若いのに老眼?!知っておきたいスマホ老眼について

スマホ老眼ってなに?症状の特徴と加齢老眼との違い

スマホ老眼ってなに?症状の特徴と加齢老眼との違い

今や生活の一部として、なくてはならない存在となったスマホ。

改めて言うまでもありませんが、生活の質を向上させる様々な機能を有した現代のスマホにおいては、電話やメールとったコミュニケーションとして使用するのではなく、SNSや動画視聴、マンガやゲームといったエンタメ要素が強まっており、必然的に1日のなかでスマホを使用する時間は、年々増加傾向にあります。

パソコンとは異なり、スマホという比較的小さなモニターを見るという特性上、やはり利用時間が長くなるのは若年層が多い傾向にあり、1日における使用時間の平均においては

・10代:約1時間40分
・20代:約3時間30分
・30代:約2時間15分
・40代:約1時間30分
・50代:約1時間

出典:NHK放送文化研究所・世論調査「スマホの利用時間2021年メディア調査」
https://www.nhk.or.jp/bunken/yoron-jikan/column/media-2021-04.html

となっており、感覚的にはもっと多いようなイメージではありますが、

20~30代における長時間使用が顕著

であることは言うまでもありません。

もちろん、スマホ使用においては個人差や環境差も大きく、例えば仕事中でもスマホを活用する業種であったり、動画やマンガは観ないという方もいるほか、40代後半ともなれば老眼が顕著となり、相対的に小さな画面のスマホは見にくくて使用頻度が減る傾向にあったりと・・・

そんななか、近年若年層を中心に増加しているのが「スマホ老眼」。

過去記事「▼見えにくいスマホはストレス頭痛の原因?~40代からのアイケア」でも軽くご紹介しているように、スマホ老眼とは、スマホを長時間利用することによって

目のピント調節機能が疲労して一時的に視覚機能が低下

することを指し、特にスマホを見続けた直後に遠くを見ると、なかなかピントが合わず見えづらいという状態に陥ります。

このスマホ老眼が生じるメカニズムは、スマホ画面などの近い距離を見続けているうちに、目のピント調整機能のひとつである毛様体筋が疲労によって硬直し、

一時的に近視に近い状態(医学的に仮性近視と呼ぶ)になること

この毛様体筋が疲労によって機能不全を起こすという状態が、老眼の症状に似ていることからら「スマホ老眼」と呼ぶのですが、目を酷使することで生じる視覚障害として、近年増加傾向にある代表的な症状であると言えます。

そこで今回は、そんなスマホ老眼にスポットを当て、スマホ老眼が与える日常生活への影響や、スマホ老眼にならないための心がけなどを詳しくご紹介していきます。

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毛様体筋の機能不全~仮性近視が引き起こす日常生活の影響

毛様体筋の機能不全~仮性近視が引き起こす日常生活の影響

スマホを長時間見続けることによって生じるスマホ老眼においては、目のピントがスマホとの距離で長時間固定されてしまうことで、ピント調整機能を司る毛様体筋の働きが低下し、一時的に目のピント調節が上手く機能せず、

仮性近視の状態になることを指します

毛様体筋とは少々聞き慣れない筋肉かもしれませんが、過去記事「▼疲れ目?かすみ目?状態別に正しいアイケアを知ろう!」にて、その働きについて詳しくご紹介しておりますので、そちらも合わせてご覧ください。

なお、上記にて「老眼に似た症状」とお伝えしましたが、皆さんのイメージ的には

老眼は近くが見えにくいのでスマホの画面を離すことが多い

にあるのに対して、スマホ老眼はピントがスマホ画面との距離で固定化されてしまい、遠くを見た時のピントが合わないということで、自覚症状としては真逆ではありますが、加齢による老眼は、

老化による毛様体筋の機能低下と水晶体の柔軟性低下

であるのに対して、スマホ老眼は

毛様体筋の緊張・疲労によるピント調節機能の低下

となりますので、老眼のように水晶体の柔軟性や伸縮性が悪くなることはないという点が大きな違いになります。もちろん、スマホ老眼による毛様体筋の機能不全は、

目を休ませて緊張をほぐせば戻る一過性のもの

ではありますが、スマホ老眼が慢性化することによって、ピントが合いにくいことに対するストレスを感じやすくなるほか、目の酷使が眼精疲労につながり、肩こりや頭痛、めまいや吐き気などを引き起こす場合もありますので、

症状が一時的だからと言っても油断は禁物

また、毛様体筋の酷使・慢性的な緊張は、

視力そのものの低下要因にもなります

ので、当然日常生活にも悪影響が生じることになります。
現代社会においては、仕事でパソコンを使用することも多くなっておりますが、目を労わるために定期的に休息を取っても、

その休憩中にスマホを見ているような状態

では、毛様体筋がまったく休まらないことにもなりかねませんので、スマホ老眼を眼精疲労に発展させないためにも、定期的に目をリラックスさせ、遠くの景色を眺めるなどして、目のピントを動かすよう意識することが大切です。

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こんな症状にご注意!スマホ老眼を防ぐ方法とトレーニング

こんな症状にご注意!スマホ老眼を防ぐ方法とトレーニング

スマホ老眼の弊害について、ある程度ご紹介してきたところではありますが、

実際のところスマホはやめられない・・・

というのが実情。

スマホがないと手持ち無沙汰を感じてしまい、ちょっと時間があればすぐにスマホを見てしまうというのが心情かもしれません。スマホ老眼においては、スマホの使用そのものに問題があるわけではなく、

目のピントが長時間固定されてしまう

ことに問題がありますので、長時間見続けないことはもちろん、スマホ老眼の前兆ともなる以下のような症状を自覚した際には、一旦スマホから離れて目をリラックスさせることを心がける必要があります。

・スマホ画面の文字が見えにくくなってきた
・首や肩に倦怠感を覚えて首を頻繁に回す
・目が充血してきたり、乾いた感じになったり
・光がまぶしく感じてきた
・しかめっ面で画面を見ている

こんな症状が出はじめたら、画面を見るのをやめて目を休ませるようにしましょう。

また、日常的にスマホ老眼を回避するためには、

どのような点を心がければ良いか?

という点につきましては、極論はスマホを見続けないことに尽きますが、さすがに現代社会において、スマホを見ないということは現実的ではないかもしれませんので、

目の負担を少しでも軽減させてあげる

という視点で、スマホ老眼を防ぐ対策とトレーニングをピックアップしますと

1,スマホの画面設定を見直す
文字サイズを大きくしたり、画面の明るさを調整したり、目に負担が掛からないような設定をすることが大切。画面の明るさは、明るすぎても暗すぎても目の疲労につながりますので、自身で見やすい明るさ設定を見つけるようにしましょう。

2,十分な睡眠を取る
こちらは意外と盲点になりがちなスマホ老眼対策となりますが、そもそも寝不足だと目がショボショボしたり、乾燥したり、充血したりと、目そのものの疲労が回復していない状態ですので、しっかりと睡眠を取って毛様体筋などをしっかり休ませてあげることが重要です。

3,目に栄養を与える成分を習慣的に摂る
アントシアニンやルテインといった成分は、目のピント調整機能の維持・目の疲労感の軽減といった機能が期待できるため、これら成分を多く含む食材を習慣的に摂ることも効果的。「▼目の健康に役立つ栄養素と食材」にて、これらが多く含まれる食材や摂取目安をご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。

4,定期的にできる限り遠くを見る
目のピントがスマホ画面との距離で固定化されないためにも、定期的に遠くの景色を見たり、遠くの建物を見たりしてピント調整機能を動かすことが効果的。都心部の方なら、遠くに見える東京スカイツリーにピントを合わせたり、何か遠くの建物を見ようとするだけでも、毛様体筋の緊張を和らげることができます。

いかがでしたでしょうか?

スマホ老眼は、20~30代などの若年層に多いとお伝えしましたが、あくまで使用頻度の平均として若年層が多いということであり、40~50代であってもスマホを長時間見続けることで、スマホ老眼になってしまうことは十分考えられます。

視覚機能に異変を感じたら、早めに目を休ませるよう意識しましょう。

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