その疲労は腸内環境のせい?腸内環境の悪化が招く疲労感や倦怠感の関係

その疲労は腸内環境のせい?腸内環境の悪化が招く疲労感や倦怠感の関係

抜けない疲労感は腸内に原因?!腸内環境の悪化と慢性疲労の関係性

中高年以降ともなると、特に何もしていなくても疲労感や倦怠感を覚えるもの。
朝、目が覚めても「なんだか疲れが取れていない」、日中活動時においても「疲れやすくなったな~」と思うことは、多くの中高年が感じる体の衰えのひとつと言えます。

疲れが十分に取れていないという要因では、睡眠の質の低下が一番に挙げられ、過去記事「▼寝不足だけじゃない!取れない疲れや慢性的なだるさの原因と対策」でも取り上げているように、日常生活におけるストレスや緊張といったメンタル的な要素も多いに関連している可能性がありますが、これ以外にも

疲労感や倦怠感は腸内環境の悪化も要因

のひとつであることは、あまりよく知られていません。
世の中的に「疲労は睡眠で回復する」という意識が強いなかで、睡眠を取っても疲れが取れないというのが中高年の悩み。良質な睡眠が取れていないという点も要因としてありますが、腸内環境の乱れ・悪化を要因をした疲労感・倦怠感においては

体にとって必要なエネルギーが十分に吸収できていない

という可能性があり、もちろん睡眠による回復の阻害要因になっている恐れがあります。
こうした状態を「腸疲労」と呼んだりもしますが、腸は食べ物を消化し、必要な栄養を吸収したのちに便として排泄するだけでなく、

疲労回復やビタミン類の合成なども行っており

腸内環境の悪化による腸不調は、当然疲れやすくなったり、肥満になりやすくなったりと様々な悪影響を及ぼします。具体的な役割を再確認すると、小腸で食べ物を消化し、炭水化物やタンパク質、脂肪などの栄養素を吸収、大腸で残りの消化物を便として肛門まで運ぶほか、食物繊維を分解してビタミンなどを生成する役割をになっています。

腸内環境の悪化と聞くと、何かと便秘や下痢などの「便通の調子」をイメージしがちで、便秘においては多くの女性が悩む体の不調のひとつ。もちろん便通に伴う大腸の働きも重要ですが、

栄養の吸収を担う小腸もまた非常に重要な消化器官

ではありますので、腸内環境の悪化による体の不調は便通だけに留まらないという点を理解する必要があります。

今回の記事では、そんなあ腸内環境の悪化が招く疲労感や倦怠感についてフォーカスし、腸内環境の悪化が疲れやすさにつながるメカニズムと体への影響、そして腸内環境を悪化させないための食生活や日常生活への心がけについてご紹介していきます。なお、腸は「第二の脳」とも言われ、

脳に次いで多くの神経細胞が集中する体の司令塔

ではありますので、メンタル不調が腸の不調を招き、さらに腸の不調が脳にも影響を及ぼす、こうしたプロセスが疲労感や倦怠感の原因となっている可能性がありますので、その点も含めて腸内環境の改善について向き合っていきましょう。

生命を維持するための食事~体内への栄養摂取を担う腸の働きを再認識

体内への栄養摂取を担う腸の働きを再認識

冒頭でもお伝えしたように、腸とは「小腸および大腸」を指し、小腸の主な働きが栄養吸収、大腸が水分吸収と便の生成となります。巷で言われる腸内環境とは、主に大腸側の腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)を指すことが多く、これを腸内フローラと呼ぶことは「▼よく聞く乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の働きの違いについて」でもご紹介しているとおりです。

中高年における疲労感・倦怠感の原因のひとつが、腸内環境の悪化による

小腸での栄養吸収不良

ですが、食物中の栄養素が十分に吸収されずに起こる病気としては「吸収不良症候群」という疾病があり、食べ物の消化に関わる胃や小腸以外にも、肝臓や十二指腸などの消化器官に何かしらの障害が起きた時に発症します。吸収不良症候群の症状においては、倦怠感以外にも下痢や貧血、軟便などが挙げられ、各消化器官の疾病の可能性や腸内細菌の異常などが要因として考えられますので、言うまでもなく早めに専門医の診断が必要となります。

話は戻りますが、腸内環境の良し悪しでよく言われるのが善玉菌・悪玉菌・日和見菌の比率バランスで、2:1:7の割合が理想と言われていることはご承知のとおり。これは主に排便を司る大腸のお話となりますが、実は大腸ほどではありませんが、

小腸にも善玉菌・悪玉菌は存在しており

例えば乳酸菌は小腸で多くみられますし、ブドウ球菌やウェルシュ菌といった悪玉菌も、大腸ほどではありませんが小腸にも存在する細菌です。当然、悪玉菌が増えれば小腸の本来の働きが低下してしまうことになりますが、小腸で悪玉菌が増加する主な原因は

・肉類中心の脂質の多い食事
・生活習慣の乱れやそれに伴う便秘
・ストレスによる自律神経の乱れ
・加齢および慢性的な睡眠不足
・アルコールの過剰摂取
 など

が挙げられるため、大腸と同様に食生活や生活習慣の見直しが必要となります。

本来、小腸は大腸ほどに細菌の数は多くありませんが、小腸で悪玉菌が増えることにより

・悪玉菌が作る有害物質により腸が炎症を起こす
・栄養の吸収を阻害してエネルギー不足になる
・脳の神経伝達物質に影響を及ぼし集中力や記憶力の低下を招く
・倦怠感や疲労感が慢性化しやすくなる

こうした状態を小腸内細菌増殖症(SIBO)と呼び、体全体でみると病気が少ない小腸のなかでも注目されている疾病のひとつに挙げられます。

しっかりと睡眠を取っているのに疲労感が抜けない、活動中における集中力が散漫であるといった場合には、食事はちゃんと取っているのに体重が減る、といった場合には小腸において腸内細菌が異常発生している可能性もありますので、早めに専門医の診断を受けるようにしましょう。

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腸内環境の悪化は、肉中心の食生活であったり、甘いものを習慣的に食べたり、睡眠不足などの乱れた生活習慣などが主な原因となります。また、強いストレスや緊張したりすると下痢をする方がいらっしゃるように、脳と腸は

脳腸相関という密接な関係で相互に影響を与え合う

ため、睡眠不足や睡眠の質の低下などにより▼脳疲労が起きると、腸内環境が悪化しやすくなり、逆に腸内環境が悪化することによっても、脳の働きが低下して集中力や活力が低下してメンタル不調を来したり、慢性的な疲労感に見舞われたりすることになります。

なお、「腸は第二の脳」という点を冒頭で軽く触れましたが、これは腸が体のなかで唯一、

脳からの指令がなくても自律的に活動できる器官

であるからで、冷静に考えると脳からの指令がなくでも器官を動かすことができるという点はすごい事ではありますが、腸は独自の神経ネットワークと免疫システムを持っていることから、自発的にせん動運動や消化液の分泌などをコントロールしています。

分かりやすく言うと「上半身を脳がコントロールして、下半身を腸がコントロールしている」とまで言ってしまうと語弊がありますが、

腸と脳は神経伝達物質などを介して互いに情報交換

を行っていることから、腸内環境の悪化は疲労感や倦怠感、便秘や下痢といった症状だけでなく、うつ病や不安障害などの精神疾患のリスクが高まる傾向にあるのです。逆に言えば、脳の状態が健康でないと、その影響は腸の不調として出やすいということでもありますので、腸内環境の悪化に対する改善策としては

ストレスを軽減して規則正しい生活を取り戻す

ということも重要な要素となるのです。

腸内環境の悪化と聞くと、ヨーグルトなどの乳製品を取って善玉菌を増やすとか、納豆やキムチといった発酵食品を取るとか、ゴボウなどの食物繊維を多く摂るといったことが挙げられますが、これはこれで間違いではありませんが、慢性的な寝不足や不規則な生活によって

自律神経が乱れて脳が不健康な状態

であれば、食生活の改善による効果は限定的に留まってしまうため、食事改善と同時に生活習慣を見直し、適度な運動やストレス発散なども行うべきなのです。脳腸相関を知ることで、「自分は何を改善すべきか?」を見いだすことができるようになりますので、慢性疲労や倦怠感に悩んでいる方は、まず

・疲労やストレスで脳が疲労してないか?
・自律神経が乱れていないか?
・便秘や下痢など腸内環境が悪化していないか?

という点をチェックポイントとして、食生活の改善と適度な運動、入浴などによるリラックスを心がけ、継続的に対策していくようにしましょう。

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