頭痛・肩こり・ストレス~疲れ目症状を解消するアイケアの重要性
辛い頭痛や肩こり~実は疲れ目や眼精疲労が原因かも?
年齢問わず日本人の多くが経験する肩こりや頭痛。
一時的な症状で済んでしまう場合もあれば、慢性的な肩こりや頭痛に悩まされている人も少なくありませんが、さしあたり日常生活に支障を来たさないことも多いことから、辛くても我慢してしまい、
症状の原因究明や改善を後回しにしてしまう傾向
にあるのではないでしょうか?
肩こりと頭痛を一緒くたにしてしまうのもナンセンスではありますが、肩こりの原因は主に「首から肩にかけての筋肉の緊張によって起こる血行不良」であり、頭痛も同様のことが言えます。もちろん、頭痛においては血行不良だけが要因ではなく病的要因の可能性もありますが、近年増加傾向にあるのが
・眼精疲労を要因とした頭痛
・ストレスや緊張など神経的要因の頭痛
で、現代社会におけるデスクワークや時間に追われる日々を過ごすストレスなどが原因で、肩こりや頭痛を引き起こすことも珍しくないのです。特に近年では、スマートフォンを見ない日はないといっても過言ではなく、普段仕事をしている方であれば、
・通勤中は常に下を向きながらスマホを見続ける
・仕事ではパソコンと睨めっこしながら長時間のVDT作業
・運動不足や不規則な生活習慣
これでは、疲れ目はや肩こりはもちろんのこと、眼精疲労から来る頭痛のリスクも高くて当然かもしれません。得てしてこうした悩みを抱えている人の多くは、頭痛がするから鎮痛剤を飲んだり、肩こりが酷いからマッサージに行ったりと、
その場しのぎ的な対応でごまかしている
傾向にあるのも事実。
肩こりや頭痛と言えど体の変調であることには変わりませんので、やはり場当たり的な対応より、根本の原因究明と改善が必要であることは言うまでもありません。
そこで今回は、そんな目を酷使することによる
慢性的な肩こりや頭痛を解消すべくアイケアの重要性
についてフォーカスし、誰でもできる目の休息とメンテナンスの方法についてご紹介していきます。筋肉を酷使すれば筋肉痛になるのと同様、目の周りの筋肉も酷使すれば様々な弊害が出る可能性があることを再認識し、
目をいたわる生活習慣
を心がけることで頭痛や肩こりの症状を軽減できるかもしれません。
そんなアイケア習慣の重要性を詳しく見ていきましょう!
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どうして目の疲労が肩こりや頭痛を引き起こすの?
目を酷使せざるを得ない状況は日常的によくあることです。
ましてや、近年の仕事においてパソコンはなくてはならない存在。長時間パソコンのモニターを見続けることが日常茶飯事であり、それに比例して目を酷使していることに多くの方が認識していないというのが実情です。
そもそも疲れ目とは、目を長時間酷使することで、充血したりショボショボ(シバシバ)したりすることを指し、睡眠を取ったり休息することによって症状が改善される一過性のものであるのに対して、眼精疲労は
目だけでなく肩こりや頭痛などが継続的に起こる症状
つまり、「疲れ目がさらに悪化することで眼精疲労を引き起こす」という形になります。もちろん、自身の肩こりや頭痛が必ずしも眼精疲労が原因だとは限りませんので、医師や専門医の診断が必要であることは言うまでもありませんが、冒頭でもお伝えしたように頭痛や肩こりは
首から肩にかけての筋肉の緊張によって起こる血行不良
が主な原因となりますので、その筋肉の緊張をほぐしてあげることが重要です。
でも、そこで疑問として浮かび上がるのが
眼精疲労と肩こりの因果関係
についてです。
目を酷使すると眼精疲労になることは分かりましたが、ではなぜ眼精疲労になると肩こりや頭痛を発症しやすくなるのでしょうか?
たしかに、同じ姿勢でスマホやパソコンを操作してたら、目を酷使するのと同時に筋肉が凝り固まってしまうことは理解できるのですが、それはあくまで「同じ姿勢で動かないからじゃないの?」と思われる方も多いかもしれません。
これは、定義こそ明確化されている訳ではありませんが、
ストレスと自律神経の乱れが影響している
と考えられています。
身近な例を挙げますと、物が見えにくいと目を細めたり、視界のピントを合わせようと目の筋肉が活発に働きます。当然目が疲れやすくなるのですが、それと同時に
物が見えないことに対するストレス
も蓄積されていき、そうした状況が日常的に起こりやすくなります。
目の疲れと比例してストレスも蓄積されていくことで自律神経が乱れ、肩や首、背中の筋肉が緊張して血行が悪化するというメカニズムです。つまり目を酷使するだけでなく
物が見えにくいことも肩こりや頭痛の原因
になるという点を覚えておく必要があります。
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目を酷使する時代だからこそアイケアの重要性を再認識しよう!
頭痛や肩こりはその場しのぎ的な対処ではなく、根本原因を解消することが重要であることは先述したとおりです。緊張を柔らげて目に休息を与えることが肝要でありますが、それと同時に目にストレスを与えない環境を作ることも大切です。
過去記事「▼疲れ目?かすみ目?状態別に正しいアイケアを知ろう!」でもご紹介しているように、「目をいたわる」と聞くと、点眼薬やホットアイマスクといったアイケアグッズをイメージされると思います。ただし、上述のとおり疲れ目と眼精疲労では
既に症状の段階が異なる
ため、ひとえにアイケアと言っても根本的な解消にならない場合も少なくありません。
例えば、
1、長時間のデスクワークなどによる目の疲労や一過性の肩こり
→目薬・点眼薬・睡眠など目を休めることを重視する
→ホットアイマスクや入浴など緊張を和らげることを重視する
2、ストレスなどによる眼精疲労
→眼鏡やコンタクトの度が合っていない可能性を疑う
→運動習慣・生活習慣を見直してストレスを解消する など
といったように、眼精疲労まで進行してしまうと、一時的な目の休息やアイケアグッズだけでは症状が解消できない場合もあるのです。
特に中高年以降になると、老眼が進行することで近くのものが見えにくくなることは誰にも避けられません。そう、まさに「スマホ画面が見えにくくなる」ことで、嫌でも目が酷使されることになるだけでなく、
画面が見えにくいことが知らず知らずにストレスになり
肩こりや頭痛の原因となるということを認識しておく必要があります。
アイケアとは単にアイケアグッズを使ってメンテナンスすることだけではなく、疲れ目や眼精疲労の原因となる
目に掛かるストレスを軽減させる
こともアイケアの一環となりますので、物が見えにくいのに眼鏡やコンタクトを拒んだり、ドライアイや白内障といった目の病気においても眼精疲労の原因、すなわち「頭痛や肩こりを引き起こす要因になりうる」ということを再認識して、早めに専門医の診断を受けることを心がける必要があります。
いかがでしたでしょうか?
もしかすると、あなたの慢性的な肩こりや頭痛の原因が、目の酷使や物の見えにくさにあるかもしれませんので、一度生活環境そのものを見直して根本原因を探ってみてはいかがでしょうか?
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