中高年に多い尿の悩み・そのメカニズムと予防対策

まさか自分が?!男女問わず中高年から増えるオシッコの悩み

まさか自分が?!男女問わず中高年から増えるオシッコの悩み

まだまだ働き盛りの40代~50代。
働き方や生活様式も多様化している現代においては、充実した毎日、そして健康的にイキイキと生活している人が増えつつあるようです。皆さんも同じだとは思いますが、やはり

体の調子が良いと何かとやる気に満ち溢れ

仕事もプライベートも充実するのは誰でも同じこと。
歳を重ねても、そうした状態がいつまでも続くことが理想的ではあります。

ただし、身体は健康的でメンタル面で充実していてもやはり防ぎにくいのが老化現象。
髪の毛が薄くなったり、ニオイがきつくなったり、体型が変化したりと、加齢に伴う体の変化は避けられないのが実情。巷で言われるアンチエイジング対策も、あくまで抗老化であり、老化の進行を緩やかにするのが目的ですので、

老化による身体の機能の衰えを完全に止めることはできないのです。

Re:コラムでも加齢や老化に関する様々なトピックスを取り上げておりますが、今回ご紹介するのが、男女問わず

加齢における体の変化で多く取り上げられる「尿の悩み」

若干センシティブな内容なだけで、恥ずかしくて誰かに相談することができなかったり、気軽に話題として取り上げるのが難しい悩みなのかもしれませんが、特に中高年の男性に多いのが、尿漏れであったり、頻尿であったり、残尿感が残るといった排尿トラブル。

一方の女性も中高年以降、頻尿や尿失禁などに悩む方が増えてくることもあり、尿トラブルは症状は違えど、男女共通の悩みであると言えます。加齢による体の変化においては、疲れやすくなったとか、物が見えにくくなったとか、ある程度自身でごまかせる症状も多いのですが、この尿トラブルに関しては

日常生活における影響度が大きい悩み

ではありますので、できることなら尿トラブルは避けたいところ。
今回は、そんな加齢による尿トラブルの原因やメカニズム、そして尿トラブルを回避するための日常生活の心掛けや取り入れたい運動などをご紹介していきます。

尿トラブルなんて恥ずかしい・・・

と思われる方が多いとは思いますが、症状の度合いは個人差こそあれど、中高年以降は誰しも経験する老化現象のひとつではありますので、しっかりと現実と向き合ってその対策・対処を心掛けるようにしましょう!

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早速ですが、代表的な尿トラブルの種類からご紹介していきましょう。

1、尿漏れ
自分の意思に関係なく尿が出てしまう症状。俗に言う「失禁」であり、女性にも多い悩みのひとつです。トイレに行きたくて我慢してたけど、間に合わなくて漏れてしまうことを失禁と思われている方も多いかもしれませんが、ここでいう尿漏れは「不意に尿が漏れてしまうこと」を指し

・重たいものを担いだ拍子に尿が漏れてしまう
・くしゃみしたタイミングで尿が出てしまう
・排尿直後にまだ出し切れてなくて尿が漏れてしまう

といったような症状です。
加齢によって膀胱の機能や排尿機能を司る尿道括約筋という筋力が低下している場合に発生しやすくなります。

2、残尿感
こちらは中高年の男性に多い症状のひとつ。
文字のとおり、完全に尿が出切っているのにスッキリしないと感じてしまうケースで、加齢によって前立腺が肥大してしまうことによって、尿道が圧迫されて上手く排尿できていない場合もあります。

どうして加齢によって前立腺が肥大するの?

という疑問を持つ方も多いかもしれませんが、実はこちらは男性ホルモンが影響しているとまでは明らかにされていますが、メカニズム的にまだ解明されておりません。前立腺は、男性にしかない生殖器ですので、男性ならではの尿トラブルの代表格と言っても過言ではないでしょう。

3、頻尿
俗に言う「トイレが近い」これが頻尿です。
上記でご紹介した「頻尿で熟睡できない?!朝までトイレに行かずに眠るには」の記事内でもご紹介しておりますが、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を頻尿(昼間頻尿)、夜間就寝時は2回以上トイレに起きるようであれば夜間頻尿と定義しています。

もちろん、水分を取った場合などはこの限りではありませんが、

さっきトイレ行ったばかりなのにまた尿意が・・・

という経験がある方も多いように、一般的には排尿後2時間以内にまたトイレに行きたくなるようだと頻尿が疑われ、前述の前立腺肥大や過活動膀胱と言われる尿路や蓄尿機能にトラブルが生じている可能性もあります。

4、排尿痛
こちらは排尿時に痛みを伴ってしまう症状。
上記1~3のようは「恥ずかしくて言えない症状」とは異なり、身体の異変を感じることはもちろん、痛みを伴うので早めに泌尿器科などの専門医への受診が必要です。痛みの場所にもよりますが、急性膀胱炎や尿道炎、前立腺炎などが疑われるほか、尿がたまると膀胱が痛くなる間質性膀胱炎などの可能性があります。

これらのように、主に加齢による尿トラブルは

残尿・頻尿・尿漏れ

に集中しており、加齢による前立腺肥大や膀胱、尿路関連の筋力・機能低下、そして肥満なども膀胱を圧迫してしまうため尿トラブルの原因になる可能性が高いのです。60代以降ともなると、夜間に3回以上もトイレに起きる人が半数前後とも言われており、歳を取ると顔にシミやシワが増えるのと同様、

高い頻度で何らかの尿トラブルに見舞われる

と考えておいた方が無難なのかもしれません。

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上記でご紹介したように、加齢による尿トラブルは

程度に個人差はあれど避けられない

というのが現実です。
言うまでもなく加齢によって筋肉量が減少し、筋力が低下することで、排尿を司る膀胱の機能低下や、過活動膀胱のように自分の意思と関係なく膀胱が収縮して尿意をもよおしてしまったりと、大なり小なりトラブルに見舞われやすくなります。

特に男性においては、前立腺の肥大が頻尿などの原因であることが多いのですが、その前立腺が肥大するメカニズムはハッキリとしておらず、日常生活や食生活のなかでそれを抑制することは難しい状況です。また、もう一つの尿トラブル原因となりうる

内臓脂肪の増加による膀胱の圧迫

という点では、食生活の見直しによって個人でも対処できる要因ではあります。
特に男性においては、中高年以降に内臓脂肪がつきやすくなり、一方の女性は皮下脂肪が増える傾向にありますので、男性に尿トラブルが多いのもそうした背景があるのです。尿トラブルにおける対処法や心がけについては

生活習慣を見直して内臓脂肪を減らす

という点は効果的であると言えるでしょう。

また、男女問わず習慣的に行いたい尿トラブル対策のひとつが

骨盤底筋トレーニングや膀胱トレーニング

で、骨盤底筋という骨盤を覆っている筋肉の加齢による衰えを抑えることで、尿道を覆う尿道括約筋の筋力トレーニングになるほか、膀胱トレーニングは尿意を感じても意図的に排尿をせず「5分~10分程度我慢する」ということを意識しましょう。

※骨盤底筋トレーニングは下記記事も合わせて参考にしてください。
体幹やインナーマッスルを鍛えて加齢と共に崩れる姿勢を改善しよう

いかがでしたでしょうか?
中高年以降の尿トラブルについては、加齢による筋肉や神経の衰えによって避けられない部分ではあり、そして取れる対策も限られていると言っても過言ではありません。ただし、生活習慣が大きく関連していることから

・内臓脂肪型肥満を解消する
・利尿作用の高いお茶やコーヒーを避ける
・インナーマッスルのトレーニングを習慣化する
・「念のためトイレ行っておこう」を極力避ける

といった心掛けで、ある程度の尿トラブルは避けられるのです。

特に肥満は尿トラブルだけでなく、身体に様々な健康リスクをもたらしますので、ポッコリ腹の内臓脂肪肥満は、食生活と生活習慣を見直し、できる限り解消するような心がけが重要だということを覚えておきましょう!

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