就寝中から寝起きまで~寝ている間に尿漏れが起きやすい理由

恥ずかしくて言えない・・・大人のおねしょ[夜尿症]の原因

中高年の方の多くは、「いつまでも若々しく健康的でいたい!」とお感じになられていると思いますが、どうしても30代後半からは徐々に加齢の症状が出始め、シワや白髪といった外見上の変化から、筋力低下などの運動機能の変化などが見られるようになります。

もちろん個人差はあれど、加齢は誰しも訪れるもの。
自身の加齢による変化をネガティブに捉えるのではなく、ストレスを感じることなく上手に付き合っていくことが肝要ですが、例えば老眼によってモノが見えにくくなったり、筋力低下によってケガしやすくなったりと、

日常生活に支障を来たす加齢症状も実は少なくなりません

そんななか、中高年以降、特に女性に多い傾向にある加齢症状のひとつが「尿漏れ」。
過去記事「▼尿漏れはなぜ起こる?尿漏れのメカニズムとその原因」でも詳しく取り上げておりますが、中高年の尿漏れは、加齢による骨盤底筋の衰えが要因のひとつであり、言うまでもなく日常生活の質を低下させてしまいます。そして数ある加齢症状のなかでも、

なかなか人に相談しにくく対処が遅れがち

といった側面もありますので、尿漏れ症状を感じている人、実際に症状で悩んでいる人は、想像以上に多いかもしれません。そして、さらに厄介な課題となるのが、

就寝中における尿漏れ「大人のおねしょ」

日中の活動時における尿漏れは、制御こそできませんが、気付きによってある程度の対処はできる一方、寝ている間の尿漏れは、日中の活動時のそれとはまったく別物で、場合によっては尿漏れ自体に気付かないことも決して珍しいことではありません。他人事だと思っていても、

実は自身も漏れを起こしているかも?・・・

今回は、そんな就寝中における大人の尿漏れ「夜尿症」にスポットを当て、その夜尿症の原因やメカニズム、対処法などについて詳しくご紹介していきます。就寝中の意識のない状態での尿漏れ・・・、聞くだけで厄介な課題ではありますが、就寝中ということで

睡眠状態・睡眠の質なども関係してくる問題

ではありますので、単に「大人のおねしょ」では片づけられない加齢症状なのです。
この記事でしっかりと夜尿症の知識を身につけ、就寝中の尿漏れを起こす前に適切な対処が取れるよう意識を高めておきましょう。

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尿漏れはなぜ起こる?尿漏れのメカニズムとその原因

就寝中に作られる尿量と生活習慣・ストレスとの相関性

数ある加齢症状のなかでも、センシティブな問題として捉えられる尿漏れ。
なかでも、就寝中の尿漏れ症状である夜尿症は「大人のおねしょ」として例えられ、老眼や白髪などの加齢症状とは比較にならないほど、ネガティブな印象を受けがちです。

子供のおねしょも大人のおねしょも基本的には夜尿症ではありますが、夜尿症の医学的な定義は

5歳以上で月1回以上夜寝ている間に尿漏れがあり、それが3ヵ月以上続くこと

となりますので、5歳未満の夜尿症は「おねしょ」ということになります。
子供の頃に当たり前のようにするおねしょは、大人になれば自然となくなり、就寝中でも尿意を感じれば自然と目が覚めてトイレに行くものですが、大人の夜尿症においては

尿意を感じて我慢しつつも尿が漏れてしまう状態

我慢しているつもりなのに漏れちゃうって少々切ない気持ちになりますが、肝心要のその原因については、

実は医学的に完全に解明されていないのが実情

考えられる要因としては、冒頭でも触れましたように加齢による骨盤底筋の緩みやストレス、生活習慣の乱れを背景とした自律神経の乱れ、ホルモンバランスなど、様々な要因が考えられていますが、直接的な原因は明らかになっていません。原因が明らかでないと、なかなか対処も難しいというのが実情ですが

端的に言えば、夜間尿量と膀胱容量のバランスの問題

つまり、夜間尿量が多くても尿意で目が覚める方は尿漏れを起こしませんし、膀胱用量が小さくても、その分夜間尿量が少ない方も尿漏れを起こさないのです。逆を言えば、

・膀胱容量が大きくても、その分夜間尿量も多い
・就寝中に尿意を感じても目が覚めにくい

といった場合に、尿漏れが起こりやすくなると言えるでしょう。

なお、就寝中における尿量においては、

抗利尿ホルモンというホルモンが分泌

され、尿が作られる量を減らすような機能が働きますが、当然ホルモンの分泌においては、その他のホルモンと同様、ストレスや生活習慣によってそのバランスが乱れやすくなるという傾向があります。特に抗利尿ホルモン(バソプレシン)においては、睡眠時間が短かったり、睡眠が浅かったりすることで、

抗利尿ホルモンそのものの分泌が少なくなる

ため、夜間尿量が抑制できずに尿漏れの原因となるほか、自律神経の乱れは睡眠の質を低下するのと同時に、膀胱の緊張状態が続くことで就寝中に貯められる尿量が低下してしまうという弊害もあるのです。

これらのように、夜間尿量においては抗利尿ホルモンの働きが重要で、その働きは

生活習慣やストレス、睡眠状況などの影響を受けやすい

ということを知っておくことが大切。
大人のおねしょ「夜尿症」は、端に寝る前に水分を控えるとか、そんな単純でないケースが多いので、まずは夜間尿量と膀胱容量のメカニズムを知っておくようにしましょう。

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単なるおねしょじゃない場合も!夜尿症に潜む排尿疾病

上記のとおり、大人の夜尿症においては、就寝中に作られる尿の量を抑制する抗利尿ホルモンの働きが重要であり、このホルモンバランスが乱れたり、強いストレスなどによって自律神経が乱れたりすると、睡眠の質も低下して抗利尿ホルモンが作られにくくなるということをお伝えしました。

日中活動中においては、尿意を感じればすぐに排出することができるので、特に意識することはないかもしれませんが、夜尿症においては

・そもそも夜間尿量が多い多尿型
・膀胱容量が小さい膀胱型
・その両方のタイプ

に分類されますが、多尿型においては端に尿量が多いというだけでなく、

抗利尿ホルモンの働きが悪く分泌量が少ない

と言う場合もありますので、摂る水分を抑えるだけでは解決しない場合もあります。
多尿型においては、一晩の尿量が250cc以上と定義され、普段から水分を多く摂っている方に多く見られるタイプですが、膀胱型やその両方が該当する場合、

泌尿器に関する何かしらの病気が潜んでいる可能性

もありますので注意が必要です。

例えば、男性のみに存在する前立腺における肥大症などは代表的な疾病で、前立腺が肥大することで尿道を圧迫し、適切な排尿が困難になる場合もあります。また、女性に多いのが「便秘」。意外かもしれませんが、腸と膀胱は隣接しており、

便秘によって腸が膨らむと膀胱を圧迫してしまうという図式

その他にも睡眠の質の低下が自律神経の乱れの原因となり、それらによって抗利尿ホルモンの働きや膀胱の働きを低下されるという観点では、

睡眠の質を低下させる多くの要因が夜尿症の原因となりうる

ということを認識しておくことが重要です。

その他にも、抗利尿ホルモンの欠乏によって引き起こされる代謝性の疾患「尿崩症(多尿症)」や、糖尿病もまた尿量が増えてしまう原因となります。

これらのように、夜尿症自体は命を直接危険にさらすリスクは低いものの、生活の質が低下することはもちろん、

糖尿病などの大きな病気が潜んでいる可能性

もありますので、恥ずかしいからと言って対処が遅れてしまったりすると、その分リスクを高めてしまう可能性があるということは認識しておく必要があります。加齢症状として知られる尿漏れや頻尿は、命に関わるリスクが小さいからといって軽視せず、気になるようなら早めに専門医に診てもらうようにしましょう。

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