一番寝れない年代は40代?ストレスと睡眠時間の関連性
意外と知られていないストレスから来る不眠症
家事や仕事で時間に追われたり、っ上司・部下といった職場での人間関係など、現代社会においては、日々プレッシャーやストレスを感じながら生活を送ることが当たり前となりつつあります。
肉体的にはさほど疲れを感じなくとも、
精神的にはクタクタ・・・
帰宅後も何もする気が起きず、すぐに寝てしまうという方も決して珍しくありません。
基本的に睡眠は脳の疲労を回復させるためのものであり、しっかりと睡眠を取れば、翌日には疲労感もリセットされ、1日の活力を回復させる訳ですが、何らかの原因で十分な睡眠が取れない不眠の状態に陥ると
・ボーっとして頭が働かない
・体全体に倦怠感が残る
・日中の活動中に眠気が続く
といった具合に、仕事でのミスが増えたり、転んでケガをしてしまったりと、社会活動に支障を来してしまう恐れもあります。しっかりと睡眠を取ることの重要性については、改めて言うまでもありません。
ただ、ひと言で「不眠」といってもその状態は様々で、個人差も大きい部分ではありますが、不眠の代表的な症状として以下のような状態が挙げられ
・なかなか寝付けない
・途中で何度も目が覚める
・朝早く目が覚めてしまう
・しっかり寝たのに熟睡感がない
・いびきが大きくなった
・寝言が増えた
いずれにせよ、上記でご紹介したように日常生活に支障を来してしまうことも珍しくありません。
不眠においては、様々な要因がありますが、
なかでも原因として多いのがストレス
そのほかにも、睡眠時に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群や、俗に言う時差ボケといった概日リズム睡眠障害などがありますが、日常的な不眠においてはストレスが原因であることが大半です。
今回は、このストレスと睡眠時間の関連性にフォーカスし、ストレス社会とも言える現代社会において、そのストレスを取り除くための方法や、質の良い睡眠を取るための対策についてご紹介していきます。
明日は大事な会議でプレゼンが・・・
って思うだけで眠れなくなりそうですが、その大事な会議でのプレゼンを失敗させないためにも、しっかりと眠れるような安眠テクニックを身につけましょう。
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40代以降は更年期による体質変化が原因かも?
不眠においては、5人に1人は何らかの睡眠障害を持っていると言われておりますが、相対的に睡眠時間が短くなってきている現代社会においては、あまり
不眠という自覚がない
方も少なくありません。
上記でご紹介したように、眠りたいのに寝つきが悪かったり、夜中に何度も目が覚めてしまうという状態は、何らかの睡眠障害が起きている可能性があります。そして、日中に眠くなって昼寝などをしてしまうと、夜寝れなくなるといった非効率な状態に陥ってしまいます。
人間誰しも、多かれ少なかれ悩み事や心配事はあるものですが、言うまでもなく全員が不眠になる訳ではありません。まずは、上手にそのストレスの元になっている心配事などを取り除くこと、そして
不眠状態であることをあまり意識しすぎない
ということも大切です。
早く眠らなきゃと思うほど焦りを感じてしまったり、不安を募らせるほど緊張感が高まり、余計眠れなくなってしまいます。不眠などの睡眠障害は、メンタル的な要素が非常に強いため、性格的な部分にも因りますが、あまり自分を追い込むような発想をしないよう心掛けましょう。
また、不眠の要因は上記のようなストレス以外にも、特に40代以降に多くみられる
更年期を境とした不眠
も挙げられます。
意外と知られていない要因のひとつであり、医学的にも明確にわかっていない部分も多いようですが、過去記事「▼睡眠は時間よりも質が重要と言われる要因は?」でもご紹介したように、睡眠の質を左右するホルモンである
メラトニンとコルチゾールのバランス変化
そして
女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの減少
なども影響していると言われており、特に閉経後の女性にが顕著に表れる傾向にあります。
男性においても加齢に伴い不眠気味となり、朝の起床時間が早くなったり、夜に何度も目が覚めたりする傾向にありますが、何らかの病気である可能性もあるため、状況が改善しないようであれば、「不眠が原因」で片付けず専門医に相談するようにしましょう。
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適度な運動による肉体的な疲労で入眠を促そう!
世間一般的には、理想の睡眠時間は1日6時間という認識がありますが、4時間でもしっかりと熟睡できてスッキリとした目覚めを得られる人もいれば、6時間の睡眠を取っても倦怠感が取れない人もいます。
もちろん、その日の体調によっても変化する部分でもあり、
睡眠は時間以上に質が重要
ということは、過去記事でもご紹介したとおりです。
特に40代以降になると、社会人においてはそれなりにストレスの増えるポジションとなり、主婦においても子供の扱いが難しくなる年頃、そして進学や入試といったプレッシャーの掛かるイベントを迎えるため、
男女ともに過度なストレスとの共存
が求められるようになります。
人間は、ストレスを強く感じるとアドレナリンを分泌し、興奮状態になることは皆さんもご存じのとおりですが、ストレス解消のつもりでお酒などを飲むと夜中に目が覚めやすくなったり、コーヒーやお茶などに含まれるカフェインの覚醒作用、タバコに含まれるニコチンの興奮作用など、
ストレス解消のつもりが逆効果になっている
場合がある点も見逃せない部分です。
そこでオススメしたいストレス解消法が、軽い疲労感を伴う適度な有酸素運動です。
キツめのジョギングなどは逆にストレスを感じてしまいますので、適度に汗をかく程度の軽めのジョギングか、多少疲労感を覚える程度のウォーキング、水泳などがオススメ。
メンタル面での疲労感と、フィジカル面の疲労感のバランスが取れ、体が入眠に適した状態になりやすくなります。もちろん、布団に入る直前に体を動かすのではなく、運動後にしっかりと湯船に浸かってリラックスし、
リラックスの神経である副交感神経の働きを高める
ことも意識しましょう。
ただし、何事も意識しすぎるのは禁物。
適度な運動や不眠対策に強い義務感を持つのではなく、自分で無理なくできる範囲のことを中長期的に取り組むことが、何より大切であることを覚えておきましょう。