縄跳びで記憶力UP!?今注目の若返り成分「オステオカルシン」の魅力と摂り方
今注目の若返り成分「オステオカルシン」とは?
男女問わず、40代以降ともなると徐々に意識し始めるのが身体の老化。
白髪やシワなどの見た目の衰えはもちろんのこと、体力的な部分や記憶力、やる気など様々な部分で衰えを感じ始めるタイミングでもあります。また、日常生活においても、仕事におけるプレッシャーが大きくなったり、子育てにおけるストレスが大きくなる年代でもありますので、
健康維持にとってまさに逆境時期
と言っても過言ではないかもしれません。
「いつまでも若々しく健康的でありたい」と誰しも思うなか、特に女性においては艶やかな肌、みずみずしさといった綺麗さはもちろん、活き活きとした見た目の雰囲気なども重視される方が多いなか、
老化による筋力低下などから姿勢が崩れる方も多く
昨今では肌のエイジングケアと同等に、筋力維持のためのトレーニングにも注目が集まっているのです。なかなか自由な時間が取りにくいこの世代・・・、日常生活のなかで運動習慣を取り入れるのが難しいのも実情ですが、
何もしなければ見た目も機能も衰えていく一方
と考えると、老化による衰えを少しでも抑えたいところではありますので、規則正しい食生活や生活習慣はもちろん、身体の機能を維持するための適度な運動習慣という部分もしっかりと作っていきたいところではあります。
そこで今回ご紹介するのが、
今注目の若返り成分「オステオカルシン」
聞き慣れない成分かもしれませんが、オステオカルシンは人間の体内における骨の表面に存在するタンパク質の一種で、新しい骨を作る働きをもつ骨芽細胞と呼ばれる細胞内で生成され、カルシウムと結合して骨形成の役割を担っています。
つまり、骨の新陳代謝を促しているのがオステオカルシンですが、近年の研究のなかで、骨の代謝機能だけでなく、
記憶力や筋力をアップさせる「若返り物質」
であることが明らかになってきたことで、骨の健康維持だけでなく、体全体のアンチエイジング物質として注目が高まってきているのです。
今回は、この若返り成分として期待の高まるオステオカルシンにフォーカスし、オステオカルシンの働きを活発化させるための方法や、活性化させるために摂取したい栄養素や食品などをご紹介していきます。
もちろん、オステオカルシン本来の働きでもある骨の代謝という点も栄ジングケアという観点ではとても重要な要素となりますので、若返りだけに固執するのではなく、健康的でしっかりとした骨格を維持するためにも、このオステオカルシンの働きを理解しておくようにしましょう。
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骨を刺激することでオステオカルシンの生成を促す!
今回ご紹介するオステオカルシン。
新しい骨を作る働きをもつ骨芽細胞で生成され、主に骨代謝を促進させる物質として知られてきました。
身体の各器官に対する健康リスクは意識されますが、骨の健康に対してはあまり知られていないのも事実で、特に中高年以降ともなると骨も老化によって衰え、40~50歳代においては骨リスク世代とも呼ばれるほど、骨の量が減って脆くなってきます。特に女性においては、閉経後などの更年期にかけて女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが減少することで、
骨質量が大きく減少して骨粗しょう症のリスクが高まる
ことは良く知られているように、エイジングケアにおいては肌や筋肉と同等に骨の質や量という部分も意識する必要があります。更年期における様々な健康リスクにおいては、「▼更年期に関する記事一覧」にて多数取り上げておりますが、この骨粗しょう症は、何もお年寄りだけがなる症状ではなく、
骨の代謝機能のバランスが乱れることで誰でも起きる
という点が重要で、その代謝バランスを担っているのがオステオカルシンでもあります。
骨にも新陳代謝があるんだ?!
と意外に思う方も多いかもしれませんが、骨の新陳代謝においては、古くなった骨を破壊してい吸収するカルシトニンなどの破骨細胞と、新たな骨を生成するオステオカルシンなどの骨芽細胞とのバランスによって維持されています。上述の女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、
骨芽細胞の働きを助けて破骨細胞の働きを抑える
ことから、特に女性は骨粗しょう症のリスクが高いという傾向にあるのです。
では、中高年以降もしっかりとした骨質を維持するためにはどのようなことを心掛ければ良いのでしょうか?恐らく多くの方が
牛乳などを飲んでカルシウムを多く摂る
ということを頭に思い浮かべたのではないかと思いますが、栄養成分としては食品から摂ったカルシウムが骨に蓄えられるため、骨格や運動機能の支柱となることは間違いありません。一方、筋トレにおいても負荷を掛けると効率的になるように
骨にも大きい衝撃や負荷を掛けると丈夫になる
という特性があります。
皆さんも「一度骨折した箇所は骨が強くなる」ということを聞いたことがあるかもしれませんが、運動などによって骨に刺激や衝撃を与えることで、
オステオカルシンの働きが活性化され骨質が高まる
ほか、オステオカルシンが骨の代謝だけでなく、記憶力や筋力・生殖機能などのアップにも効果的であることが近年の研究で明らかになってきているのです。結果的に、骨を刺激することで新陳代謝を促し、オステオカルシンの働きが活性化すると様々なエイジングケアに繋がる、ということで注目が高まっているのです。
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骨質強化とオステオカルシン活性化にはビタミンK2が鍵!?
これまでご紹介してきたなかで、骨の代謝を担うオステオカルシンを活性化させるためには、積極的に骨に刺激や負荷を与えることが重要であることが分かりました。
寝たきりの方などは骨密度が大幅に低下して手足が細くなってしまうことからも分かるように、徒歩などの日常的な運動でも骨が刺激されるほか、記事タイトルにもありますように、
縄跳びのほか、階段の昇り降りだけでも
オステオカルシンの分泌を促すことができるので、とにかく体を動かして骨を刺激してあげることが重要なのです。そして、オステオカルシンが骨から溶けて血中に放出され、全身の器官の新陳代謝を活性化することで、エイジング効果が高まるというメカニズムです。
オステオカルシンを活性化させるには、上記のような運動が一番効果的ではありますが、骨を強くするためにカルシウムを摂るように、オステオカルシンを活性化するにはどのような栄養素を意識して摂れば良いのでしょうか?
それは骨代謝を適切に保つ機能を持つビタミンK2!
ビタミンBやCは、健康を意識していなくても馴染み深いビタミンではありますが、ビタミンKはあまり耳にすることが少ないビタミン群かもしれません。ビタミンKにはK1とK2が存在し、オステオカルシンの分泌を促してくれるのはビタミンK2。ビタミンK2のなかでも
納豆に含まれるメナキノン-7という成分
がオステオカルシンを活性化するのに効果的で、骨質も向上することが分かっています。
改めて、納豆が日本の国民食でつくづく良かったと思ってしまいそうですが、同じビタミンK2の中でも、鶏肉やチーズなどの動物性食品に多く含まれるメナキノン-4は、骨粗しょう症の治療薬としても用いられていることを考えると、ビタミンK2がいかに骨の健康に有効な成分であるかが理解できるのでないでしょうか?
オステオカルシンを活性化させるうえで、心掛けたい食生活でのポイントとしては
習慣的に鶏肉や卵・納豆やを食べる
という点を意識し、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。
階段の昇り降りで常にエスカレーターを使ってしまう方、ちょっとした距離でもバスやタクシーなどの乗り物を使ってしまう方など、ちょっとした日常の心掛けひとつで、骨が丈夫になるだけでなく、
身体の様々な器官の代謝能力が高まり
アンチエイジングにつながるという意識を持つことが肝要です。
日々の生活習慣を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
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