40代以降はみんな悩む~アラフォー世代の尿漏れの実態

アラフォー世代の尿漏れの実態

プレ更年期世代!加齢による尿漏れは避けられない?

何かと体の変化を感じ始める40代~50代のプレ更年期世代。
アラフォーやアラフィフと呼ばれる世代の多くは、筋肉量や代謝量が低下し、白髪が目立ち始め、肌のハリも低下し、老眼や物忘れなど、体の機能の低下が顕著に現れる年代でもあります。

老化現象においては、「年だから~」と冗談で済ませられる部分もありますが、なかには

頻尿や尿漏れといった神経質な老化現象

もあり、なかなか他人には相談しにくいのが現実。

そもそも、トイレが近くなった~という体の変質を加齢現象と認識していない方も少なくありませんが、頻尿や尿漏れについては、過去記事「▼尿漏れはなぜ起こる?尿漏れのメカニズムとその原因」でもお伝えしているように

・頻尿は膀胱の伸縮性・柔軟性が低下して尿の貯水量が減る
・尿漏れは骨盤底筋群の緩みによって尿道が締まりにくくなる

いずれもプレ更年期世代には避けて通ることのできない加齢症状のひとつです。
ただし、上記でも触れましたように、加齢症状のなかでも頻尿や尿漏れは神経質な問題であり、老眼のように「老眼がひどいからいい病院知らない?」と相談されることはあっても、

「最近尿漏れひどいんだけど、いい病院知らない?」

と質問されることはほとんどないことから、あまりその対策や日常の心構えなどの情報が共有されることが少なく、一人で悩み、抱え込んでしまうことも少なくありません。そこで今回は、40代以降はみんな悩む~アラフォー世代の尿漏れの実態と称し、

アラフォー世代の頻尿・尿漏れの実態に迫る

べく、多くの40~50代が日常的に直面する頻尿や尿漏れ事情と、その対策・対処についてご紹介していきます。特に女性においては、体の構造上、男性とくらべて尿道が短いことから、強い尿意を感じずとも

何か拍子に尿が漏れてしまったという方の割合が4割以上!

出典:日本泌尿器科学会
https://www.urol.or.jp/public/symptom/04.html

というのが現実。

決して恥ずかしいことではないと言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、男女問わず多くの方が直面する加齢症状のひとつではありますので、しっかりと情報を共有して、尿漏れの対策・対処を行っていくことが肝要です。

今回は、そんなプレ更年期世代の尿漏れ事情について詳しく見ていきましょう。

骨盤底筋の緩み以外に頻尿や尿漏れの要因はあるの?

骨盤底筋の緩み以外に頻尿や尿漏れの要因はあるの?

さて、40~50代の尿漏れは、膀胱の柔軟性低下であったり前立腺肥大であったり、メンタル的な部分であったりと、その要因は様々ではあります。ただし、多少の尿漏れ程度であれば生活に特段支障を来たすことはないため、特に対策を取ることもないでしょう。

また、尿漏れは一般的な加齢症状のひとつである割に、

症状に対するイメージはネガティブ

で「尿漏れ=オムツ」的な先入観が、この加齢症状との上手な付き合い方を阻害していると言っても過言ではありません。特に筋肉量の少ない女性においては、加齢症状によって筋量が低下すると、排尿や排便をコントロールする尿道括約筋などの骨盤底筋群が緩み

尿道を締める機能が低下→尿漏れしやすくなる

というのが定番ですので、日頃から骨盤底筋などのインナーマッススを鍛えていない限りは、多くの女性で尿漏れという加齢症状に直面するのです。

ただし、尿漏れや頻尿の原因は「骨盤底筋群の機能低下」だけに留まらず、過去記事「▼中高年に多い尿の悩み・そのメカニズムと予防対策」でもご紹介しているように、

・生活習慣や食生活の乱れ
・慢性的な睡眠不足
・運動不足や慢性的な冷え
・ストレスによる自律神経の乱れ
・飲酒・喫煙習慣
 などなど

日常生活や生活習慣にも深い結びつきがありますので、老化による機能低下だけで片づけられる問題ではありません。例えば、骨盤底筋だけ鍛えてれば頻尿や尿漏れは治まるのか?と言われれば、もちろん答えはノーです。

一方の男性においても、尿漏れは他人事ではありません。
体の構造上、女性ほど比率が多いわけではありませんが、男性の場合は女性にくらべて肥満比率も高く、膀胱や尿道が圧迫されやすいといった側面と、

前立腺肥大といった男性特有の疾病など尿漏れ原因となります

ので、男性にとっても悩みの種ではあります。

また、男性の尿漏れはズボンのシミが目立つ・・・といった生活の質に直接影響を及ぼしますので(もちろん女性も同様ですが)、こうした点も踏まえ、加齢症状のひとつである頻尿・尿漏れ対策は、皆さんが思っている以上に重要だという認識を高めることが大切。

また、尿漏れは、頻尿を伴うことも多いので、ズボンやトイレを汚してしまうだけでなく、トイレが近いことで仕事に集中できなかったり、トイレが気になることで余計に尿意を催したりと、頻尿のデメリットや対策も理解しておくと良いでしょう。

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加齢症状においては、老眼にせよ何にせよ「上手に付き合っていく」ことが大切であることは、これまでの記事でもご紹介してきたとおりで、頻尿や尿漏れにおいても、骨盤底筋体操などある程度の対策は取れても、

加齢による体の機能の低下には抗えない

ということを理解し、上手に付き合っていくことが肝要です。
上記でご紹介したとおり、尿漏れの原因はさまざまで、骨盤底筋の緩み、膀胱の柔軟性・収縮力の低下、女性の場合は更年期などの影響もありますので、骨盤底筋トレーニングや膀胱トレーニングだけでは対処できないのも実情です。

くしゃみやジャンプなどをした際に、尿意に関係なく尿漏れが起きてしまう女性に多い「腹圧性尿失禁」においては、その経験率は40代女性で4割超という状況ですので、軽い尿漏れ(軽失禁)であれば、抵抗こそあるかもしれませんが

市販の尿漏れパッドなどを活用する

ことも手段のひとつと言えるでしょう。
また、日常生活のなかで尿漏れを悪化しかねない習慣として、

・尿意を感じる前にトイレに行く
・排尿のたびに過度にいきむ

といったように、特に忙しい現代社会においては、こうした傾向が強まりつつあります。膀胱トレーニングにもありますように、頻尿対策という観点でも排尿をある程度我慢することも重要ですので、尿漏れを警戒するばかり、

頻繁にトイレに行くのはかえって逆効果になる

こともありますので、その点も尿漏れ対策として意識しておくようにしましょう。
特に女性においては、加齢によって骨盤底筋の働きが弱るだけでなく、妊娠・出産などによって元々骨盤底筋が緩みやすくなっている、さらには更年期によって

女性ホルモンの分泌が低下して筋肉のハリが衰える・・・

言わば、尿漏れが起きない方が珍しいと言っても過言ではないくらいなのです。

こうした体の変化によって、排尿をコントロールする尿道括約筋が緩んで尿道が閉じられなくなり、自らの意思に関係なく尿が漏れてしまうというのが加齢による尿漏れのメカニズムではあり、骨盤底筋体操や膀胱トレーニングによって、ある程度は改善が期待されるところではありますが、基本的に加齢症状である以上、

尿漏れを上手に付き合いながらケア方法を考える

ことが重要となりますので、上記で触れたような尿漏れパッドなどの対策グッズの活用や生活習慣の見直し、適度な運動による肥満解消など、自身でできることから始めてみることが大切です。

尿漏れは神経質なテーマかもしれませんが、加齢による体の変化という観点ではごく一般的ではありますので、恥ずかしがる必要もありませんし、前向きに捉えてしっかりと対処していくことが何より重要です。

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