家が片付かない・散らかりの原因は大人の発達障害が原因?!

性格的な問題だけではない「片付けられない症候群」

みなさんは「片付けられない症候群」というのを聞いたことがありますでしょうか?

読んで字のごとく、片付けられない症候群とは「物を片付けるのが苦手な人」を指した造語ではあり、正式な病名や病気などではありませんが、ここで言う「症候群」とは、性格的に”面倒くさがり”や”おっちょこちょい”で片づけが苦手という訳ではなく、ADHD(多動性症候群)といった注意欠陥・多動症が原因とした

大人の発達障害の一種

を指しています。
ADHDの主な症状としては

・片づけができない
・ケアレスミスが多い
・集中力が続かない
・物忘れが激しい
・衝動性な行動が多い
 など

といった傾向や症状が多く見られますが、ADHDやADDと呼ばれる発達障害は、病気ではなくあくまで症状の一つであり、またその症状にも個人差がおおいにあることから、性格的な部分で片付けられてしまったり、単なる注意不足で片付けられてしまうことも多々あります。

例えば

疲れている時は集中力に欠ける

ということは誰しも少なからずありますし、寝不足や深酒の次の日にはパフォーマンスが低下してしまうことは往々にありますので、仕事においてミスが多かったり集中できなかったりしてもADHDやADDなどを疑う機会は少ないと思いますが、当の本人からしてみれば

・なぜ片づけができないか分からない
・体調は万全なのにケアレスミスを起こしてしまう
・物事を論理的に考えることができない

といったように、自分ではコントロールできないのが特徴。
主に会社や職場でのミスや不注意の頻度が、他の人とくらべて目立ちやすくなり、繰り返し注意されたり怒られることによって、「自分はダメな人間だ・・・」などと、精神的に追い込まれてしまうことも珍しくありません。

今回は、そんな大人の発達障害であるADHDやADDにフォーカスし、部屋の片づけが苦手な人、職場でのケアレスミスが多い人、その他

メンタル的な乱れや不調から来る身体の変調

など、様々な観点でその影響を見ていきたいと思います。

ただし、片づけが苦手であったりミスや忘れが多かったとしても、必ずしもADHDやADDである訳ではありませんし、他の要因がある場合もありますので、自らで判断をせずに、必ず専門医への相談・受診が必須であることを認識しておきましょう。

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更年期やストレスによる自律神経の乱れなども要因に?

上記でご紹介したように、片付けが苦手であったり、ケアレスミスが多い注意欠陥の症状については、単に本人の注意不足や集中力不足ではなく、ADHDやADDの症状である可能性もあります。
ADHDやADDの方は

物事をロジック的に考えるのが苦手

という傾向があり、例えば部屋の片付けにおいても、その片付け方が分からなかったり、仕事でのミスが多いのも、作業を行なう前にその作業を順序立てるのが困難だったりすることで、

課題に取り掛かるのを避けてしまう傾向

があるのです。

過去記事「▼ワーキングママ必見!記憶力や思考力が低下するマミーブレインとは」でもご紹介しておりますが、産後ボケとも言われるように、身体の変化によってこうした症状が出てしまう場合もありますし、

更年期などの加齢によるホルモンバランスの変化

によっても記憶力や思考力の低下を招く場合もありますので、単に物忘れやミスが多いからと言って、ADHDなどの発達障害と決め付けてしまうのはナンセンス。また、仕事などでのミスを恐れ、身体がリラックスできないストレス状態が続くと、自律神経の乱れや身体の変調を来たすことにもつながりかねませんので、

自身を追い込まないような環境を作ること

そして、ご家族や職場などまわりの人におけるADHDに対する理解も必要になってくるのです。
例えば、お部屋の片付けや仕事においては、俗に言うマルチタスクな作業であり様々な思考が同時進行で進みます。

あれを片付けたらこっちに移動して、
それを処分して、あれを引き出しにしまう・・・

こうした思考を

システマチックに考えるのが苦手な傾向

にあるのがこのADHDの特徴のひとつで、こうした作業プロセスを組み立てることはもちろん、何をどこにしまったかも忘れやすい傾向にあります。

職場や勤務先においても、予定外の突発的な作業などにケアレスミスが生じやすい傾向にありますので、作業のルーティン化や突発的な作業においては、他の人が二重チェックを行うなどの体制を整えておくことで、本人も精神的にリラックスでき、自律神経の乱れや身体の不調の抑制につながるでしょう。

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周りの理解と専門医の診断が解決の糸口

ADHDのような大人の発達障害においては、冒頭でも触れましたように人それぞれ個人差が大きく、その判断においては専門医の受診が必須です。仮に、職場でADHDが疑われるスタッフがいる場合でも、非常にデリケートな問題でもありますので、本人へ受診を促しつつも

作業に支障を来たさないような環境作り

も重要な要素となります。

もちろん、本人の改善努力も必要となりますので、過度なストレスにならない範囲で、納期や約束の時間など時間概念をしっかり認識したり、同じ作業を繰り返すことで動作をルーティン化させるなどの工夫も必要。

指示を出す上長側としても、

出来て当たり前などとと無理強いしない

ことが大切です。

本人としても、一生懸命やっているのにミスや忘れの原因が分からず苦しんでいることがほとんど。
また、ミスや叱責を恐れて萎縮してしまい、さらなるミスを誘発してしまう傾向もありますので、定期的に息抜きをしたり、おやつを食べたりと

リラックスできる時間を設ける

ことで、正常なメンタル状態を維持できるようになります。
もちろん、息抜きのたびに甘いお菓子やスナックを食べていたら、

別の健康リスクが増大してしまいますが・・・

大人の発達障害においては、その人と普段どおり話をしている限りではまったく判別できませんし、日常生活において支障を来たすほどの症状ではない人も多くおります。注意欠陥や集中力不足は、それはそれで悪影響もあるのですが、そのストレスから

自律神経の乱れや体調不良を引き起こす

ことも大きなデメリットとなりますので、ご自身でADHDなどの症状を自覚しているようであれば、あれこれ悩むより早めに専門医に受診し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。

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