あまり実感の沸かない野菜不足は体に症状や悪影響が出るもの?
国民の9割が野菜不足!?現代社会における食生活の課題
日常生活において、なくてはならないのが食事。
一日3食、当たり前のように食事を取るので、改めて食事をすることの意義などは考えたこともないかもしれませんが、食事を取ることの役割としては
・病気を予防し健康を維持する
・活動に必要な栄養素を摂取する
・満足感を得ることで心を豊かにする
などが挙げられるところ。
特に現代社会においては「食文化や生活スタイルの多様化」も含め、何かと食事のサイクルが不規則になったり、栄養が偏りやすかったりと、従来の食事に対する意義も変遷しつつあるかもしれませんが、体の健康という観点では
バランスが取れた規則正しい食生活
が重要であることは今も昔も変りはありません。
そこで課題となるのが、多くの人が該当するであろう問題の「野菜不足」。
昔から野菜不足・野菜不足・って言われているけど、
実際にどれくらい不足してるのかあまり実感が沸かない
というのが実情かもしれませんが、国が掲げる健康な生活を維持するための目標値が「1日350g以上の野菜類を食べましょう」としているのに対して、男女成人の1日あたりの野菜摂取量平均は、男性で約290g・女性約270gとなっており、
国民の9割以上が野菜不足状態
であることが厚生労働省のデータで明らかになっています。
※出典:厚生労働省
「国民健康・栄養調査」成人の野菜類摂取量の現状
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html
もちろん、世代別にその割合は多少異なるものの、20代~50代の働き盛り世代が最も不足気味という実情を踏まえると、やはり日々の仕事と健康的な食生活の両立ができておらず、
最も健康を意識しなければならない世代が一番野菜を摂れていない
ということが見て取れます。
そこで今回は、この国民の課題とも言える「野菜不足」を解消すべく、野菜不足に対する意識の高め方や、野菜不足がもたらす体への影響などにフォーカスし、積極的に野菜が摂れるような習慣の身に付け方についてご紹介していきます。
現代社会においては、食事環境という点でも野菜が摂りにくいのは事実。
いかにして野菜を食べるという意識を高められるかがポイントとなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
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さて、実際に野菜を食べるといっても野菜には様々な種類があり、ほうれん草やにんじんといった緑黄色野菜から、ごぼうや大根といった茎菜・葉茎菜類など(農林水産省~野菜類の区分:https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1205/05a.html)、野菜の種類としては150~200種ほどあると言われています。
言うまでもありませんが、それぞれの野菜にはそれぞれで含まれる栄養素が異なりますので、ひと括りに「野菜を食べる」といっても、同じ種類の野菜ばかり食べていては栄養が偏ってしまいます。
・ピーマンは好きだけどトマトは嫌い
・ブロッコリーは食べれるけどセロリは無理
・大根は煮物なら食べれるけど生サラダはNG などなど・・・
野菜に関しては好き嫌いが大きく分かれるところで、特に小さなお子様においては野菜嫌いが多く、そのまま大人になっても野菜嫌いのままという方が少なくありません。また、個人差も大きい部分ではありますが、ある程度年齢を重ねてから
食べられる野菜が増えてきた
という方も多いのではないでしょうか?
つまり、お肉などのように「好き好んで食べない」のが野菜であり、特に日中お仕事をされている方などに多いコンビニ飯などは、販売価格の兼ね合いからも野菜を多く摂るのが難しく、
せいぜいサラダどまりになってしまうのが実情
ご家庭で調理するにしても、野菜は時期や季節によって相対的に値段が高かったりもしますので、どうしても敬遠されてしまう傾向にあるのかもしれません。仮に野菜が不足していたとしても
野菜なんてそんなに摂らなくても健康だし・・・
と思われている方も多く、あまり実感が沸かないのも事実ですが、実は野菜が不足することによる体調の変化や代表的な体の不調については
・便秘になりやすくなる
・免疫低下で風邪などをひきやすくなる
・生活習慣病リスクが高まる
・肌荒れしやすくなる
・慢性的な疲労感や集中力の低下
などが挙げられますが、それが野菜不足のせいだという認識に乏しい部分もあり、なかなか野菜摂取の意識が高まらない傾向にあるかもしれません。実際に、街の飲食店には、焼肉やお寿司の食べ放題はあるけれど
美味しい野菜の食べ放題のお店って少ないですよね?
それだけ、現代社会における野菜摂取の重要性や意識が相対的に低いということでもあるかもしれませんが、野菜不足によって、
ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素が不足気味
であることは説明の余地がありません。
冬になると風邪をひきやすい方、便通にお悩みの方、日常的に疲労感や倦怠感が解消できない方などは、この機会に食事の内容を今一度見直してみるのも良いかもしれません。
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では、野菜を食べていれば健康なのか?!
という問題ですが、皆さんもお察しのとおり野菜を食べていれば健康を維持できるという安易なものではなく、これまでにも様々な記事で取り上げてきているように、健康維持三原則「栄養・睡眠・運動」が大前提となりますので、野菜の摂取は
栄養(バランスの取れた食事)の一環
であることは言うまでもありません。
24時間せわしなく稼動しなければならない現代社会においては、
・不規則な生活サイクル
・慢性的な睡眠不足
・運動不足
・栄養バランスの偏り
といった具合に、健康的な生活を阻害する要因が数多く存在し、普通に生活しているつもりでも、知らず知らずに不健康な生活に偏ってしまう傾向にあります。そんな生活サイクルを一気に変えるのは難しいかもしれませんが、
知らず知らずに健康的な生活
に切り替えるための「野菜摂取+運動習慣を身に付けるポイント」について幾つかご紹介します。仮に、野菜を食べるのが面倒、調理するのが面倒・・・といった状態ですと、遅かれ早かれ続かなくなってしまうので、
無理なく無意識に野菜が摂れる環境を作る
ことが肝要。
そのためにも普段からの生活習慣を見直し、自然と野菜が食べられる環境を整えることから始めてみるのが良いでしょう。そんな「無意識に野菜が食べられる」テクニックを幾つかご紹介します。
1、運動によって空腹感を作る
「空腹は最大の調味料」と言われるように、運動後の食事の美味しさを味わうことを習慣化することで、苦手な野菜も意外と美味しく食べられるようになります。
もちろん、お腹が空いているからといって早食いしないよう気をつけてください。
2、野菜鍋で一度に多くの野菜を食べる
サラダなどの生野菜が苦手な方にオススメしたいのが野菜鍋です。白菜や小松菜、シメジや豆腐などを入れてヘルシーに食べることができ、日によって味噌鍋にしたり、ポン酢で食べたり、キムチ鍋にしたりと飽きずに多くの野菜を摂ることができます。
3、朝食には野菜タップリ豚汁
朝からしっかり野菜を摂りたい人にオススメなのが、野菜タップリ豚汁です。
大根やニンジン、ごぼう、里芋などの根菜類が豊富に摂れ、一度作れば2~3日は冷蔵保存が効くので、忙しい朝の時間に最適な野菜不足解消レシピです。
冒頭でお伝えしたように
1日350gの野菜を食べるには多少の工夫が必要
ということを改めて認識することが重要。
特にサラダをよく食べる方は、
十分に野菜を摂っているつもり
になってしまう傾向にありますが、生野菜などのサラダは思っているほどの量になっていないため、サラダの量を増やすより、野菜炒めなどを一日の食事に含めるなど、野菜を飽きずに食べられる工夫を取り入れると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか?
野菜不足という課題は、「現代社会における食生活の縮図」といっても過言ではありませんが、ちょっとした意識の持ち方でいくらでも変えることができるので、健康を維持するうえでも積極的に野菜を摂るようにしましょう!
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