あなたの膝痛はどこから?膝の皿の上下で異なる症状と原因

痛みが出たり出なかったり~膝痛は原因を知ることが重要

40~50代ともなると何かしらの痛みを感じ始めると言われるのが「膝」。
これは膝関節の軟骨が擦り減ることが主な原因であることは、過去記事「▼激痛は前触れなくやってくる?急な膝痛の原因と対処法」でもご紹介しましたが、肩や腕の関節とは異なり、膝や足首は常に自身の体重を全て受け止める関節となるので、当然他の関節にくらべて痛みを感じる人が出やすくなります。

普段から体を動かしていて、「自分は健康的だから大丈夫!と自負している人でも、この膝痛においてはそれなりにリスクがあり、当然運動によって膝が酷使され続ければ、
軟骨が擦り減る頻度も高くなりますし、

また、運動による筋肉量の増加は、結果的に体重増につながって膝への負担増にもなりかねないため、自身でのコントロールが難しい部位とも言えるかもしれません。とは言え、健康的な日常生活を考えると、膝に不安があるからと言って

体を動かさないのが一番避けたい選択肢

ではありますので、ただ闇雲に運動によって体を動かすのではなく、

40~50代からは膝痛が起こりやすい

ということを念頭に置きながらの運動習慣を考慮する必要があるのです。
でも、端的に「膝痛」といっても、膝関節自体が人間の体のなかではとても複雑な機構を持つ関節である以上、どのに負荷が掛かっていて、どの部分に痛みが生じているのかを自身で判断するのは困難。例えば

・バスケやバレーでジャンプする頻度が高い人
・肥満気味でBMIが30近くある人
・痩せていて運動もしてないけどO脚の人

いずれも膝痛が起こる可能性が高い条件でありますが、当然痛めてしまう箇所は異なりますし、その対処法や改善方法なども違ってくるのです。そこで今回は、「あなたの膝痛はどこから?」と称し、特に膝の痛みを判断するうえで基準となる

膝の皿の上と下で異なる症状と原因

についてご紹介していきます。

膝関節は、簡単に言うと太ももの骨とすねの骨、それらをつなぐ筋肉、そして関節には軟骨や半月板などの組織で構成されていますが、、他の関節とは違って構成される組織が多いため、単に膝痛といってもどの組織に痛みが出ているのかは、本当に人それぞれなのです。膝のお皿を基準に

痛みがあるのはお皿の上・下?内側・外側?

痛みの部位それぞれで、膝痛に対する改善法が異なってきますので、間違えた対処を行わないためにも、しっかりと痛みの場所と対策を把握しておくようにしましょう。

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あなたの痛みはどこから?膝の皿の上と下とで異なる症状

さて、一般的に膝の痛みは、下記の4つの箇所に分類することができます。

1、膝の皿の上・皿の下
バスケ選手やバレーボールの選手に多い傾向にある、俗に「ジャンパー膝」と言われる腱の炎症を起因とした痛みで、正式には膝蓋大腿靭帯炎という症状。基本的に膝の皿の上下にある筋肉との付け根にある腱を使いすぎることによって痛みが生じ、対処法としては運動量を減らしたり、運動後のクールダウンをしっかり行うことが大切です。

2、膝の皿の外側
こちらは「ランナー膝」と言われる症状で、正式には腸脛靭帯炎という名の靭帯の炎症です。中高年の方でも、健康のためにジョギングをしたりするとすぐに膝が痛くなったりしますが、膝の外側の痛みの多くはこの症状。その他、稀に膝関節にある半月板という軟骨が損傷することで痛みが出る場合もありますが、基本的には筋肉の使いすぎ、準備不足などが原因なので、運動をやめ安静にすることと患部を冷やすことが重要です。

3、膝の皿の内側
40~50代以降に多い膝痛の多くは、膝の内側あたりに痛みを感じることが多く、特にイスから立ち上がった時などに痛みを感じる場合は、変形性膝関節症の可能性があります。軟骨の擦り減りによる加齢の典型的な症状で、日本人に多いO脚もまた膝の内側に負担がかかりやすくなるため、膝の衝撃を吸収する半月板の損傷も内側が多い傾向にあります。半月板は一度損傷すると修復されにくいため、痛みがひくまでは安静にすることが必須となります。

4、膝の裏
膝関節の周辺には関節液を含んだ滑液包という組織が多数存在し、関節や腱を滑らかに動かす役割を担っていますが、捻挫や靭帯損傷などで炎症を起こすことによって、関節液が過剰に作られてしまうことがあります。アスリートなどが「膝に水が溜まる」といった状態はこの症状であり、その痛みの多くは膝の裏に現れることが多い傾向にあります。場合によってはこの滑液包が握りこぶし大まで肥大して膝痛を引き起こします。

このように、ひと言で「膝痛」と言っても痛みの場所や種類によって、様々な原因が考えられ、言うまでもなく対処法も異なってくるため、ご自身で判断するのではなく、早めに専門医の診察を受けることが肝要です。

突発的な捻挫や打撲による痛みとは異なり、長い時間を経て蓄積された膝の負担や膝関節の負荷はそう簡単に解消できるものではなく、特に40~50代からリスクの高まる

軟骨のすり減りによる膝の痛みは進行性の関節疾患

であるため、状態が悪化すると膝関節が変形し、膝が曲がりにくくなったり、階段の昇り降りで痛みが出たりと、日常生活に支障をきたすことも珍しくありません。膝に違和感を覚える人の多くが、「たまに痛むくらいだから安静にしてれば大丈夫」と思いがちですが、軟骨や半月板は修復しないため、仮に痛みが引いても

状態が良くなることはない

ということを覚えておき、専門医に早めに相談することが大切なのです。

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40~50代からの膝への負担を考慮した運動習慣のポイント

上記でご紹介したように、40~50代以降は加齢による体の機能の衰えも考慮しながら、適度な運動習慣を継続していく必要があります。「自分は日常的に体を動かしている」という人ほど、軟骨のすり減りなどの加齢症状の自覚がなく、ある日突然、運動中に猛烈な膝痛に見舞われるということも少なくないのです。

もちろん日常的に運動を行っている人の多くは、健康意識というより、趣味の側面が強いかもしれませんが、せっかくの運動習慣を膝痛で台無しにしないためにも、

膝の負担軽減と関節の強化という点を意識した運動

を取り入れることが大切です。

例えば、「中年太り」を解消しようとジョギングを始める方も多いと思いますが、いきなり10kmも20kmも無理して走れば、当然膝への負担も大きく、膝痛を招くリスクが高いと言えます。はじめのうちは、ウォーキングによって下半身を強化し、ある程度の距離を歩くようになってからジョギングに切り替える。そして徐々に走れる距離を伸ばしていく、といった段階を踏む必要があります。

また、趣味でサッカーやフットサル、テニスなどに興じる方も多いと思いますが、これら急な切り替えし・方向転換といった

瞬発力が求められる運動も膝への負担が大きい

ため、日ごろから膝関節周辺の筋肉を鍛えておくことで、そのリスクを多少なりとも軽減することができるでしょう。

また、中高年以降は何事においても「急」という動作や行動が難しくなってきます。急に体重を落とそうとして無理なペースで走ったり、オーバーワークになってしまったりと、多少の無理がきく20~30代の頃とは違いますので、

健康維持は運動だけでなく食事や睡眠も考慮する

ことが何より重要です。

仮に健康のために始めたウォーキングでも、食事の量や質が変わっていなければ、きっと目に見えた結果を得ることは難しく、逆に

運動してるからたくさん食べても大丈夫!

といった間違った認識に支配されてしまう人も少なくありません。
その結果、痩せようと思って運動を始めたのに逆に体重が増えてしまい、これまでに以上に膝への負担が大きくなってしまった・・・といったことも十分起こりうるのです。

中高年からの膝痛はしつこく厄介なもの

という認識を常に念頭におきながら、くれぐれも急な運動や動作を控え、時間を掛けながら徐々に体を馴らしていくということを心掛けるようにしましょう!

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