実は安眠の妨げに?!寝酒のメリット・デメリット

気分が良いのはその時だけ?!寝酒が及ぼす様々な影響

気分が良いのはその時だけ?!寝酒が及ぼす様々な影響

日常生活のなかで、当たり前のように繰り返している生理現象のひとつである睡眠。
特に何も意識しなくても夜になれば眠気が訪れ、そして睡眠を取り、朝になれば目が覚める。
特に言及する必要もないほど、人として必要な疲労回復のための自然なサイクルです。

ただし、この自然な睡眠のサイクルは、不安や心配事といった精神状態の不安定さ、生活習慣の乱れ、自立神経の乱れなど、様々な要因で睡眠のサイクルが乱れ、時には

布団に入ってもなかなか寝付けない

ということも日常的に起こり得ます。

皆さんは、寝つきが悪い・眠れないといった時にどんなことをしますか?

・軽くストレッチをする
・ヒーリングミュージックを聴く
・温かい飲み物で体を温める

などなど・・・

過去記事「▼眠れない方へ!試して欲しい「寝る前・簡単ストレッチ」」でも取り上げていますが、寝つきが悪い時の対処法については、脳をリラックスさせることが特に重要。
そのほかにも「寝る前にちょっと一杯」と、お酒を飲む方もいらっしゃることでしょう。

例えば、出張先ホテルや外泊先など、

就寝環境が普段と異なる場合に眠れない・寝つきが悪い

という方が多く、そうした場合にアルコールの力を借りることが多いようです。
実際に缶ビールを1本飲んで気分が良くなり、いい具合に眠気もやってきた・・・、そんな入眠をイメージしていたはずが、実のところ

・トイレに行きたくなり目が覚めてしまう
・次の日の目覚めが悪い
・疲れがまったく取れていない

といった具合に、「寝付きこそ改善されたけど結局寝た気がしない」ということが往々にあるのです。

昔から「酒は百薬の長」と言われているように、適量のアルコールは体に良いと考え、寝酒が睡眠薬代わりといった考えの方もいるようですが、諸外国では寝るためにお酒を飲むという習慣はあまりなく、お酒に頼って眠りにつくということは稀なようです。

ただし、そうは言っても

アルコールを飲むと眠くなるのも事実

寝付けない状態を解消してくれる手軽な方法のひとつとして「寝酒」が挙げられますが、寝酒が寝付きを良くしてくれる反面、睡眠の質の低下や眠りの浅さなど、様々なデメリットもあることはあまりよく知られていないのです。

そこで今回は、寝酒がもたらす睡眠への影響と、

寝酒をしなくとも快適かつ良質な睡眠が取れる方法や生活習慣

についてご紹介していきます。

確かに、ほろ酔い気分で横になった時の心地よさは改めて説明する余地はありませんが、それ以上に様々なデメリットや悪影響があることをこの機会に理解を深めておくようにしましょう

▼関連記事
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寝酒で睡眠の質は向上する?寝酒のメリット・デメリット

寝酒で睡眠の質は向上する?寝酒のメリット・デメリット

まず、アルコールを摂取することによるメリットの1つは、リラックス効果。

夕食時に軽く晩酌を楽しむ程度であれば、その日の疲れを癒し、ゆったりした気分になって、入眠につなげることができるでしょう。アルコールを飲むことで寝つきが良くなるのは、こうしたリラックス効果と身体を温める作用によって、眠気をもたらし入眠を促進してくれるからだと言えます。

一方、寝酒によるデメリットは大きく2つ挙げられます。

1、眠りが浅くなる

アルコールが体内で分解される際に生成される「アセトアルデヒド」という成分が眠りを浅くするとされていますが、実のところその原因やメカニズムはあまりよく分かっていません。ただし、寝ていても体内のアルコールが分解され、酔いが醒めてくるのに合わせて脳が活発化することで眠りが浅くなると考えられています。

2、睡眠中の尿の量が増える

アルコールが持つ利尿作用によって尿の量が増え、トイレに行きたくなって目が覚めてしまうケースです。その他にも、アルコールによって

・筋肉が緩むことでいびきをかきやすくなる
・口呼吸が増えて喉が渇きやすくなる

これらも言うまでもなく睡眠の質を低下させる要因となります。

このように、寝酒によって寝付きこそ良くなったものの、眠りが浅かったり、途中で何度も目が覚めてしまったりと、

寝酒によるメリット以上にデメリットが多いのが実情

さらには、これまで飲んでいたお酒の量に体が慣れてしまい、徐々に同じ量では眠くならなくなって次第に飲酒量が増えていくことも考えられます。

「今までビール1本で足りていたのに、気付けば2本・3本と・・・」

こうした状況になると、睡眠の質うんぬんより、肝臓への悪影響の方が懸念されるので、早々に生活習慣を改めて、寝酒に頼らなくても入眠できる環境を整えることを心掛ける必要があります。。

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お酒の力を借りなくても入眠できる生活習慣の改善

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ここまでお伝えしたように、寝酒は睡眠の妨げとなりますが、アルコールには

・リラックス効果を促す
・コミュニケーションをスムーズにするツール

などメリットもたくさんあります。
そのため、熟睡できないからといって禁酒する必要はなく、飲む時間や量を考えましょう。
アルコールを分解する時間は、体重、飲酒量に異なりますが、

例えば、体重が68kgの人の場合の缶ビール300ml1本のアルコール分解にかかる時間は2時間程度

なので、寝る2時間前までに飲酒をやめるといいでしょう。

繰り返しになりますが、

“良質な睡眠をとるため”にアルコールを使うのは良くない

ということは頭に入れ、お酒なしで良く寝るための習慣を身に付けることが大切。

なお、入眠方法についてはこれまでにもいくつかご紹介してきましたが、

簡単に習慣化できるものとしては、やはり入浴。

38~40度のぬるめのお湯に10~20分間ゆったりと浸かることで、体がリラックスモードになり、スムーズな入眠につながります。過去記事「▼美容の大敵ストレスを効率的に解消する入浴グッズ」で紹介しているように、入浴剤を使ったり、お風呂用スピーカーでヒーリングサウンドを聞くのもいいでしょう。

ゆっくりと入浴できない時は、ホットミルクやハーブティーなど、カフェインを含まない身体が温まる飲み物を飲んだり、リラックスできるアロマオイルなどを活用するのもオススメです。

さらに、一定の時間になると自然と眠くなるためには、規則正しい生活を心がけることがポイント。

過去記事「▼日中何をしていたかで睡眠の深さが変わってくる?!」でもお伝えしているように、起きる時間・寝る時間を決めることで、ある時間になると眠くなってしまうようになります。

いかがでしたか。
アルコールは入眠には良い効果をもたらすものの、身体にさまざまを作用もたらし、睡眠の質を低下させるケースもあります。夜のお酒は晩酌として、寝る前2時間前には切り上げるように意識してみましょう。上手にお酒と付き合えるようになれば、快適な眠りをもたらすことでしょう。

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