免疫細胞を元気に保つ食生活と生活習慣
体を守る免疫細胞とその働きを知ろう!
人の身体には、外部からの細菌やウイルスなどから身を守る免疫細胞があることは、皆さんも良くご存じかと思います。
最近、寝不足ぎみで免疫落ちてるから風邪に気をつけよう
などと言われることが多いように、免疫については多くの方がある程度の認識は持っていると思いますが、実際にどのような細胞が、具体的にどのような働きをしているか?までを理解している人は、意外と少ないのかもしれません。
ここで、免疫細胞について簡単にご紹介しておきます。
免疫細胞とは、大気中などから体内に侵入する細菌やウィルスなどに対して、それらに対抗する「抗体」を作り、身体を健康な状態に保ってくれる役割を果たしています。外部からの細菌やウィルスの浸入は日常的に起こっておりますが、体内の免疫細胞が常に抗体を作り出してウィルスと戦って死滅させてくれているので、人はそう簡単に病気に掛からないのです。
免疫細胞には、樹状細胞やマクロファージと言われる白血球の一部や、リンパ球の一種であるT細胞やB細胞などがあり、骨髄や心臓の真上にある胸腺という臓器などで作られています。これら免疫細胞が、常に体内をパトロールして連携しあって外部からの異物やウィルスと戦い、健康な身体を維持してくれるのです。
免疫力の増減によって、身体の健康が左右されるという単純なものではありませんが、
免疫の働きによって健康な身体を維持する
と言っても過言ではありませんので、日常的に風邪などをひきにくい身体を作ったり、何らかの感染症に掛かりにくい身体を作るためにも、免疫細胞の働きを活発化させることはとても大切なことなのです。
免疫力の低下原因とそのリスク
免疫とは、その字のとおり「病を免れる」という意味合いになりますので、免疫力は常に高い状態を維持できることが理想です。冒頭でもお伝えしたように、日常生活のなかで、
・過度の疲労やストレス
・睡眠不足や不規則な生活
・喫煙や深酒
・栄養バランスの偏り
・運動不足 など
の身体に負担になるような状態は、免疫力の低下を招く原因となります。
すでにお気づきかもしれませんが、これら原因は
糖尿病や高血圧症などの生活習慣病
と同じような要因であり、現代社会における生活習慣が原因で、免疫力の低下が顕著になりつつあります。
また、免疫も身体の機能の一部ですので、
加齢も免疫力低下の原因のひとつ
毎冬話題になるインフルエンザなどの感染症も、免疫力の低い高齢者ほど感染しやすい傾向にあります。もちろん、誰しも加齢による免疫低下は避けられませんので、免疫力を維持するためにも、
加齢以外の免疫低下をいかに減らすことができるか
が重要であることは言うまでもありません。
免疫力の低下が招く健康リスクは、上述のようにインフルエンザなどの感染症に掛かるリスクが高まることのほか、外部からの細菌やウィルスに対抗する働きが弱っていることから、食中毒やガンなどのリスクも相対的に高まります。
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免疫細胞働きを活発化させ免疫力を高めよう
免疫力の低下要因については、上記のような生活習慣に関わる部分もあれば、
・ホルモンバランスの乱れ
・冷えなどにより血行不良
・激しい運動を伴うアスリート
といった要因もありますので、特に女性や妊婦の方においては、日常的に免疫力が低下ぎみの傾向にあります。加齢はもちろん、仕事や受験などによるストレスや冷え性などは、なかなか改善しにくいのも事実。免疫力が低下する要因を抑えつつ
免疫力を高める生活習慣や食事
を心掛けるほうが、すぐに実践できるでしょう。
言うまでなく、バランスの取れた食事を朝・昼・晩規則正しく続けること。そして適度な運動や、可能な限りストレスを抑えた日常生活、しっかりと睡眠時間を取るなど、健康を維持するための基本的な部分を心掛けることが重要です。
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食事の面においては、栄養バランスの取れた食事を続けることも困難な現代社会ではありますが、免疫力アップのための栄養素である
ビタミンA:粘膜を丈夫にして免疫力アップ
ビタミンC:白血球の働きを活発化
ビタミンE:血行促進による免疫細胞の巡りアップ
食物繊維:感染症などに対する抵抗力アップ
マグネシウム・亜鉛:免疫細胞自体の強化
などが挙げられます。
その他、ヨーグルトや納豆などの発酵食品、玄米や胚芽米などの全粒穀物、緑茶に含まれるカテキンなども代表的な免疫力アップ食材として知られていますので、比較的容易に普段の食生活に取り入れることができるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
特に乾燥する冬時期は、インフルエンザなどの感染症に掛かりやすい季節ですので、しっかりと自身の免疫力を高めて、病気知らずの健康的な身体を維持するようにしましょう。