス解消法とメンタルトレーニング
規則正しい生活を心掛けているのにどうして便秘なんだろう???
毎日ヨーグルト食べて善玉菌を増やす努力してるのに・・・
週末はしっかりと身体動かしてストレス解消してるのに・・・
便秘に悩む人の中には、もちろん規則正しい生活を心掛けている方も多くおりますが、ストレス要因の解消は、なかなか一朝一夕で解決できるものではなく、仕事や家事、育児の環境、またストレスと上手に付き合うためのメンタルコントロールなど、
生活習慣の改善よりハードルが高い
と言っても過言ではありません。
上記でご紹介した過敏性腸症候群の対策については、生活習慣の改善が重視されるところではありますが、ストレス要因が解消されないと根本的な解決には至らないのも事実。例えば、夫婦関係が険悪で夫婦同じ空間にいるだけでストレス・・・などという状況だとしたら、
生活環境そのものを変えないと便秘が解消できない
ということもあるかもしれません。
特にお子様がまだ小さく、仕事もしながら家事・育児と忙しい日々を過ごすワーキングママにおいては、心が休まる時間も限られており、効率的にストレスを解消できるような工夫やメンタルトレーニングが必要です。こうした
ストレス発散のための時間が取れないこと自体がストレス
にならないよう、日常的に心掛けたい生活習慣の工夫を幾つかご紹介していきます。
1、夜中の食事や脂肪分の多い食事を避ける
→「また太っちゃう」といった罪悪感を感じないようにしましょう。
2、辛い刺激物やアルコールは極力控える
→こうした食事や飲酒は実はストレス要因になります。
3、時間が取れなくても自分を責めない
→焦る気持ちは理解できますがもっと肩の力を抜きましょう。
4、動画やマンガなどでのスマホ時間を削減しましょう
→スマホばかり見てないで時間を有効的に使いましょう。
5、ビフィズス菌などの善玉菌を多く摂りましょう
→便秘も下痢も腸内の悪玉菌が優位な状態です。
6、ムダに我慢をせず欲求を満たすようにしましょう
→度合いにもよりますが欲しい物、食べたい物は我慢しない。
7、日常的に楽しみとなることを積極的に作りましょう
→エステ、ヘアサロン、旅行、今が辛くても楽しみがあると頑張れます。
などなど
ストレスにおいては、言うまでもなく個々人の受け取り方次第。
特に真面目な方ほどストレスを抱えやすい(血液型で言うとA型?)傾向にあり、そのストレスの解消方法も千差万別です。「ストレス解消のためにこれをやった方がいい」といった
教科書的なストレス解消法は存在しません
が、少なくとも日常生活のなかで上記のようなことを心掛けることで、過敏性腸症候群の抑止要因になったり、そもそも健康的な生活習慣にもつながるのです。現代社会におけるストレスは、切っても切り離せない存在ですので、
ストレスを感じながらも上手に解消できる意識の持ち方
という点を心掛け、自分ならではのストレス解消方法を見つけ出すことが大切だということを覚えておくようにしましょう。