自分では気付かない?!加齢臭の原因と対策ポイント

加齢臭の原因と対策ポイント1

男女問わず、中高年の方に多い特有の脂臭いニオイ。

一般的に広く認知されている加齢臭は、40歳前後を過ぎたあたりから増えるノネナールというニオイ物質が原因とされる老化現象の一種です。このニオイ物質が発見されたのは1999年と比較的新しく、それ以降加齢臭という言葉が認知されてきましたが、それまではオジサン臭”などと言われていたこともあり、今でも加齢臭はオジサン特有のニオイというイメージを持つ方も少なくありません。

このニオイの原因は皮脂の酸化によるもので、皮脂量の多い男性の方が臭いやすい傾向にありますが、皮脂量が増える夏場などは女性でも臭う場合がありますので、「自分は大丈夫」などと油断せずに、日頃から清潔さを保つ心がけが重要です。

また、今ではノネナール以外にも加齢臭の原因となるニオイ成分が発見されており、ベラルゴン酸やジアセチルといった脂臭などもまた、新たな加齢臭の原因として発見されています。特に寝室が臭ったり枕が臭ったりするのは、就寝中の発汗のほか、頭部は皮脂量が多いためで、中高年となると上半身を中心にニオイを発しやすくなる傾向にあります。

では、この加齢臭を予防したり、軽減したりするにはどのようなことを心掛ければ良いのでしょうか?

加齢臭予防のための生活サイクルと栄養バランス

お酒を飲んで、酔って帰ってそのまま寝てしまうようなことがあると、自分でも気付くくらいの強い加齢臭を感じることがありますが、お酒やタバコは加齢臭の発生原因となりますので、日頃から飲酒や喫煙の量を抑えることが肝要です。

また、加齢臭が特有の脂臭さに代表されるように、食生活では脂っこい食べ物を極力控えて、さっぱりした和食中心にするのがオススメ。皮脂が多く分泌されてしまうような食べ物を避け、柑橘類や野菜、梅干や海草類といった、抗酸化力の強い食材を多く摂取することで、脂の酸化を防いで、加齢臭を抑える効果が期待できます。

植物性のポリフェノールであるカテキンも消臭という点ではオススメ。揚げ物やお肉など、脂っこい食事のあとには、カテキンを多く含むお茶などを飲む習慣をつけると良いでしょう。

また、生活サイクルという観点では、言うまでもなく規則正しい生活が基本!
こまめな入浴や洗髪はもちろん、適度な睡眠時間をしっかりと取ることも肝要です。加齢臭と同類に扱われる疲労臭は、体内に疲労が蓄積された際に発しやすい特有のニオイ。ストレスや肥満なども疲労臭の原因となりますので、不規則な生活は何より嫌なニオイの原因となることを認識しておきましょう。

加齢臭の原因と対策ポイント2

加齢臭対策のデオドラントや洗剤を活用!

上記の通り、加齢臭の原因についてはある程度掴めましたが、実際に仕事をされている方の多くは、分かっていても食事のバランスや規則正しい生活を続けるのはなかなか困難な部分です。少なくとも、毎日のお風呂や洗髪などは入念に行い、下着やシャツなどは一度着たら必ず洗濯する、そして定期的に新しいものに買い替えることも重要です。

また、最近では加齢臭対策のデオドラントも多数市販されています。シャンプーやボディーソープのほか、制汗剤などを季節問わず有効に活用して、清潔さを保つことを意識するようにしましょう。上述のように、加齢臭は特に上半身で発しやすい傾向にありますので、頭や顔、耳の後ろや首筋、胸元やわきの下、そして背中などは常に清潔に保つよう心掛けましょう。

自身でも加齢臭がキツイと感じる際には、殺菌効果のある医薬部外品の薬用石鹸を活用することもオススメ。加齢臭の直接的な原因となるノネナールに効果的な成分として、柿タンニンや茶カテキン、ミョウバンなどが挙げられますので、それら成分を配合した薬用石鹸などもニオイ対策に効果的です。

ただし、洗いすぎや脂分を取り過ぎは、返って皮脂の分泌が活発化してしまいますので、神経質になりすぎず、適度なサイクルで汗や皮脂を洗い流すようにしましょう。たとえ、就寝前にしっかりと身体を洗ったとしても、翌朝には寝汗をかいてしまっていますので、特にニオイが気になる場合は、朝もシャワーを浴びてニオイの原因となる雑菌の繁殖を防ぐようにしましょう。

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