侮るなかれ!夜間頻尿が与える体や生活への悪影響

夜間頻尿が及ぼす影響

夜トイレで起きるのって異常?夜間頻尿が及ぼす影響

小さなお子様が「おねしょ」をしてしまうように、夜間就寝中に尿意を催すことは決して珍しいことではなく、特に寒い冬や出張先のホテルなど、普段と異なる就寝環境ほど、尿意を催しやすい傾向にあるかもしれません。

夜、寝ている間に何度もトイレに行きたくなることを夜間頻尿と呼び、過去記事「▼頻尿で熟睡できない?!朝までトイレに行かずに眠るには」でも詳しくご紹介いたしましたが、加齢症状のひとつであり、これ自体が特に病気ということではありません。もちろん、40代以降の中高年においては、

トイレの頻度が多くなる「頻尿」になるケースが多い

ため、夜間頻尿自体も珍しくありませんが、夜間頻尿自体は、当然就寝中に目を覚ましてトイレに行くことになりますので、良質な睡眠という観点においてはネガティブな要因であることは言うまでもありません。トイレに起きても、またすぐに眠りに付けるのであればまだ良いのですが、人によっては

目が冴えてしまって翌日は寝不足な一日・・・

なんてことも起こりうる話ではありますので、睡眠の阻害要因となる尿意においては、決して「生理現象だから仕方ない」で片づけられる問題ではありません。なお、加齢と共に頻尿となりやすい要因においては、「▼中高年に多い尿の悩み・そのメカニズムと予防対策」の記事でも詳しくご紹介しておりますが、

・膀胱そのものの柔軟性の低下
・夜間尿量を減らす抗利尿ホルモンの分泌減少
・糖尿病や前立腺肥大、便秘などの病的要因
・ストレスなど心因性による過活動膀胱

などが挙げられ、歳を重ねるほどその傾向は強くなりますが、夜間頻尿の最大の課題は

慢性的な睡眠不足が起こりやすくなること

仮に早い時間に布団に入り、8時間以上横になっていたとしても、深夜などに何度もトイレで目を覚ましていれば、それは十分な睡眠が取れているとは言えないかもしれないのです。このように言われても実際に

夜間頻尿と日中の眠気は連動しているの?

という疑問を持つ方も多いかもしれませんが、歳を重ねると共に夜間のトイレが1回、2回と増えていくと考えたらどうでしょうか?さらには、就寝前からトイレのことが気になって、余計に眠れなくなる・・・、こうした心因的な部分も加わり、ますます睡眠の質が低下してしまう恐れがあるのです。

今回の記事では、そんな夜間頻尿が日常生活に与える悪影響について詳しくご紹介。
明確に自覚がある睡眠不足と、自覚のない睡眠不足では、日中の活動に違いがあるだけでなく、何らかの大きな失敗や、事故を起こしやすくなるという点も十分に留意しておくことが大切なのです。

誰にも相談できないけど、実は意外と悩んでいる人が多い夜間頻尿。
この機会にしっかりと頻尿知識を高め、自身で取れる対策は最低限取っていくようにしましょう。

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夜間頻尿で大けが?!慢性的な睡眠不足が招く生活の質低下

夜間頻尿においては、水分の過剰摂取などを要因とした多尿、加齢による抗利尿ホルモンの分泌減少、コーヒーやお茶、アルコールなど利尿作用の高い飲み物の摂取など、様々な要因がありますが、

これ自体を病状として深刻に捉える必要はなく、

加齢現象のひとつとして受け入れることができるなら、特に専門医の受診は必要ありません。
ただし、就寝中の排尿回数が増えることによって、睡眠の質が低下するなら話は別

睡眠の質の低下は、生活の質(QOL)に直結するだけでなく、自身で睡眠不足になっている自覚にも乏しいため、仕事でのミスが増えたり、知らず知らずにやる気が低下したり、頭痛やめまいに見舞われたりと、様々な影響が出やすくなる傾向にあるだけでなく、ミスが続くことでストレスとなり

自律神経が乱れたり免疫力が低下したりと

体全体の不調につながりやすくなります。

ご自身で、「昨晩は遅くまで映画を見てて寝不足だ~」といった自覚があれば、日中の活動時間に寝不足の影響が出たとしても限定的ですし、自身でも寝不足だから気をつけようとか、今日は早めに休もうといった意識が働くので、自然と無理をしなくなりますが、知らず知らずに寝不足に陥っているケースですと、

最悪大けがや他人を傷付けてしまう恐れ

もあるため、睡眠の質の低下を決して侮ってはならないのです。

睡眠の質の低下においては、睡眠時無呼吸症候群(SAS)なども同様ですが、日中の急激な睡魔はもちろんのこと、運転中などに急に睡魔に見舞われて意識がなくなるように居眠り運転となってしまうケース。全国でもたくさんの事故事例が発生しておりますので、

慢性的な睡眠不足にはそうしたリスクもある

ということを認識しておく必要があります。
中高年以降、加齢によって筋肉量が減ったり、中性脂肪が増えたりと、足腰が弱くなって躓きやすくなるというのはまんざらではありませんが、自覚のない慢性的な寝不足においては、集中力も低下し、注意力も散漫になってしまう傾向にあるため、高齢になるほど

道で転んで骨折したり、大ケガをしたりする可能性も高くなります。

中高年においても、夜間必ず一度はトイレで目が覚めるという場合は、睡眠の質が低下している可能性もありますので、特にケガをする可能性がある仕事、集中力が求められる仕事などに従事している際は、しっかりと夜間頻尿の対策を取るべきでしょう。

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夜間頻尿は大病サイン~生活習慣と排尿習慣を見直そう!

上述の通り、夜間頻尿においては個々人の捉え方もあり、就寝中に2回以上トイレに起きでもあまり気にならないという方もいる一方、就寝前にしっかり排尿しても夜中にトイレで目が覚めるという方もおり、その感覚においては個人差が大きいのも事実。

ただし、その頻尿の原因が前立腺肥大症だったり、糖尿病や睡眠時無呼吸症候群などを要因としたものだったりすれば当然専門医の診断が必要となりますが、

自分自身でその判断を下すのは困難

ですので、夜間頻尿が気になるようであれば、恥ずかしさはあるかもしれませんが一度泌尿器科を受診することが肝要です。夜間頻尿の多くは腎臓から生成される尿量が多い「夜間多尿」と呼ばれるタイプが8割以上を占めます。その原因は様々で、

加齢や高血圧・糖尿病などの生活習慣病

のほか、睡眠時無呼吸症候群のように眠りが浅い状態が続くと脳も休むことがなく、

腎臓が尿を作り続けてしまって夜間の尿量が増える

というプロセスで、夜間多尿に至るという流れです。

夜間頻尿自体が、大きな病気のサインとなることも珍しいことではありませんが、加齢はともかく、生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群の原因は肥満や運動不足に起因しています。日常生活における夜間頻尿の対策としては、

・規則正しい生活リズム
・塩分を控えた食生活
・飲酒習慣の見直し
・適度な運動と良質な睡眠

などが挙げられ、これにより生活習慣病のリスクを抑え、良質な睡眠を取ることで夜間多尿を改善することがポイント。生活習慣の見直しとあわせ、排尿習慣という観点で一日のトイレの回数や尿量を意識していくと良いでしょう。

泌尿器科などでは、排尿習慣の一環として排尿日誌を付けることを推奨されます。
排尿日誌によって、トイレの回数や排尿量、水分を多く摂った時間とその量などを記録することで、

適切な水分量や飲水時間を把握したり

また、コーヒーやお茶などのカフェインによる利尿作用や、飲酒による排尿回数の変化や尿量がどの程度多くなるかなどを日記としてつけることで、水分摂取や食生活の見直しができるようになります。排尿日誌は3~7日間ほど続ける必要がありますが、

どこに原因があってどの習慣が頻尿につながっているか?

をある程度把握できれば、生活習慣の見直しに大きく役立ちますので、継続するのはとても大変かもしれませんが、1週間程度続けてみると解決の糸口が見つかるかもしれません。

いかがでしたでしょうか?

頻尿や尿失禁は「生命に関わるほど深刻な問題ではない」という認識が多いなか、実は夜間頻尿が生活の質を低下させ、転倒や事故など大きなケガにつながる可能性があるのです。恥ずかしさはあるかもしれませんが、気になる方は早めに泌尿器科などを受診するよう心がけましょう。

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