身体にも心にも美味しい、秋の夜長のココアの魅力
実は栄養価が高い?!冬の定番飲料「ココア」の魅力
寒い季節になると、自然と飲みたくなる冬の定番飲料「ココア」。
身体が温まることはもちろん、カカオの甘い香りと濃厚な味わいは、
・気持ち的にホッと落ち着く
・精神的に癒やされる
・空腹感を紛らせる
といったように、リラックスしたい時や仕事の休憩中などに飲むことが多いかもしれません。
そんな国民的な飲料でもあるココアですが、その原料となる「カカオ豆」はチョコレートの原料でもあるため、多くの方は「カカオ豆」自体の存在はご存じではないかと思います。
ココアやチョコレーの製造においては、原材料となるカカオ豆を発酵・乾燥・粉砕・除皮し、焙煎後にすり潰してカカオマスという状態に加工します。そのカカオマスから脂肪分(ココアバター)の一部を取り除き粉砕したものが「ココア」、カカオマスにココアバターを加え固めたものが「チョコレート」となるのです。
ココアもチョコレートも甘くて太る
というようなイメージが一般的には台頭していますが、それは市販のココアやチョコレートの製造工程のなかで砂糖が多く加えられるからなのです。実際にカカオ分100%のカカオマスチョコレートはとても苦みの強く、あまり口にすることもないため馴染みはありませんが、古くから「良薬は口に苦し」と言われるように、このカカオマスには
ポリフェノールや食物繊維・ミネラルが豊富に含まれている
ため、古くはマヤ文明の頃から、カカオと薬草と混ぜあわせ健康秘薬として飲まれてきたとされています。カカオの木の学名は「テオブロマ・カカオ(Theobroma cacao)」といい、ギリシャ語の「神 (theos)」 と「食べ物 (broma)」を合わせた「神の食べ物」という意味があるそうですね。
このように、いにしえの時代から飲まれていたココアは
・身体を温める代謝アップ効果
・豊富な食物繊維の整腸効果
・カカオポリフェノールによる美容効果
といった作用が期待できるのです。
そこで今回は、この国民的な冬の飲料とも言える「ココア」の栄養成分と日常的に摂取するためのオススメのココアレシピをご紹介。ココアなら、コンビニやスーパーなどで手軽に購入できるので日々の習慣として取り入れることも簡単です。特にこれからの寒い季節にはもってこいの飲料習慣であると言えるでしょう。
甘いだけじゃない!
本日は、ココアの豊富な栄養成分と数々の魅力について見ていきましょう!
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冷え性や免疫アップにも!ココアに含まれる栄養素とその効果
濃厚な甘い香りが特徴のココアは、カカオポリフェノールやテオブロミン、カルシウムや鉄などのミネラル、食物繊維などが豊富に含まれている栄養価の高い食材です。抗酸化効果があるポリフェノールや骨や歯の構成成分であるカルシウムなどは、他の食品でも馴染みの深い栄養素ではありますが、
テオブロミンなどのココアにしか含まれない栄養素
※一部のお茶などに微量含まれます
については、ほとんど知識がないのが実情。
この章では、ココアに含まれる主要栄養成分とその効果といった基本的な部分をしっかりと理解するようにしましょう。
1、カカオポリフェノール
ポリフェノール(抗酸化物質)であり、活性酸素そのものを取り除く物質。
《効果・働き》
・血圧低下
・動脈硬化予防
・抗酸化効果 など
2、食物繊維
便通改善に効果的な根菜類に多く含まれる栄養素。低カロリーで生活習慣病予防にも効果的。
《効果・働き》
・腸内環境の改善
・食後血糖値の上昇抑制
・生活習慣病予防 など
3、テオブロミン
食品のなかではココアでしか摂取できない栄養素。脳内物質のひとつセロトニンに働きかけて、食欲を抑える効果も!
《効果・働き》
・血行促進
・利尿作用
・脳の活性化
・脂肪を身体に蓄積させない など
4、リグニン
不溶性食物繊維のひとつで、腸内環境の改善のほか、腸内の抗菌作用による大腸がん予防などの効果も。
《効果・働き》
・動脈硬化予防
・便通改善
・コレステロールの減少 など
これらのように、他の野菜類ではなかなか摂取しにくい栄養成分が多く含まれているココア。
ココアに含まれる栄養成分は、毎日積極的に摂りたいところではありますが、市販のココアはやはり砂糖が多く含まれ、
相対的にカロリーが高い傾向にあるのも事実
スーパーやコンビニなどで手軽に買えるココアの多くは、飲みやすいよう砂糖や添加物などが含まれた商品が多いので、健康維持や上記成分の摂取を意識するなら、砂糖類が加えられていないな純ココア(ピュアココア)を飲むようにすると良いでしょう。
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ココアの栄養を日常的に摂る飲み方・レシピ
これまで、日本の国民的飲料である「ココア」の栄養成分や効果についてご紹介してきましたが、せっかくココアを飲むなら、
美味しくヘルシー・かつ健康的に飲みたい!
というのが本音。仮に栄養成分が豊富でも、そのぶんカロリーが高いなら習慣化するのもためらってしまうもの。ここでは、そんな悩みを解消すべく、ココアに含まれる栄養成分の効果的な摂り方とオススメレシピをご紹介いたします。
一般的に甘いココアは、おやつの時間などに飲む方が多いと思いますが、おやつタイムに限定せず、例えば寝起きの空腹時に飲むことで腸が刺激され、排便促進や便通改善に効果的であったり、疲れた日の夜などに飲むと、リラックス効果が高まって睡眠の質が向上するといったサポート効果も期待できます。
※ただし就寝前なので虫歯に気をつけてください!
なお、上記でもご紹介したように市販のココアは大きく分けて
・純(ピュア)ココア(カカオ100%の粉末)
・調整ココア(純ココアに砂糖や添加物を加えた粉末)\strong>
の2種類あります。
調整ココアはそれ自体に味付けされているため、独自のレシピアレンジに少々不向きな部分がありますので、これからご紹介するオススメレシピを試すなら、純ココアをベースに多少の砂糖を加えたりして味を調整するようにすると良いでしょう。
《身体にやさしいココアレシピ3選》
【生姜ココア】
身体の冷えに効果的な生姜とホットココアの意外な組み合わせ!
ホットココアにすりおろした生姜を入れるだけの簡単レシピ。ホットココアは牛乳でも豆乳でもお湯でも構いません。また、生姜は生ではなく市販のチューブ状のものでも構いません。簡単に作れるので、毎朝はもちろん就寝前に飲むのも効果的です。
【バナナココアドリンク】
朝食のバナナをアレンジしてみませんか。食物繊維がたっぷりのバナナとココアと牛乳をミキサーにかけるだけで作れる簡単バナナアレンジ。オススメは糖度の高い完熟バナナを使うこと。完熟バナナがない場合には、ハチミツをプラスすると良いでしょう。
【ココアスプレッド】
バターココア、ハチミツ、砂糖を混ぜ合わせるだけの簡単レシピ。トーストやパンケーキにのせて食べたい、生チョコのようなぽってりとした食感のココアスプレッド。冷やすとココアの濃厚な味わいを楽しめます。
いかがでしたでしょうか?
「ただ甘いだけの飲み物」といったイメージから、栄養成分豊富な健康ドリンクといったポジティブなイメージに変わったかもしれませんね。
これを機に、秋の夜長には身体も心も温まるココアをぜひ取り入れてみてください。
ホットココアにして飲むだけでなく、シリアルやヨーグルトにココアをかけたり、ココア入りの焼き菓子を作ってみたりとココア生活を楽しんでみましょう。
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