妊娠中はミスが多い?妊娠における主な体調変化とその対策
マタハラ要因のひとつ「妊娠中のケアレスミス」の主な原因
妊娠中のみなさん!
「最近なんだか物忘れやうっかりミスが多いかも・・・」
と思うことはありませんか?
・今までにしたことのないミスが増えた
・集中力が持続しにくくなった
・記憶力が落ちたような気がする
また、妊娠中でもギリギリまで働きたいという方の場合、
・簡単な事務作業や書類整理などもミスが頻発するようになった
・仕事をこなすのスピードが落ちて効率が悪くなった
こんなことも感じていらっしゃるかもしれません。
妊娠前はこんなことまったく感じなかったのに・・・、体調は特に問題ないのにどうして???、などと、不安なったり悩んでしまったりする妊婦さん、実はとっても多いんです。
今まではまったく気にならなかったことでも、お腹に赤ちゃんがいるとなれば自分一人のことではなくなるので、不安になるのは当然のこと。
特に初めての妊娠・出産ともなるとすべてが初体験
自身の身体や体調変化などにおいても、人それぞれ個人差が大きいため、まわりの人からも同意を得にくいのが実情かもしれません。今回は、そんな妊娠中のみなさんに起こりやすい
メンタル面での変化
にフォーカスし、妊娠中における身体の変化に対するお悩みや不安を共有し、元気な赤ちゃんを産むまでの安心材料となるよう、その対策や心がけなどについてご紹介していきます。
過去記事「▼ワーキングママ必見!記憶力や思考力が低下するマミーブレインとは」でもご紹介しているように、妊娠中においてはホルモンバランスの変化による体調の変化のほか、仕事におけるケアレスミスなど、目に見えないメンタル面での変化が起こることも決して珍しいことではありません。
・どうしてこんなイージーミスをしてしまうんだろう
・こんな大切なことを失念してしまうななんて・・・
注意力や記憶力の低下によってミスが増えることで、職場の同僚や上司からの目も厳しくなりがちで、マタハラの原因とも言われている「妊娠中ならではのケアレスミス」。まわりに迷惑を掛けてしまうと自分を責めてしまいがちですが、
決して自分の不注意だけが要因ではない
ということを認識して、職場やまわりの人の理解を深めてもらえる環境を作ることも重要な要素。
「早く産休に入った方が良いのでは?」などと考えるより、妊娠中ならではの体調変化として受け入れ、それに対する対策を講じるのがベストな選択と言えます。
今回は、そんな妊娠中のケアレスミスについてご紹介していきます。
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注意力や記憶力の低下など個人差の大きいケアレスミスのタイプ
まず、妊娠中のケアレスミスが起こるのには、
いくつかの理由があります!
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や血液量の変化のため自律神経が乱れやすく、またそのことによって体調不良が起きやすく、免疫力の低下もみられます。その他にも、妊娠中は貧血を起こしやすくなったり、風邪でもないのに熱が出たり頭痛がしたり、味覚もいつもと変わってくるなど、出る症状は個々に異なりますが、
あらゆる体調変化が見られるのが特徴です!
そして、メンタル面でもなんだかイライラして落ち着かなかったり、情緒不安定になったりするのも妊娠中ならではの身体の変化。まずはどのようなケアレスミスが起こりやすいか、いくつの特徴を挙げてみましょう。
1、物忘れ
今までのような規則正しい生活を送ることができなくなり、睡眠不足や貧血などが起きやすく、それらが原因で物忘れが起きているのかもしれません。ベビー脳と呼ばれ、まだまだ研究が続いているようです。
2、集中力の低下・注意力散漫
こちらも原因はまだ解明されていないことが多いものの、一般的に大きな要因と言われているのは、先述した通り、やはりホルモンバランスの崩れです。急な眠気に襲われるなんてこともよくあるそうなので、無理せずゆっくりと過ごすようにしましょう。
3、めまい・たちくらみ
お腹の赤ちゃんに優先的に血液を与えているので、貧血になりやすいのは仕方のないこと。葉酸や鉄分を補うサプリを活用している方は多いようです。
これらは主な症状のひとつに過ぎず、男性はもちろん、妊娠していない女性にはなかなか理解できない様々な身体の変化に見舞われるのも事実。好物だった食べ物が苦手になったり、人のニオイに敏感になったり、朝の通勤電車がストレスになったりと、妊娠によって
これまで大丈夫だったものが耐えられなくなる
ということも珍しくなく、それが過剰なストレスになったり、プレッシャーとなることで身体への負担が大きくなっていることもケアレスミスにつながる要因かもしれません。
働きたいのに思うように動けない・・・
そのように苦しんでいる方はとても多いと思います。
特に、仕事に責任感を持って取り組んでいる女性の場合、働けないことは悪いことと考えてしまいがち。会社側にしてみれば、周りと同じように働けない社員は扱いにくいと思われているに違いない、と自分を責めてしまうこともあるのかもしれません。
ただし、妊娠中はこうしたことが起こりやすいのも事実ですので、自分自身を過度に追い込まないことはもちろん、職場での理解が深まるような環境づくりも今後の課題かもしれません。
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妊娠中のケアレスミスを減らす仕事の心がけと3つの対策
妊娠中の身体の変化によってケアレスミスが起きやすくなる傾向にありますが、上記でご紹介したように個人差が大きいのも事実で、同じ妊娠中の女性においても
従来通り仕事ができる人もいれば、ミスを多発する人もいる
という実情を考慮すると、周りの人から理解を得るのが難しい場合も多々あります。
妊娠中だから仕方ないと割り切る必要もありますが、できれば周りの人に迷惑を掛けないに越したことはありません。ミスが増えれば増えるほど、周りの風当たりは厳しくなり、自分自身にとっても過度なストレスにつながってしまいますので、大切なことは
自身でもケアレスミスを減らすよう心掛ける
ということが必要となります。
これまで、こんなミスはしたことがない!という過信が、妊娠中のケアレスミスにつながってしまいますので、ここでは妊娠中のケアレスミスを減らす心がけと3つの対策をご紹介いたします。
1、確認・確認・再確認
物忘れやうっかりミスは「メモを取る」「指差し点検」が効果的!
何でもメモとして書き留めることで、頭に記憶させることはもちろん、振り返って都度チェックすることができるというメリットがあります。とにかく自身の字で書くことが重要ですが、昨今ではスマホアプリなどを活用し、
プッシュ通知などを使って確認が必要な事項や時間などをセットしておく
と、失念を避けることができるでしょう。
また、仕事に対する危機意識を持つことも大切で、仕事を続けると自身で決めた以上は、自身で解決方法を見つける、もしくは諸先輩ママさんのアドバイスなども積極的に取り入れてみましょう。
2、定期的にリフレッシュタイムを作る
職場においては、長時間同じ作業をし続けることも往々にありますが、集中力が持続する時間も妊娠前と妊娠後では大きく変化している場合があります。自分自身ではなかなか気付かない部分ではありますが、ケアレスミスが増えたと感じるなら、
休憩時間以外にも多少の休憩を取れるよう
職場に相談してみると良いでしょう。
休憩の方法は様々ですが、外の空気を吸いに行ったり、少しの距離でも散歩をしたり、何か甘い物を摂取したりと、張り詰めた心理状態をリセットできるような休息が好ましいでしょう。
3、体調を整えて「つわり」と上手く付き合う
妊娠初期にほとんどの方が経験するのがつわり。
一般的には胎盤が完成する妊娠5ヶ月ごろにつわりの症状は落ち着きますが、これも人それぞれ。
ですが、ピークがずっと続くわけではありません。つわりの症状があるなかで仕事をするのは本当につらいもので、当然集中力が低下して仕事のミスにつながりやすくなります。
妊娠初期は、その他の妊娠トラブルが多い時期でもあります。無理をして、後で後悔する結果を招かないためにも、周囲とコミュニケーションをしっかりとって、甘えられるところは頼り、しばらく体を休ませるサインと考えて受け入れましょう。
妊娠中、産後の物忘れなどのミスは妊婦さんなら誰にでもあり得ること。
むしろ、立派なママになるための準備だと思って、そのようなミスをしてしまった自分を恥ずかしがることも責めることもやめましょう。できるだけ疲れを溜め込まないよう適度にリフレッシュ、夫や友人、ご自分の母親など、話しやすい人に自分の気持ちを話せるようにしておくことも大切です。
妊娠中のケアレスミスにもちゃんと理由があるんだと前向きに捉え、元気な赤ちゃんに会える日を楽しみに待ちましょう。
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