意外と知らない?人間ドックの検査内容と目的の違い

そもそも人間ドックって何?何歳から受診が必要?

年に1度の受診が義務付けられている健康診断。
一般的な健康診断は、身長・体重・体脂肪率の変化はもちろんのこと、視力・聴力といった身体の基本機能や検尿・検便といった生活習慣に絡む様々な項目に対して検査を行います。これは、

労働安全衛生法で定められた健康維持のための義務

であり、健康診断によって生活習慣病を未然に予防したり、ガンなどの大きな病気の早期発見を目的としています。多くの方が「健康診断なんで面倒・・・」と思うかもしれませんが、大きな病気には初期段階での自覚症状はないものの、

症状が現れた時には既にかなり進行している

という病気も少なくありませんので、そうした予防検診的な意味合いとしてはとても有意義な制度と言えます。また、中高年以降の加齢による身体の機能の低下や体型変化なども、数値として明確に現されることで

「生活習慣を見直して運動する習慣を取り入れよう!」

というきっかけにもなる点でも、健康診断がとても重要な役割を果たしてると言っても過言ではありません。

なお、健康診断の結果における各数値の見方などについては、過去記事「▼健康診断の数値結果の見方と改善対策について」でも紹介していますが、会社などで義務付けられている定期健康診断は、

35歳以上になると検査項目が増える

のはご承知のとおり。

35歳以上は肝機能検査や血中脂質検査、血糖検査など、より具体的な検査項目が義務化されていますが、その背景には「何らかの病気を発症する人が増えてくる年頃だから」ということは言うまでもなく、さらに言えば年に1度の定期健康診断だけでは見つけられない病気が潜んでいるかもしれないのです。

そこで登場するのが「人間ドッグ」です。

名前くらいは聞いたことがある人がほとんどではないかと思いますが、

・そもそも人間ドックってなに?
・どんなことを検査するの?
・健康診断と何が違うの?
・何歳からやらなければならないの?

などなど・・・、今回の記事では「人間ドッグ」に関する様々な疑問を解消していき、健康に対する意識の高まりはもちろん、自身の身体をより深く知るためにも人間ドックの受診の大切さをご紹介していきます。

定期健康診断の結果だけで「人間ドックの受診なんて不要!」と自負している皆さん。
人間ドックは年齢に関係なく受診できるので、自身の身体の状態を把握するうえでもぜひ一度チャレンジしてみると良いでしょう。

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何か特別な検査をするの?健康診断とは異なる検査内容と目的

何か特別な検査をするの?健康診断とは異なる検査内容と目的

さて、冒頭では健康診断の目的について触れましたが、一方の人間ドックの目的においても「病気の早期発見・早期治療」という点では、健康診断のそれと大きな違いはありません。健康診断と人間ドックの違いを分かりやすく例えると

・中小クリニックでの簡易検査(健康診断)
・大きな病院での精密検査(人間ドック)

まぁ、多少の語弊はあるかもしれませんが、健康診断で何も指摘がなく良好と判断されたとしても、人間ドックで異常が見つかるなんてことは決して珍しいことではなく、人間ドックではより具体性を持った検査を行い、

病気の早期発見と将来の疾患リスクを把握できる

という点が大きなメリットと言えます。

また、人間ドックは任意検査となりますので、定期健康診断のような法的義務はないため、定期健康診断は保険適応ですが、人間ドックは保険適用外となる点はデメリットかもしれません。ちなみに検査項目においては、健康診断はその項目が定められていますが、人間ドックはあくまで任意なので、

自身で検査項目を取捨選択できる

という点も特徴として挙げられます。

定期健康診断は、主に生活習慣病とそれに関連する疾病の早期発見を目的とするのに対して、人間ドックは身体全体の状態を詳しくチェックすることを目的としておりますので、その検査項目についても健康診断が10項目前後であるのに対して

人間ドックの検査項目や約50項目

と段違いに検査数が多い点からも、その検査の精度の高さが伺えるでしょう。

端的に言えば

健康診断では見つけきらない病気や疾病を早期に発見できる

というのが人間ドックの最大の特徴であり、自身で気になる部分を重点的に検査することも可能です。例えば、

・飲酒習慣があるなら肝機能の検査
・喫煙習慣があるなら肺がんリスクの検査
・運動不足がちなら糖尿病や高血圧の検査

など、検査したい項目が増えるほど掛かる検査費用と時間が増えてしまいますが、健康診断より深堀した検査を受けることができるという点で、年齢を問わず、年1度の受診が推奨されているのです。

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健康診断と人間ドックの違いを理解したところで、実際に

人間ドックを受診するにはどうしたらいいの?

という点についてご紹介していきたいと思います。

先述のとおり、人間ドックは任意検査となるため、年齢的な制限はもちろんありませんが、健康リスクの高まる30代後半以降は積極的に受診した方が良いでしょう。そして、その検査項目の選択方法ですが、一般の方が数ある検査項目から色々選ぶのは難しい部分もありますので、各病院で用意されている

人間ドックの基本プランをベースにオプション項目を追加する

といったような選び方をすると良いでしょう。
病院やクリニックによっては、受診すべき人間ドックのプランをホームページ上で事前に選択してくれるサービスもあり、検査に掛かる費用や時間なども明示している病院がほとんどです。あまり簡易的なプランを選んでしまうと健康診断との違いがなくなってしまいますので、先述のとおおり

現状の自身の生活習慣や健康リスクに対する懸念点

と照らし合わせたうえで、どの検査項目を重視するかを判断するのが良いでしょう。

なお、定期健康診断では行われない人間ドックのみで行われる検査については、腹部超音波検査や腎臓検査、血液検査、便潜血検査などが挙げられますが、健康診断でも行われる検査であっても、

人間ドッグではより具体的な項目まで検査に含まれる

ので、健康診断で検査して問題ないから大丈夫!と過信せずに、人間ドックでも同じ検査を盛り込んだ方が良いケースも少なくありません。人間ドックで盛り込みたい検査項目は、人それぞれ個人差こそありますが、男女別に「受けた方が良い検査項目」を幾つかピックアップしてみましょう!

■男性
・メタボ検査(内臓脂肪CTや脂肪肝CT)
・便潜血検査、大腸内視鏡検査(大腸がん検査)
・胃レントゲン検査、胃カメラ検査(胃がん検査)
・胸部CT検査、胸部X線(肺がん検査)
・肝機能検査(アルコール性肝疾患検査)

■女性
・マンモグラフィ検査・乳腺エコー検査(乳がん検査)
・子宮頸部細胞診検査・HPV検査(子宮頸がん検査)
・胃レントゲン検査、胃カメラ検査(胃がん検査)
・便潜血検査、大腸内視鏡検査(大腸がん検査)
・甲状腺ホルモン検査・超音波検査(甲状腺機能異常検査)

もちろん、上記例以外にも人間ドックを受診する病院によって様々なプランが用意されておりますので、受診しようとする病院やクリニックに一度ご相談されることをオススメします。

いかがでしたでしょうか?
人間ドックによる検査は、自身の身体をより具体的に把握できることはもちろん、その結果次第では安心を買うこともできるので、生活そのものに張り合いが生まれるといったメリットもあるという点を覚えておくと良いでしょう。

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