食事で改善?!秋冬時期のブーツのニオイ対策
毎年悩む?!ブーツのニオイの原因とその発生メカニズム
秋冬の寒い季節に活躍するブーツ。
身体が冷えやすい女性にとっては、防寒グッズとしてもファッションアイテムとしても欠かせないマストアイテムでもありますが、足元や足先を暖かく保ってくれる反面、
ブーツのニオイ、気になりますよね・・・
お座敷のレストランや友人宅へお邪魔する時など、靴を脱ぐ場面は幾多もありますが
自分の足臭うかも・・・
周りの人に気づかれたらどうしよう
など、ちょっとした場面でも緊張してしまいます。
テレビなどでも「足が臭い」ことをネタにすることは珍しくなく、男女問わず足のニオイは一般化している側面もありますが、実際自分の足が臭いとなると・・・かなりショックですよね。
毎日ちゃんと洗っているのになぜ足が臭くなってしまうの?
と思われる方も少なくないと思います。
皆さんもご存知のとおり、特にブーツは保温性を高める一方で、通気性が悪く蒸れやすいのも事実。ブーツのニオイの主な原因は、
足の汗による雑菌の増加
が原因であることはご想像のとおりです。
例えば、洗濯物も部屋干しだと嫌なニオイがついてしまうのと同様、湿度の高い湿った状態が続くと、皮膚やブーツについている雑菌が増殖して嫌なニオイを発生させます。特に、
足の裏は体の中でも汗をかきやすい部位
であり、さらにブーツといった通気性の悪い密閉空間という環境下においては、誰しも雑菌が繁殖してニオイが発生しやすくなります。過去記事「▼臭う汗・臭わない汗?夏だからこそ気をつけたい汗と体臭ケア」でもお伝えしているように、
汗自体は臭いを発するものではありません
汗に含まれる皮脂が酸化し、そこに繁殖する雑菌が嫌なニオイの原因となりますので、ブーツのニオイ対策の基本は
1、いかに発汗を抑えるか?
2、ブーツ内の湿度を適度に保つ
3、使用後は徹底的に乾燥させる
という点がポイントとなることは言うまでもありません。
今回のテーマでは、1の「いかに発汗を抑えるか?」という点にフォーカスし、メンタル面からの発汗を抑えるための心がけや、食事の面から心がけたいブーツのニオイ対策などをご紹介していきます。
せっかく購入したお気に入りの高価なブーツを嫌なニオイでダメにしないためにも、使用後の乾燥などの物理的な対策と合わせ、日常生活や食生活を見直してみるようにしましょう。
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ニオイの原因は汗だけに留まらない?足蹠多汗やメンタル的な要因も
上記のように、ブーツの嫌なニオイを抑えるためにはブーツ内を乾燥させて雑菌を発生を防ぐことが重要です。そのためには、ブーツ内を多湿にさせる汗の発生を抑えることができれば良いのですが、汗の発生においては個人差はもちろんのこと、
病気の要因やメンタル面の要素もおおいに関係してくる
部分ではありますので、そう簡単なお話ではありません。
特に、手に汗をかきやすい体質の方は手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)と呼び、同時に足の裏にも汗をかきやすい足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)を合併している場合が多い傾向にありますので、足のムレでお悩みの方も多いのも実情です。
≪足蹠多汗症とは?≫
足蹠多汗症とは、足の裏で発汗が増加する病気で、多くの場合で手の多汗症も合併することから、総称して手足多汗症とも呼ばれます。足蹠多汗症のはっきりとした原因は明らかになっていませんが、自律神経が関係していると言われています。
幼少期~思春期頃に発症することが多く、成人でも緊張したりすると大量の汗をかきやすくなります。また、足の裏への刺激によって出やすくなる傾向にあり、健康サンダルのような履物は汗が出やすくなるため、足に痛みを感じるようなヒールの高いブーツなどは、特に足に汗をかきやすくなる傾向にあります。
その他にも、メンタル面でのニオイの原因に身体の疲労が挙げられます。
特に身体が疲れている時に経験されたことがあるかもしれませんが、俗に言う疲労臭というもので、足のニオイの原因となります。
≪疲労臭≫
・疲れやストレスがたまっている
・緊張しやすい体質
・食生活が乱れている など
疲労臭とは言葉の通り、身体の疲れによって腎臓や肝臓などの働きが弱まり、体内で分解されるはずのアンモニアが汗などによって体外に出ることでニオイを発生させます。また、「疲れて足が熱を持っている」といった状況や、「緊張で脇汗をかいている」という状況も
疲労臭が出やすい状態
であり、家では足に汗をかくことはないのに仕事に行くと汗をかく、という症状はまさにメンタル面での要因が影響していると言えるでしょう。現実的に発汗のコントロールは難しいのですが、仕事での重要なプレゼンや商談時など、
精神的にプレッシャーの掛かるような時にはブーツを履かない
ようにしたり、足に疲労を溜めないためにも、しっかりと水分補給をしながらマッサージをしたりと、リラックスできるような環境を作ることを心がけると良いでしょう。
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イヤな足汗を減らすメンタルコントロールと食生活の見直し
このように、足のニオイの原因を主にみてきましたが、多少なりとも当てはまる方が多かったのではないかと思います。個人差はあれど、ブーツのムレは避けられないもの。ここでは、そんなムレから発せられる嫌なニオイを抑えるための日常ケアをいくつかご紹介していきます。
まずは足汗を減らすためのメンタル面での心がけについてです。
1、しっかりと良質な睡眠を取る
2、趣味などで心をフレッシュさせる
3、適度な運動でストレスを発散させる
4、過度な緊張を避ける
足汗は、運動時に発汗する温熱性発汗とは異なり、
緊張などのメンタル面に左右される精神性発汗
に分類させるため、普段から疲れをしっかり取って体調を整え、ストレスをためないことが大切です。ストレスの感じ方や発散方法については個人差が大きい部分ではありますが、旅行やショッピング、運動など自分に合ったストレス発散方法を見つけるようにしましょう。
緊張やストレスにおいては、人に気を使いすぎる人や生真面目な人ほどプレッシャーを感じやすい傾向にあります。性格的な部分は改善が難しい部分ではありますが、緊張する場面では、ガムを噛んだり、ココアを飲んだり、チョコレートを食べたりするのも効果的です。
続いて、日常生活におけるブーツのニオイ対策についてです。
1、食生活を改善する
2、脂っこい食事を控える
3、足の清潔に保つ
4、連日同じブーツを履かない
5、消臭吸汗タイプのストッキングを履く
食生活の改善、強いては生活習慣の改善においては言うまでもありませんが、バランスのとれた食事によって、体内環境が改善されて疲労臭を抑えることにつながります。また、肥満やメタボ対策にもつながりますので、一日三食はもちろんのこと、
刺激の強い食べ物や脂っこい食べ物を控える
ことで足汗の量や疲労臭いを抑えることを心がけると良いでしょう。
その他、身体の外部の対策となりますが、常に足を綺麗に洗って清潔に保ち、ブーツを履く際には、足裏の臭い対策デオドラントなどを活用するようにしましょう。靴下やストッキングの上から使えるスプレータイプは出先での活用に便利。また、ちょっと靴を脱いで足用汗拭きシートで拭くのも良いですね。
この他にも、毎日違う靴を履いてブーツを乾燥させたり、緑茶成分を含む消臭効果が期待できる消臭・吸汗タイプのストッキングを履いたりと、手軽にできるブーツのニオイ対策はたくさんあります。
もしかしたら臭うかも?と思うほど足汗の量が増えて
ますますニオイが増してしまうと思ってしまうのが精神性発汗の厄介なところ。
しっかりと対策を取っておけば、そうしたプレッシャーも軽減され、それがストレスになることも回避できるはずです。食生活や生活環境の見直しなど、今すぐできる日々のケアを少しずつ始め、人前でも堂々とブーツが脱げるような強いメンタルを作りましょう!